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3年連続で松本人志から票をもらいながらも優勝できなかった和牛に必要なのは、島田紳助のフィードバックだと思う

※こちらは2018年12月2日に投稿したnoteです

いやーーーー、今年のM-1も燃えました!霜降り明星、おめでとうございます!!

大会前の僕的予想では、ジャルジャルを応援しつつも、本命は和牛かなーと思っていたので、この2組が最終決戦に進むのは想定通り!という感じだったのですが、まさかの霜降り明星!!

お笑いやM-1好きからすると、「え?」って人も多いのでは、と思いつつ、まぁ圧倒的にウケてましたね。僕も3組のネタが終わったタイミングでは、「あぁ、霜降りだな」と思いました。

お笑いド素人ながら、溢れ出る想いが止まらなかったのでペンを取った次第なのですが、霜降り明星と和牛の勝敗を分けたのは、ボケ(手数)の差だったと思います。

設定、展開、後半にかけての裏切り等、「漫才の技術」ではやっぱり和牛の方が上だったはず。だけど、ボケの数。これは明らかに霜降り明星の方が多かった。その上に、ボケの一つ一つがめちゃくちゃウケてた。

霜降り明星の漫才は、展開としてはやや単調だったものの、「4分」という短い時間でのアウトプットのみを評価するとなると、やはり霜降り明星に票が多く入ったのは、個人的にも納得の結果かな、と思います。

今大会でも、塙さんがギャロップ(とスーパーマラドーナ)へのコメントで、「M-1の4分の筋肉が使えていない」というコメントをしていましたが、まさに和牛の敗因もこれではないか、と。この2組より和牛は圧倒的に技術・経験があるので、さすがに「時間の使い方がヘタ」というコメントはもらっていないものの、今年も去年もオール巨人さんから「前半はやや厳しかった」と、後半に重きが寄りすぎている点を指摘されています。結果的に、この「前半分の笑いの総量」が、和牛が優勝できなかった理由ではないかなと僕は思っています。

先程から何度も言っている「4分の重要性」。これを初めて世に知らしめたのが、かの大会委員長、島田紳助。

2005年大会でブラックマヨネーズに放った「4分の使い方が抜群。」というコメントで、我々お笑いフリークは「なるほど!!」と驚愕したわけです。実際、このコメントがあった05年以降、06年チュートリアル、07年サンドウィッチマン、08年NON STYLE、09年パンクブーブーと、テンポよく最初から最後までボケが詰まってるコンビが優勝しています。

ここ数年は、(というか紳助さんがいなくなって以降?)、審査員も顔ぶれが変わり、評価ポイントも変わりつつあるのかなー、と思っていたのですが、やはり今年のM-1を観て、「4分の使い方より重要なものはない」と僕は確信しました。

実際問題、今の和牛が漫才のスタイルを変え、賞レース用にチューニングしたとして、それが本当におもしろいのかどうかは、僕にはわかりません。だけど、3年連続準優勝という不名誉を味わってる今、彼らに必要なフィードバックはM-1創始者、島田紳助張本人による「4分の使い方」のレクチャーなのではないかなと思います。

・・・そうは言っても、あの松本人志が3年連続で票入れるってほんとすごいことよ???

ちなみに、紳助さんは過去に行ったNSCの講座でも、M-1にはM-1用のやりかたがあることを力説されてました。


個人的に、最終決戦のゾンビネタは先月ルミネで観ていたのですが、決勝本番のネタは、その時より圧倒的におもしろくなってて、あーさすがプロだな、と。

来年のM-1がすでに楽しみ。

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