クラップとは?〜あらゆるジャンルで使われるパーカッション〜 [音楽用語 vol.181]
クラップ(Clap/Crap)
パーカッションの中に含まれる手拍子のことをいいます。
手拍子を直訳すると、正確には「ハンド・クラップ」(Hand Clap)になりますが、リズムマシンに入っている作られたハンド・クラップ音も含めて、パーカッションの中では「Clap」にまとめられます。
指で鳴らす「フィンガー・スナップ」もこの中に分けられます。
近年の音楽では、DTMの進化で打楽器のサンプル素材(サンプラー)が増えて、簡単に世界中の打楽器を扱うことができます。
その中でクラップも様々なタイプのものがあり、音楽ジャンルに合わせていろんなクラップが使われています。
アナログなものからエレクトロなサウンドのものまでたくさんあり、楽曲のノリと雰囲気を作ってくれます。
ハンド・クラップ
ハンド・クラップは60〜70年代頃のフォークからジャズやロックまで、いろんなジャンルに使われています。
現代のロック、ポップスにもたくさん使われています。
ひとりで打つシンプルなハンド・クラップもあったり、大勢でゴージャスなものもあったり、部屋鳴りを響かせて、臨場感たっぷりの音を作ったり、ハンド・クラップの中でも作り方によって楽曲の雰囲気に大きく影響します。
「The Locomotion」/Little Eva
オールディーズの楽曲など、ハンド・クラップはこういった使い方で人間味や暖かいノリが出てよく使われています。
「Happy」/Pharrell Williams
楽曲のポイントとなるところで、ハンド・クラップでノリを出しています。
「恋」/星野源
スネアに重ねてとても気持ちの良いノリを作っています。
リズムマシン・クラップ
当時はハイエンドなリズムマシンとして登場した『TR-808』通称「やおや」によって、80年代頃にはリズムマシンで作られたクラップ音が多用されました。
現代のポップスにも非常にたくさん使われています。
現在ではRoland「TR-08」として、808の性能を受け継いで蘇(よみがえ)っています。
「I Wanna Dance With Somebody」/Whitney Houston
「TR-808」の特徴でもあるカウベルの音とクラップの音を組み合わせてリズムを作っています。
「HandClap」Fitz and the Tantrums
実際のハンド・クラップとリズムマシンのクラップを組み合わせた、最近ではダイエットで流行った楽曲です。
フィンガー・スナップ
クラップの中には「スナップ」という音色も入っています。
正確には「フィンガー・スナップ」といい、馴染みのある言い方をすると、「指パッチン」です。
こちらもハンド・クラップと同様で、ひとりで鳴らすシンプルなものと複数で重ねて鳴らすものがあります。
「The Longest Time」/Billy Joel
フィンガー・スナップの誰もが知る名曲です。
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『クラップ』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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