好きなことを好きだと言える勇気

気付いたわだかまり

私は昔から行動に移すことが苦手でウダウダ言い訳をしては結局やらず仕舞いで、気付いた時には最初の感情はくしゃくしゃになってどこかにポイーッと捨ててしまう。

そんなことばっかりしてここまで生きてきました。
我ながら書き出していて何とも情けないことです。

そんな中で自分がこのnoteを始めたのは本当にただの勢いでした。

今週月曜日の「敬老の日」の朝にニコニコ動画のトップを開いた際に目に飛び込んだのは、「【初音ミク】みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」が投稿されてからこの日で14周年を迎えたということでした。

「そうか、この動画も今日で14周年なんだ…」
前の記事でも触れましたが、私がニコニコ動画に登録したのは2008年2月末頃で、この動画が投稿された当時はまだニコニコを見ていませんでした。

けれども、今に続く私がボカロにハマったきっかけの一つは確かにこの動画でした。そこで、なにか感慨深いものを感じた私はTwitterにお祝いのツイートをしたわけです。

私のTweetを見てかどうかは定かではありませんが、TwitterでFFになっている方がボカロについて呟いていたので、私の方からリプライをしたんです。

そのあと、もうひと方も交えて少しボカロのことについて話をしていたのですが、ここで私は会話をしていて何か引っかかりを感じました。

今は昔に比べてボカロへの熱意もだいぶ冷めてしまってはいましたが、私にとって今でも好きなジャンルの一つです。
ですが、今まで好きなジャンルに対して同じく興味を持っている人と会話する機会があまりなかった自分は、話していて「自分の好きなことについて上手く話せていない」気がしたのです。

自分が思っている感情を上手く説明できないことに、一抹の不安を感じた私はこの頭の中で起きている引っかかりに関して考えました。
そして思い至ったのは「そもそも私は自分の好きな物事に対して言葉にしたり、文字に書き起こしたりした試しがほとんど無い」ということでした。

他者との比較の闇

思い起こしてみると、今まで私は自分の好きな物事に対して漠然とした好きという感情で動いていた気がしてきました。
勿論、その漠然とした好きという感情が悪いわけではありません。
ただ私はここ数年自分が好きだったことに対して明らかに、以前よりも熱意が醒めていることに上手く言葉に出来ないやるせなさを感じていました。

こんなご時世なので実際に人と会う機会が減り、日々Twitter等のSNSを使って私がメインで楽しんでいる「艦隊これくしょん-艦これ-」の関係で繋がった人々と交流しています。

艦これTOP

そこで会話をしていると、私の主観では自分の好きなことに対して「自信を持って好きだ!」と表現していたり発言している人が多い印象を受けたわけです。
でも、他人がそれぞれ自分の好きな物事に対して喜んだり盛り上がったりしていることに対して、私は何か「一歩引いた所で見ている」ような気がしてなりませんでした。

直接対話したわけではなくSNS上での文面から私の主観でそう受け取っていることなので、実際に発言した本人は別にそんな気は無かったのかもしれません。
しかし、私は本来すべきことではないし間違っていることだと思いますが、「他者と共通の話題で関わっている際に、自分と他人の好きの優劣や熱意の差を意識してしまう」癖を、どうにも昔から抱えている気がします。

競い合いの世界ではこういったことを完全に切り離すのは難しい所ですが、自分の好きなこと/趣味において好きの度合いを他者と比較するのは愚策だというのは一応分かっているつもりです…(これも主観ですが、やはりハマっていることに対して人は他者に知識や経験でマウントを取りに行き、一種の優越感に浸りたくなる一面を持っていると思います)

この他者との比較をやりだすと暴走するんですよね。
好きなことに対してより時間を懸けた方が、よりお金を使った人が「凄い、偉い、正しい」という風に危険な坂を転がり落ちていく気がします。

界隈においてこういった思想を持った人が多いと、ライトな層や新規加入者に対してのハードルが高くなって結果的にそのジャンルの衰退につながるという話は割と耳にすることが多いですね。

現代のSNS社会はどうしても他者の「上手くいったり、綺麗な事柄」ばかりが強調されて情報の海に流れてくるものです。
わざわざ、自分にとって「面白くないことや失敗した情報」をSNSに投稿することは傾向としては少なく、成功例ばかりが目に付いてしまう事情ですね。

自分もいい加減に慣れたいものですが、どうしてもうまくいっていない自分と成功している他者と比べてしまって、勝手に落ち込んでしまうことが多いこと多いこと‥‥反省ですね。

好きを伝える/表現する

まだ文章を書くことに慣れていないのもあり、なにやら話しが脱線してしまいました‥‥。

結論を申し上げますと、自分が感じた好きな物事に関する熱意の薄れとそれに伴う無気力感に対して打つべき手は、

好きを伝える/表現する勇気を持ち、小さいことでもいいから実行していく

ということかな、と思いました。

私がこのnoteを始めたのもそういうことです。
でもこんなことで悩んでいたのは、案外私だけでみんな「いや、好きなことはTwitterとかブログで普通に投稿するでしょ?何言ってんだこいつ」ってなっているかもしれませんががが…

ただ漠然とした好きでなんとなく趣味を続けている私にとってはこの熱意の薄れはなにかアイデンティティの喪失を彷彿とさせるものを感じたのです。
その曖昧な感情をしっかりと舵取りして他人に、「私はこれが好きです!こういった所に魅力を感じて惹き付けられています!」って伝えられるようになるのは、きっと自分にとっても伝えた相手にとってもプラスになると思うのです。

好きな事/趣味ってその事柄単品で世界が閉じることなく、他の物事や今まで知り敢えてなかった人と自分を繋げて、自分を成長させてくれるものだと思います。

だから、自分のためにも伝えたい人のためにも、たまたま見かけた人の良いきっかけなるかもしれないって期待も込めて、

好きなことを好きだと言える勇気

を持って行動していきたいなと思いました。

このような独り言にお付き合いいただきありがとうございました。


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