7月4日(火) 「未利用魚・ミシマオコゼ」
今日の豊田も昨日に続いて晴れ。
最低気温は23℃、最高気温は35℃迄上昇。
引き続き、梅雨と言うよりも夏本番!的な天気が続いています。暑い。さて、
昨日は「醗酵食品・うるか」についてお伝え致しましたが、本日は「未利用魚・ミシマオコゼ」について書いて行きたいと思います。
ミシマオコゼ。
名前からすると、オニオコゼ科のおサカナかと思いきや、さに非ず。
ちゃ~んと、ミシマオコゼ科と言う独立した科を持つおサカナなのであります。
全国的にやや深いトコロで獲れる魚ではあるのですが、大量に獲れなかったり、然程美味しくも無かったりするからなのか、豊洲等の中央市場では殆ど見掛けませんが(偶に見たコトはあります)、決して未利用なワケでもないので、低利用・マイナー魚に属するおサカナでしょうか。
やや深い砂泥地に潜り込んで小魚を待ち伏せているが為に、あの上目遣い(?)で大口のお顔の構造になっているワケですが、その英文名がコジャレてますなぁ。Stargezer(星を見つめるモノ)ですよ(深海から星は見えないとは思うけれど(笑))。ヘビメタ好きの自分からすると、ついついRonnie James Dio在籍時のRainbowの名曲を思い出してしまいますが(爆)。
「顔のヘンな魚ほど美味いもんだよ。人間も同じさ。醜男、醜女ほどおいしいのだよ。」と、彼の文豪・開高健は言ったのだとか。
確かに、オニオコゼ・アンコウ・アマダイ・カジカ類等、所謂「ブサイクな」サカナには美味いモノが多いと思います。その意味では、このミシマオコゼもその部類かな。
まぁ、上記の魚に比べれば、ソレほどでもないのかも知れませんが、クセのない白身の魚なので、刺身でも良し(やや水っぽくはあるけれど…なので、昆布締めが良いかな)、煮ても焼いても良し、揚げれば間違いなし、と言うカンジでしょうか。
自分が現在ホームグランドにしている西浦鮮魚マーケットや一色さかな村では、可也の頻度でコレは売られているのですが(時として、活けモノも)、5~6匹で200円とか300円とかで売られてて、少々可哀想になるホド。アタマの大きな魚なので、歩留まり的にはあまり宜しいとは言えないものの、そのアタマだって鍋やら味噌汁やらに入れれば、悪くない出汁も取れるので、無駄なく食べてあげたいモノです。
まぁ、豊洲市場や都内のスーパー等で売られているコトは殆どないとは思いますが(もしかしたら、吉池や角上魚類にならばあるかも)、もしも見掛けたら是非一度お試し戴ければと思います。
滅茶苦茶美味いサカナではありませんが、マズい魚ではないので、買って損は無いと思います。
と言うことで、明日は「有害鳥獣・ニホンジカ(内臓編)」をお届けしようと思います。
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