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10月31日(火)「未利用魚・ミドリフサアンコウ」

今日の豊田も晴れ。
最低気温は10℃、最高気温は昨日より少々高めの23℃。
予報ではチョットだけ小雨があるコトとなっていて、コレが昨日お伝えしていた七十二候霎時施(こさめときどきふる)」で言うトコロの時雨(しぐれ)なのかな?と思ってたのに、結局は降りませんでした(笑)。
しかしまぁ、時が経つのはホントに速いモノで、今日で10月も終わり、明日からは11月。ってコトは今年もあと2ヶ月でおしまい。
いや~、歳を喰って来たせいなのか、ホントに時が経つのが速い。ヤルべきコト満載なのに、まだまだ手も付けられていないコトも沢山。やべぇな、コリャ(笑)。さて、

昨日は「培養肉・培養魚について考える」をお届けしましたが、今日は「未利用魚・ミドリフサアンコウ」についてお伝えして行きたいと思います。

ミドリフサアンコウ。
冒頭写真をご覧になってもお分かりの通り、カタチはアンコウだけれども、赤をベースとして黄色縁の緑ドット入りのファンシーな(?)柄がオモシロ・可愛い深海魚の一種です。成魚でも30cm超となるヤツはいないんじゃないかな。総じて、小柄なアンコウですね。
小柄であってもアンコウの仲間(フサアンコウ科)なので、フツーのアンコウと同様にRod(イリシウム:誘因突起)とルアーみたいなの(エスカ:疑似状体)を持っていて、ソレで魚を誘いおびき寄せておいて下からパクリとヤルようです。
また、このおサカナはアンコウには似つかわしくなく、水中で海水を吸ってフグのように膨らむらしいのです(自分は水揚げされたモノしか見たコトがないので、この話は初耳でした)。ネットにアップされているyoutube動画を見てみたら、ソレまた可愛いらしいモンですなぁ(笑)。

そんなミドリフサアンコウは基本的には水深100m弱~500m程度の深海の海底に身を潜めて小魚を捕食しており、深海系底曳網で漁獲されるのがフツーなので、ソッチ系の漁をやっている港でないと水揚げがされないし、纏まって獲れるようなおサカナでもないので、豊洲等の中央卸売市場や地方都市にある地方卸売市場で見掛けるコトは殆どありませんね。
でも、現在のホームグランドとなっている西浦鮮魚マーケット一色さかな村のある漁港では、深海系底曳網漁をやっているので、然程珍しくなく市場に並ぶのであります。
ただ、上述の通り、サイズ的に大きくはならない魚だし、量が纏まらない為に、販売価格も大抵は2匹で300円とか、3匹500円等と言った捨て値(?)で売られているコトが多いですね。

でも。
このおサカナは流石にアンコウのお仲間だけあって、美味いんです。
調理する際にも、ザラザラとした皮はカンタンにベリべりと剥ぐコトが出来るし、内臓だって然程量も多くなく、簡単に取るコトが出来ます。
流石に刺身となると、元々が水っぽいおサカナなので、昆布締めにしないと美味しく食べられませんが、基本的には上質で淡白な白身魚なので、どんな料理にしたとしてもとっても美味いんです。
まぁ、一番は鍋か味噌汁の具なのでしょうが、唐揚げにしても美味いし、煮付でもイケると思います。

と言うコトで、ドコかで(?)このおサカナを見付けたら、是非一度お試し下さい。今後やるお店でも、入荷できるようであれば、お出ししても良い未利用魚だと思いますね。

と言うコトで本日はコレにて。
明日は「醗酵飲料(日本酒)・ペアリングについて」をお届けする予定です。


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