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先のことより、今のこと。この瞬間を

 永い現役生活の考え方、常に先を見据えて、遥かな遠くのことを考えていた。最近、少し考えが変わってきた。

 今を中心において、愉しもう。先は、いつまでたっても先。明日は、明日、今日を生き抜き、この瞬間を生き抜くこと。それがすべて。

 「時間よ止まれ、お前は美しい。」

 ファウスト、悪魔に魂を売り、永年の実直な学究生活から、愉しい生活に移って、発した言葉。それなりに、人生を考えさせられる。

 アリとキリギリスの話も、同じ。いろいろ解釈はできる。最後は、自分で判断する、何事も自己責任である。

 終わりよければ、すべてよし。

 後悔も反省もしない人生、いいか悪いか、自分が決める。

 死ぬときは、どっちにしても苦しむ。

 死ぬんだから。愉しくはない。薬で痛みや苦しみを和らげることはできるかもしれない。しかし、そのとき、どんなのか、もうどうにもならないだろう。すべては終わるのである。

 愉しく生きよう。これまでの人生、どうだったのか、悔やんでもしかたがない。終わったことだ。

 愉しく生きよう。

 そのうえで、先のことも考え、計画を立て、雑事にも気を注ごう。

 どっちにしても、自分の行きたいように、生きよう。

 われ、事に置いて後悔せず。

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