『CLA Guitar』レビュー 〜 ギターの音を簡単に的確な音にするプラグイン〜 [vol.157]
普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はギター調整プラグイン、wavesの『CLA Guitar』の使ってみた感想を紹介します。
特 徴
・グラミー受賞エンジニア、クリス・ロード・アルジが監修したギター専用のプラグイン。
・ギターのアンプの音から空気感までシンプルな操作で音作りができる。
使ってみた感想
今回紹介するのは、wavesのギター調整プラグイン『CLA Guitar』という、ギターの調整に特化したプラグインです。
wavesではおなじみのクリス・ロード・アルジさん監修のプラグインです。
エアロ・スミス、U2、フー・ファイターズ、ミューズなどを手がけるエンジニアで、CLAシリーズはハードロックに合うようなパンチのあるバキバキした重厚なサウンドに近づけることができます。
ポップスにもこういったサウンドはかなりいい仕事をします。
ギターの音作りは、しっかり作ろうと思ったら結構大変です。
EQの処理、それぞれ用途にあったコンプのかけ方、アンプの設定、必要とあればサチュレーションやエンハンサー、そしてリバーブのような空間系などなど、しっかり楽曲の中で使える音作りをしようと思うといろいろやることがあります。
今回の『CLA Guitar』はそういった音作りをひとつのプラグインでシンプルに、そして簡易的に作れるといったものです。
やはり主軸となるギターの音色を作ろうとなると、ギターアンプ専用のシミュレーターを使って音作りをした方が良いものを作れるし、楽しいです。
ギターが主体でない楽曲や、ちょっとギターのフレーズを入れたい時などとても重宝します。
あとはLRにギターを振ってダブリングギターを作る時のバスコンプとしても、音が安定してキレイにまとまって、プラスアルファでエフェクト調整もできるのでとても便利です。
個人的には「REVERB」「DELAY」「PITCH」は切って使用することが多いですが、こちらもギターの音作りに適した設定ができます。
プリセットもいろんなタイプが用意されているので、そこでイメージに似た音色を探すのも良いです。
CLA Guitarの使い方
ギターに必要な最低限のパラメーターで音作りをすることができます。
まずは左上の「Re-Amplify」でアンプシミュレーターのスイッチを入れることができます。
ライン録りしたギターの音も、このスイッチを入れるとアンプを通した効果を得ることができます。
その右にあるツマミで「CLEAN」「CRUNCH」「HEAVY」「BYPASS」の中からタイプを選ぶことができ、イメージした音に近づけることができます。
そしてメインの6つのフェーダーで、ギターに適した調整でさらにイメージに近づけることができます。
「BASS」・・・「SUB」「LOWER」「UPPER」からギターの存在感を狙って低域を調整できます。
「TREBLE」・・・「BITE」「TOP」「ROOF」からアタック感、空気感を調整できます。
「COMPRESS」・・・「PUSH」で音を押し上げるようなコンプ、「SPANK」でアタックの強いコンプ、「WALL」でブリックウォール・リミッターのようなコンプの調整ができます。
「REVERB」・・・「CLUB」「HALL」「ARENA」からタイプを選択できます。
「DELAY」・・・「EIGHT」「EDGE」「QUARTER」からタイプを選択できます。
「PITCH」・・・80年代のようなコーラス効果も加えることができます。
好きなところ
・気軽に本格的なギターの音が作れる。
・作ったギターの音に使ってもブラッシュアップできる。
気になるところ
・クリーン系は、ほかのアンプシミュレーターで作った方が良いかも。
こんな方にオススメ
・ギターの音作りが苦手
・クリス・ロード・アルジが好き
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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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