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夾竹桃を植えた。念願の花、毒あり。

 庭の花壇に、夾竹桃。近くの大きな大きな溜池の周囲を人の身長より遥かに高く、大きく、夏から秋にかけて明るい赤色の花を咲かせる。運動がてら、池の周回カースを歩くたびに、いいなと思う。このコースには中学校、小学校、幼稚園、お寺、そして住宅公団のおおきなアパート、それに続く木立、それなり大きな住居。ほんの数年前、女子短大があったが廃校になり、そのあとは新興住宅地が、ものすごいほどの数、建ってしまった。

 その周囲をずっと、この夾竹桃が植わっている。物の本によると、この花の幹には白い樹液があり、毒になるそうだ。それはそれで気を付けなくては危ない。

 挿し木できないかと、落ちた枝でアタックしたが、だめ。ホームセンターで探してもダメ、奥の手はネットで探して、ようやく入手した。池のまわりにあるような大きな大きな樹、きれいな花を咲かせるには、何年かることか、うまくいってだが。一昨年、台風で枝を切ったご近所から芙蓉の枝をもらい受け、挿し木した。2本だけ生き残り、まだ成長を続けている。暑いとき、寒いとき、水をやったり、栄養剤をかけたり、それなりに応援している。いつかきっと大きな成果をもたらすことを期待している。

 気を遣い、身体を使い、金を遣わない。それがモットー。

 金も貯め過ぎてはもったいない。ほどほどに。西郷隆盛ではないが、子孫に美田を残さず。自分で生き抜く力を残すべきだ、残すというより、範をしめすこと。

 植物は強い。当然、物を言わず、意思を表に出さない。しかし、がんばっている。人より強いかもしれない。

 樹や花を慈しもう。力が湧いてくる。

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