アケビの収穫、天ぷら、お裾分け
あけびの実が開いた。色づいたと思うと、あっという間である。
このお話の続きです。
太陽の反対側が開いているのが面白い。こちらから見ると裏側になる。お日様は彼等の専門分野だ。
これで、アケビの一年が冬に向かう。
少し早く開いたアケビがカワカワになっている。庭の離れた所においてきた。別な苗が出るであろうか。楽しみである。
スプーンでタネをすくう、妻はよく食べたそうだが、ぼくは食べた記憶がない。気持ち悪がっていたのだろう(笑)。
中の黒い種の部分を口に含むと甘い味がする。タネがややこしい。しかし、この甘さは他では味わえない。
小さい虫がいた。わさわさと歩いている。まさに生命のダンスだ。きっとこの虫も美味しく味わっているのだ。ぼくが食べた中にもいたのだろうか。妻は大騒ぎする、小さい頃は食ってたくせに。
僕が口に含んだタネに向かい、マユもダンスする。
一房食べられた。虫も吃驚したであろう。
虎視眈々である。
タネを除いて薄目に切って天ぷらにする。
今日は友人にお裾分けのサンプル。
エクストラにアケビの天ぷらである。
Sさんのお裾分けにも入れた。アケビの天ぷらだと言ったら懐かしそうに、タネを含んでプププと吹き出す真似をした。小さい頃を思い出してくれたのだろう。山に大人と行ってキノコ採りをした話や、アケビの思い出を教えてもらった。
お返しに、Sさんの娘さんが炊いたご飯とみかんをお裾分けいただいた。嬉しくね涙が出てきた。
Sさんのことはこちら。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。