リュック・ベッソンはグランブルーに限る、何とかレオンまで。
先日ANNAという映画が話題作で88円だったのでネットで借りた。へレン・ミレンさん大好きな僕としては彼女の姿は楽しめた。楽しそうに自分をパロっている。
そしてANNAを見てびっくりである。
ニキータ以降リュック・ベッソンは微動だにしないしていないのだ。逆に感銘した。
そもそも、グランブルーを見て「魂掴まれた僕」としては、リュック・ベッソン関連(監督や作製や脚本)の映画は見るたびに肩透かしであった(笑)。
まあ、レオンは面白かった。エンゾが出てきたしね。それ以降は物語の都合が良すぎて好きにならなかった。
グランブルーと言う映画
しかし、「男二人に女一人」映画テイストの素晴らしい映画である。いつか自分も泳げるようになりたいと思い年取ってから水泳を始めることになる。
エンゾと弟のロベルトの二人。映画の始まりのシーン、車を塗り替えて、マンマにロザリを買うのだが、僕は母が亡くなった時に数珠を買った。この2人のお酒の宣伝があったような気がする。ロベルトさんの消息は不明である。
何と言っても、ジョアンナが素晴らしい。この後の出演作品はあまり好まない。
ジャック・マイヨール もエンゾ・モリナーリも実在の人物なのだというのにはびっくりした。実際には彼等の物語は全く違ったものである。ジャック・マイヨールの自伝や評伝は面白かった。この眼鏡ほしかった(笑)。
セクシーなシーンも有る。ジャックとイルカとのシーンも素晴らしい。
ロザンナ・アークエットさんはこの映画が一番である。このあとの映画も何本かみたが、記憶に残っていない。
ジャン=マルク・バールさん(ジャックの人)の映画はほぼ見ていないと思って今調べたら、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」と「マンダレイ」に出ていらっしゃる。びっくりである。全然気がつかなかった。とんでもない映画に出ていたのだなあ。僕とほぼ同い年である。
パスタ食べるシーンが僕は大好き。
マンマのパスタである。食べてみてー。
家族の中にいるエンゾと、イルカだけが家族であったジャック・マイヨールのお話である
イルカと海の中で一体になることにジャックの内なるマイクロバイオームは反応するのだ。イルカが人を助けるという話は神話にも実際に観察されもしている。水はマイクロバイオームを簡単に共有させる。まして哺乳類である。感染症も多く共有されているだろう。
家庭という檻のお話であり、不倫のお話であり、堕落のお話でも有る。ジョアナを浜辺において、海でイルカとダンスするシーンは象徴的である。
久しぶりに見て、色々と見え方が違っていて面白かった。
イルカに対しての愛、イヌに対しての愛、ヒトに対してのそれ、いずれも身体のうちの蟲のなす技である。
ヒト同士、イルカとヒト、犬とヒト、マユと僕、「入れ物=身体というコロニー」は違うが内側に済む細胞(マイクロバイオーム)は共通である。「外見しか見ないリンネの分類学と神様を頂点としたハシゴにすがりつくダーウインの進化論」はヒトと世界の断絶ばかり見る。生命は連続している。
ラストは切ない、そして開放であり、堕落でもある。彼には他に道はなかったのだ。「身体を統べる蟲」は世間体などなどお構いなしである。
市内のスイミングに通い、泳げるようになったのは嬉しいことである。流石にいるかと一緒に泳いだことはない。
死ぬまでに一度は海でイルカと一緒に泳いでみたい。だめならジョアンナでもいい。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。