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9月27日(水)「未利用魚・スミクイウオ」

今日の豊田も晴れ。
最低気温は22℃、最高気温は32℃。
涼しさは一段落してしまい、またチョット暑くなりました。週末に掛けてはまだまだ暑い日が続くみたいですが、ソレを越えれば最低気温も10℃台、最高気温も20℃台に落ち着く予報になっていて、そろそろ本格的な秋の到来の予感です。さて、

昨日は「漁師料理・スルメイカの塩辛とワタ焼」をお届けしましたが、今日は最近市場に出回っている「未利用魚・スミクイウオ」についてお届けしたいと思います。

スミクイウオ。
そんな名前のサカナ聞いたコトないヒトが殆どでしょうねぇ。見てくれ的には「あれ?クロムツか?」と思うようにも見えるかも知れませんが、このおサカナはクロムツと同じスズキ目ではあるものの(って、スズキ目のサカナは相当多いので、あんまりカンケーない)ムツ科に属する魚ではなく、実はアカムツ(ノドグロ)と同じホタルジャコ科に属する魚なんですよね。

スミクイウオはアカムツと同じ深海性の魚で、主として水深100~800m程度のトコロに棲んでいる為、深海底曳き網等で漁獲されるコトが多いようです。だから、西浦一色で良く揚がっているんですね。スミクイウオ(墨喰魚)の名前の由来は、まずは全身が真っ黒であること、次にアカムツ(ノドグロ)と同じように口の中や腹腔が墨を食ったように真っ黒であること等から来ているようです。アカムツと違う点はウロコがエラく剥げ落ち易いようで、売られている時にはそのほとんどが剥落しているコトが多いですね。

身がとっても柔らかいサカナではありますが、捌くのには特段の支障はありませんかね。クセのない白身の魚ではあるものの割と脂も乗っているので、調理方法は多彩。煮て良し、焼いて良し、揚げても良し。刺身にするにゃあ少々柔らか過ぎるかも知れないけれども、炙りなんかでも美味。安くて仕方がないおサカナではありますが、お総菜魚としては万能ですね。
お味の方は、アカムツほどの旨味は無いけれども、十分に美味い。20㎝大のモノが1匹50~100円程度で買えるとなれば、もうソレだけで十分にコスパは良いサカナであると言えます。

残念ながら関東近辺で手に入るコトが少なそうなので、今後東京でやろうとしているお店で出せるか否かは分からないけれども、深海底曳き網で魚獲ってる漁港からのお取り寄せ等で入手可能であれば、出したいおサカナではありますね。

明日は「有害鳥獣・タヌキ」についてお届けする予定です。


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