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独考独航(1)

独考)テレビとは「情報だけ」を得たい人にとっては、効率が非常に悪いメディアだと思う。今、人がテレビをみる理由は何なのだろうか。

取材者が人がなかなかいけないところに行き、なかなか会えない人の声を聞き、人がまだみぬ新たな発見や気づき価値を受け取ることができる、映像と生の音声の力があるからだと思う。

そういう意味では、日々のニュースでたまに目にする、「資料VTR」というのは、テレビとしては自殺行為なのかも知れない。そのニュース自体にニュース性があるために映像を載せているのだと思うが、さまざまなメディアで情報が得られる今、人の時間を奪い、期待や信頼を失っている行為だと捉えるべきなのかもしれない。

日々のニュースやテレビ番組で人を感動させたり、人に勇気を与えたり、人になんらかの変化をもたらすということは、並大抵なことではない。人は「いま学びたい」と激しく強く思えば、テレビを見なくても、読書や(信頼に足るインターネット情報の方がむしろ人を動かすことができるだろう。

報道することで、よりよき世の中に少しでもコミットできれば、知らないことを明るみにと思いでやってきた。放送の対象はどこの誰なのか?

日々のニュースは無意味ではないが、テレビを見続けてもらうためには、やはり映像メディアとして、今何が大切かをしっかり考えないと、テレビ離れが進む中、求める人たちはいなくなるだろう。

色々なテレビメディアが取り組んでいるが、FB,twitter,instagram,youtube,noteなどとの連携をすでに行っているが、次は何が必要なのだろう。
すでに、可処分時間の奪い合いの時代に入って久しいのだろうと痛感する。

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