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2024年7月25日(木)「未利用魚・セトミノカサゴ」

今日の東京は晴れ時々曇り、一時雨。
朝の最低気温は26℃、日中の最高気温は34℃。昨日も雷雨がありましたが、大気は不安定ですね。ゲリラ豪雨とか、もう熱帯地域のスコールか、みたいな。さて、

昨日は「プラスチックフリーについて考える」をお届けしましたが、本日は「未利用魚・セトミノカサゴ」について書いて行きたいと思います。

セトミノカサゴ。
コレは可也のマイナー魚なので、殆どのヒトは知らない存在のおサカナだと思います。フツーのミノカサゴでさえ、食用魚としてはマイナーで、スーパーや鮮魚店では勿論、豊洲等の大きな市場でも売られているコト、見掛けるコトは殆ど無い状況ですからねぇ。しかも、そのミノカサゴよりもサイズ的に小さいし、ミノカサゴのように背鰭に毒の棘は無いようだけれども小さな棘はあるし、味も美味いんだかどうなんだかが知られていないので、一色さかな村でさえも市場価値は極端に低いおサカナの一つです。このサカナ、一色さかな村では夏の頃に時々、西浦ではほんの偶に見掛ける程度のモノなんですけどね。でも、出てる価格はもうタタキ売りですね(笑)。

コレは西浦鮮魚マーケットで1箱100円でのタタキ売り。
コチラは一色さかな村で1ケース400円のタタキ売り。メチャですね。

このサカナは上述のミノカサゴと同じフサカサゴ科に属するヒトで、棲息域としても日本だと房総以南鹿児島辺りの太平洋岸、世界的にも東シナ海や南シナ海、インド・西太平洋の比較的浅い海の砂泥地となってます。
が、彼のぼうずコンニャクさんの市場魚介類図鑑の該当部分を見ても食材としての情報は記載されてないし、wikipediaの該当部分を見ても「本種は観賞魚として流通することがあるほか、底引き網によってまれに漁獲されるが、食用魚としての価値はもたない」なんて記述しかない。意外だったのは、観賞魚として流通することがある、って下りですかね。
確かに、生前のお姿をみると、ミノカサゴのような形状なのだけれども大きな胸鰭はホウボウのように鮮やかで美しい青色をしているので、観賞魚としては良いのでしょう。どうやら、ダイバーの間ではまぁまぁ有名のようで、伊豆の西海岸の大瀬崎辺りでの目撃情報も多いようです(以下写真はコチラから拝借。コレも大瀬崎のモノらしいです)。

お~、コレは美しいですね。こんな美しいサカナがタタキ売り対象なんて…(泣)。

で、その食味ですが。
ミノカサゴと同様にやや柔らかめの白身ではありますが、淡白で美味いと思います。サイズがサイズなので、刺身には出来ないし、塩焼も何となく無駄が多いので、煮付にするコトが多いのですが、フツーに美味いです。

フツーに美味いセトミノカサゴの煮付。

まぁ、アレだけ安いサカナなので纏めて買い付けて煮付け、お通し代わりに出せる程度かなぁ。ソレとも、食材としては殆ど入手困難なおサカナでもあるので、マニアの方たちに高いカネ取ってお出ししますかね(笑)。

明日は「開業準備・運営形態について」をお届けしたいと思います。

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