コーラスとは?〜デチューン効果とは〜 [vol.093]
コーラス(Chorus)
複数の人が同時に同じパートを歌うことをいいます。
人が全く同じパートを歌うことによって生まれる、ピッチやタイミングの少しのずれで、「透明感」「艶やかさ」「広がり」「厚み」のある効果を得ることができます。
この合唱してできる効果を作り出せるエフェクターも同じくコーラスといいます。
モジュレーションの部類に入るエフェクターですが、「フランジャー」や「フェイザー」のように動きがあるのではなく、音作りとして効果をつけるエフェクターです。
コーラス効果を作る場面が、DTMではいろいろ出てきて、重要な役割を果たしてくれます。
ベース、ギター、シンセ、ボーカル、の音作りの幅を広げてくれます。
コーラス効果のメリット・デメリット
上記で書いたようにコーラス効果を使って音作りをすると、「透明感」「艶やかさ」「広がり」「厚み」をつけることもできます。
したがって、いろんな楽器に効果的に使用することができます。
<メリット>
ベースに厚みをつけて音を埋める。
ギター、鍵盤を艶やかにする。
ボーカルにキャラクターをつける。
バックコーラスを楽曲に馴染ませる。
など、いろんな効果が期待できます。
<デメリット>
コーラス効果をつけることによって、本来のダイナミクスや生々しさがどうしても失われます。
良くも悪くも、「機械っぽさ」という印象の音色になってしまいます。
デチューン
シンセサイザーにはデチューン(Detune)という機能があります。
すごく小さな単位でピッチを上下することができます。
「ディチューン」とも呼ばれます。
各オシレーターで設定することができ、ピッチを少しずらすことによってオシレーター同士でコーラス効果をつけるという機能です。
音に厚みがつき、シンセサイザーの音作りには欠かせない効果的な機能です。
デチューンはやりすぎると気持ち悪い音になるので注意です。
コーラスの歴史
80年代のサウンドにコーラスはよく使われていました。
コーラスを世の中に広めた立役者は、ローランドのギターアンプ「ジャズコーラス」と言われています。
1975年に登場したトランジスタのアンプで、コーラスをかける機能が付いているのが特徴のアンプです。
現在でも「ジャズコ」「JC」と愛称で呼ばれ、ライブハウスや練習スタジオに一番多く置かれているアンプです。
昔のコーラス効果をつけるレコーディング方法として昔は、オルガンによく使われるレズリーを通して音を拾い、ズレを作り出しコーラス効果をつけてレコーディングしていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『コーラス』をもっと詳しく知りたい方はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?