リバースとは?〜究極の音遊び〜 [vol.171]
リバース(Reverse)
音や演奏を逆再生にする効果のことをいいます。
昔はテープ、現在はサンプラーやエフェクターを使って逆再生の音を作り、「現実にはない音」を作り出すことによって、楽曲中にインパクトを与えて耳をひきつけることができます。
60年代、ビートルズを筆頭にいろんなアーティストがレコーディングに取り入れてきました。
逆再生を当てはめることによって、狙った演奏ではない効果が加わり、少し高度なことをしているように聴こえます。
「現実にはない音」ということから神秘的な雰囲気を作ることもできます。
「リバース」をよく使う音
「スネア」「シンバル」「ギター」「ボーカル」このあたりがよく使われるリバース素材です。
リバースの音は聴くと何となく聴き覚えがあると思います。
「リバース」の作り方
リバースの作り方はいろいろ方法はありますが、DTMの場合は昔と比べてとても簡単に作ることができます。
<テープを逆再生する>
これは昔のリバースの作り方です。
録音したテープを逆再生してそれをレコーディングするといった原始的な方法です。
<サンプラーのリバース機能を使う>
サンプラーについている「Reverse」を使うと、逆再生した状態のものが使用できます。
作るのは簡単ですが、タイミングの調整がむずかしいです。
<波形を逆にする>
DTMではこの方法が一番簡単で作業しやすいです。
目で見てタイミングの調整も簡単です。
<エフェクター(プラグイン)を使う>
リバース専用のエフェクターやプラグインを使ってリバース効果を作ることができます。
ディレイやリバーブとからめて、独特なタイプのリバースを作ることができます。
「リバース」が使われた名曲
現代までロックやポップスにとても使われてきたリバースですが、実は名曲の中にもとてもよく使われています。
<Tomorrow Never Knows/The Beatles>
リバースといえばこの曲。
単調なリズム隊の上で、上物が終始リバースで遊んでいます。
<Strawberry Fields Forever/The Beatles>
1:26あたりからシンバルのリバースがビートを刻んでいます。
<Rain/The Beatles>
2:35あたりからジョン・レノンの歌がリバースになっています。
<Are You Experienced?/Jimi Hendrix>
冒頭からリバースのリズムから入ります。
曲中もたくさんリバースで遊んでいます。
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『リバース』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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