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7月12日(水) 「未利用魚・ギンアナゴ」

今日の豊田は晴れのち雨、その後また晴れ。
最低気温は25℃、最高気温は36℃まで上昇。
梅雨明けはまだとは言いつつ、結局連日猛暑日の真夏日和。雨は多少降るものの、殆どスコール状態。九州では大雨でエラいコトになってるようなので、気を付けなきゃ。
今日からは二十四節気小暑の次項、七十二候の「蓮始開(はすはじめてひらく)」(の花が開き始める時季)。確かに、早朝散歩中に見る蓮田(と言うのかな?)にはハスの花が沢山咲いてます。そんな時季なんですね。さて、

昨日は「食中毒について考える(その2)」についてお話し致しましたので、今日は「未利用魚・ギンアナゴ」についてお伝え致します。

皆さん、ギンアナゴなんて聞いたコトないですよねぇ。自分も、西浦一色に足繫く通うようになる迄は、正直言ってその存在するも知らなかったんです(恥)。
その棲息地域を見ると、日本海沿岸では北海道以南の太平洋岸・青森県以南の日本海岸・山口県・東シナ海となっていて、海外では台湾、中国、更にはインド、西太平洋となっていて割と広範囲に棲息、魚獲されているハズなのです。
にも拘らず。
愛知県以外の市場・漁港や、海外の市場・漁港でも殆ど本種を見たコトが無いと言う…。不思議ですね。もしかしたら、棲息域は100m以深の深場であったりするコトもあり(中になソレよりも浅いトコロにいるヤツもいる)、底引網での漁獲に限られるようだから、市場に出回らないんですかね?或いは、マアナゴに比べて多少味が落ちるからなのか…。

オモシロいのは、この辺りではこのギンアナゴのコトをアナゴと呼び、マアナゴのコトはメジロと呼んでいて、ナンだか訳が分からぬ状況になっているコトです(笑)。まぁ、確かにマアナゴの眼は白っぽいけど、他にも目が白っぽいサカナは幾らでもいる筈で…(笑)。

で、肝心のお味の方はと言うと、脂っ気を抜いた淡白なアナゴ、と言うカンジでしょうか。でも、チャンとアナゴの味はしますよ。市場価値はマアナゴの半分以下なので、アナゴが食べたいけれども、お財布的にキビしい時などには十分にその代用品となるおサカナだと思います。
流石に刺身では食べたコトはないけれども、基本的にはクセのない淡白な白身魚なので、焼いて良し・煮て良し・揚げて良し、ですね。特に煮物はマアナゴ同様にふっくらと煮上げたら、普段からマアナゴを食い付けているヒト以外には、マアナゴとの区別は付かないんじゃないかな。

と言うことで、決してマズいサカナではありませんので、万一市場やスーパーで見掛けるコトがあったら、是非一度お試し下さい(と言っても、長モノを自分で捌けるヒトじゃないと、調理するのは難しいかも知れませんが…(笑))。

明日は、我々日本人にとっては最も身近な醗酵食品であるにも拘らず、誰もが「え?醗酵食品だったの!?」と思ってしまう「醗酵食品・鰹節」について書いて行きたいと思います。


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