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ここ数日悲惨な事件が続いた、哀しいことだ

 84歳の夫が40年介護を続けた妻を海岸から落として死なせた、そして今日、50歳の無職の息子、酒で酩酊して暴れるのを殺した父親、97歳で歩道を車で暴走し46歳女性を死なせた。
 聞くだけで悲惨な事件、事故である。
 被害者にも、また加害者にも同情を禁じ得ない。
 明日は我が身である。
 JR山陽本線でも、昨日の午前中、3件の人身事故、線路に男性がうずくまって、緊急停止したが間に合わなかった。それでダイヤに乱れ、混乱。
 もう20年も昔、午後10時過ぎ、そのJRで帰路についていたとき、わが最寄りの駅、着いたとのアナウンスとほぼ同時に、黒い人影が階段から飛び込んできた。
 「がりん、がりん、がりん。」そんな音が聞こえた。
 ちょうど私は、先頭車両の運転席右側で立って、電車の進む方向を見ていた。それだけ。
 駅は、騒然。もちろん乗降扉は開かない。電車の前部は、肉片や遺留物、血だらけを想像した。向かい側のホームで、駅員二人が担架を持って現場に急いでいた。20分ぐらいして、先頭車両だけなぜか、扉が開き、解放された。2両目以後は、扉は閉じたままである。
 ホーム渡り廊下から周辺を見ると、救急車、消防車が数台、サイレンを鳴らし、ライトを回したまま駐車していた。
 乗客は、やじうますることもなく、粛々と家路についた。電車のなかで待機させられている乗客も騒いだりする様子はなかった。
 よくあることなんであろう。
 非常に迷惑、乗客にもJRや駅員にも。
 翌日の新聞には、飛び込んだ人の年齢や住居地、そしてどれだけの電車や乗客が迷惑したかが報道されていた。たった一人のために10万人以上の人が迷惑したのである。
 生命。自ら電車の前に身を投げ出したのである。
 悪い奴だ。
 死ぬなら、他人に迷惑をかけず、人知れず死んでもらいたい。せっかく、この世に、人として生を受けながら、最期は、多くの人を困らせて死ぬ。
 自殺がキリスト教で禁じられるのもわかる。
 ミンチになりたいか。
 目の前でミンチになる電車の運転者やあとかたづけをする作業者のことをかんがえろ。
 精神的な悩みや生活上、仕事上での苦しみ、それをJRや乗客、社会のいろいろな人に迷惑をかけるものではない。そんな人間は、地獄へ落ちろ。
 死に方は、いろいろあるが、どれもこれも見苦しく、醜い。
 海に飛び込んで数日たてば、青く汚く膨れあげり、魚が齧っているそうである。みたことないけど。想像するだけでも気分が悪い。
 嗚呼、いやなことだ。
 他人を殺したり、死なしたりするのは、ほんとうに悪いことだ。

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