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マクロレンズの使い方

フォトグラファーへの道のり Vol.o11

<私は未来のフォトグラファーを応援致します>
フォトグラファー Masayaです。
カメラ歴30年余り。現在でも現役のフォトグラファーとして活躍している「フォトグラファー Masaya」が、未来のフォトグラファーを応援するため、私の経験を面白く感動的に書きながら発信して行きます。

今日は、マクロレンズの使い方についてのお話です。

マクロレンズ(180mm)の被写界深度

マクロレンズ(180mm) 通称180マクロの被写界深度を測ってみた。

180mmマクロは、カメラのセンサー部分に被写体と同じ大きさで撮影できる1:1のマクロレンズだ。
180マクロの最短撮影距離にて、ものさし📏を測り被写界深度を割り出してみた。

180mmマクロで撮影-1
180mmマクロで撮影(拡大)

このピントがピッタリ合っている部分が被写界深度。

実は17の位置ラインにピントを合わせるのも、結構難しい。

見てみると、結果はすぐにお分かりだろう。
このレンズの被写界深度(最短撮影距離で撮影)は約1〜1.5mm。
こんな1〜1.5mmの被写界深度でどう使って花を撮影したら良いのだろうか?
そんな事を、今日は撮影したサンプルもお見せしながら書いていきたいと思う。

ゴールデンウィークの休日は、雨が多いとの事なので、雨がふる前に撮影に行ってきた。
行き先は、奈良県北葛城郡河合町にある「馬見丘陵公園」と當麻寺の中の坊だ。
早朝より行ってきた事もあり、人も少なく撮影を堪能することが出来た。
と言うか、花の咲いている位置が低く、半分寝ながらの撮影💦
当然、撮影中は、息も止めている😖

マクロレンズのピントの合わせ方 その一

ここで、一つ言っておく。
僕がマクロ撮影をするときは、必ずマニュアルフォーカスで撮影していると言うことだ。
オートフォーカスもレンズについているが、これがまた面倒なので必ずマニュアルフォーカスで撮影している。絶対この方が便利。

さて、ピントの合わせ方 その一。
最短撮影距離で撮影する時のピントの合わせ方。
当然、最短撮影距離にて撮影しようと思うと、センサーから被写体までのピントの合う距離は一定。それも、約1〜1.5mmしか合わない。
だから僕は、自分の体を前後にゆっくりと動かしながらココ!👇っていう時にシャッターを切っている。

ココ!👇で撮った1枚

ファインダーを覗きながら体を前後に動かしていくと面白いように花の景色が変わっていく。自分のイメージの景色の時にシャッターを切れば良い。
しかし、これがメチャクチャ難しい。
と言うのも、自分がココ!って思った時には別世界の花の景色が見えていることが殆どだ。
もう一度、初めから。
構図をあわして体を前へ前へと動かしていく。
ココ!こんな連続だ。

マクロレンズのピントの合わせ方 その二

最短撮影距離で、撮影しない場合は結構簡単だと思う。
構図を決めたら、自分が思ったところにピントを合わせる。

この時のピントの合わせ方だが、なるべく自分の体は動かさずに、ピントリングをゆっくり回して、ピントが合った時にシャッターを切る感じ。

最短撮影距離で、撮影していないので、被写界深度は深くなり、ピントの合う範囲も広がってきている。

真ん中の小さなシベにピントを合わせた

マクロレンズで作品を作ってみる

仲間外れの花を探して撮影

マクロレンズは、被写界深度も深くピントの合う範囲も狭い。
だから、主役を強調するのも簡単だ。
しかし、小さな花の集団を撮っていると、同じ距離(ピントの合う範囲)に花が多数存在してしまう事も多くなる。
そんな時には、仲間外れを探したり、あえて仲間外れにしてみたり。
そうやって撮影すると良いだろう。

前ボケを全面に入れて

後ろボケばかりではなく、前ボケを全面に入れてみた。
花や葉っぱをレンズに付けて、少し離れた花を狙ってみた。
こうすることで、緑色の薄い前ボケや、ピンク色の前ボケが柔らかく写真全体を包み込む。

最後に、マクロレンズの表現方法は、無限にあると思う。
普通にポートレイトも180mmのレンズとして撮影ができる。
是非、色々な被写体をマクロレンズを使って撮影して欲しい。

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