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こころに残るひとつのこと、人助け

 人間、出来が悪いと、ついネガティブになる。ポジティブに明るく、いやなことは考えない、思い出さないと心がけていても、ついネガティブに走ってしまう。そういう性(さが)なのだ、哀しいかな、私は。
 ところが、今日、図書館の本を返却するのに、返却業務の出張所的な公館、厚生館へ徒歩で10分ばかり歩いて、帰宅しようとしていたら、突然、「ちょっと、すいません。」と呼ばわる声がした。
 振り向くと、ちょっとだけ高齢女性が、腰が立たないのか、座り込んだままにガーレジに座り込んでいる。
 「立てないのです、助けてください。」
 当然のこととはいえ、ここ2週間ほど、石川県北部の地震、津波で自衛隊や警察、消防、自治体、地域住民その他民間有志が救援活動を行っている報道を目のあたりにしている。
 すぐ動いて、女性の腕を取って、立たせた。
 「ありがとう。」と感謝された。
 腰や体のどうかが具合が悪いのだろう。詳しくは聞かない、誰しもあることだ。私だって、一年前、ぎっくり腰&積年の腰痛で自宅の中を手摺や壁に伝わり這いずり回って、動いたものだ。
 まだ気力と腕や脚の力はある。
 他人によっては、そうでない人もいる。
 いつかはみんなそうなる。
 情けは他人のためならず。
 しかし、当然と考えてはいけない。
 たまたまなのだ。
 いいことなのだ、
 だから、心が晴れ晴れする。
 これからも、そうありたい。

裏庭のサザンカ、だれも見てなくても綺麗に咲いている。

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