倍音とは? 〜倍音の重なり方とドローバーの意味〜 [音楽用語 vol.005]
倍音(Overtone)
ひとつの音程に対して、その音に含まれる2倍の周波数の音、3倍の周波数の音、‥と重なっていく音のことです。
楽器それぞれ違う音に聴こえるのは倍音の成分が大きく関わっています。
楽器以外の生活音にも倍音は含まれています。
倍音の仕組み
倍音の重なり方を説明すると、「ド」の音を弾いたとします。これを基音(第1倍音)とすると、
基音の「ド」(第1倍音)
1オクターブ上の「ド」(第2倍音)
1オクターブ上の「ソ」(第3倍音)
2オクターブ上の「ド」(第4倍音)
2オクターブ上の「ミ」(第5倍音)
‥と重なっています。
楽器によって倍音の含まれ方が変わってきます。
これによって音色の聴こえ方が違ってきます。
倍音を扱うドローバーの使い方
ハモンドオルガンという鍵盤楽器は、倍音で音を作っていきます。
とても古い楽器で原始的?な音作りをします。
それぞれの倍音をコントロールできるドローバーという棒を押したり引いたりして好みの音を作っていきます。
どんな楽器にも倍音
シンセサイザーで音作りをする時も重要なキーワードになります。
ドラムの音作りなんかにも影響してきます。
スネアの倍音をどの程度出すかなど、シンバルも曲によって倍音成分の多いものを使ったりと、とにかく音の出るものには倍音つきものです。
倍音をコントロールするプラグイン
倍音を作り出すエンハンサー・エキサイターというエフェクターがあります。
このエフェクターを使えば楽器や歌の聴こえにくい倍音成分を大きくして、抜けの良い音にしたり個性的な音にしたりできます。
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『倍音』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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