ミュージカル「ベートーヴェン」観劇

観ました。
が、これだけのキャストよく集まりましたねという感想が先に立ち。キャストは頑張ってらした、そこは認めます。大変だったろうなと。
曲をベートーヴェンの曲使うのムリやろ。
そして話がチョロいし、ヒロインがどこかで観た辛い現実から逃げたいお姫様というか裕福な奥様。ぬーん。
ベートーヴェンは生涯独身でしたが、惚れっぽかったとか?それはそれですが、本作自分を理解してくれたみたいな人妻と恋に落ちる。が、本業まるでダメな描き方はやめてくれよ、人類の宝だぞ。
周囲にほぼ味方がおらんのも辛い。
あと、あなた必要ですか無駄遣いじゃないですかな役もあるし、構成ともに残念。
ベートーヴェンの曲は普通に聴きたい。リーヴァイ氏は作曲してなくない?
ベートーヴェンの曲を切り刻んで歌詞無理やり日本語はめてて、もとは韓国作品らしいので韓国語から日本語への訳も大変なのかもだけどやたら説明、しかも聴き取りにくい。
なぜかというとそりゃそうだ、交響曲もピアノソナタも歌うために作ってないから。
そこにぎゅうぎゅうに歌詞を詰めたら耳パンクです。曲もやたらと多くて、あの曲この曲しかも歌うように妙にアレンジ、違う〜!みたいでグッタリ。出演者はどなたも実力派、人気の方ばかり、上手いはずなのに曲と歌唱が噛み合わなくてがなるばかりに聴こえる。
曲に負けまいと頑張らないとならなくて辛そうだし、全部がフォルテすぎて耳も痛い。
ベートーヴェンの偉大さがちっとも伝わらない、勿体無い作品でした。
苦悩の人生ではあったでしょうけれど、その才能は楽聖と呼ばれるに相応しいものだったのよ、この作品では誰もそれを認めてない。見下すばかり。恋に落ちる人妻もどこまで理解してくれてましたか?うーん。
ジュークボックスミュージカルっていうのか、既存の曲を歌詞まんま話に当てはめるのはありよ、しかしクラシックは作りが高度すぎてオペラとして作られていないものは歌わせるのムリだと思うなぁ。元の曲も壊すし、演じる方も大変。
あとピアノの精??の人たちのパフォーマンスはすごいけど、キテレツすぎてまた合わなくて、タケモトピアノかと思ったごめんなさい。
もっと上手い使い方無いのか?なんかもうバランス悪すぎて悪酔いでした。残念。

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