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『CLA Effects』レビュー 〜 よく使用するエフェクトが簡単にまとまっている〜 [vol.159]

普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はマルチエフェクト・プラグイン、wavesの『CLA Effects』の使ってみた感想を紹介します。

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特 徴

・グラミー受賞エンジニア、クリス・ロード・アルジが監修したマルチエフェクト・プラグイン。
・どんな楽器にも使えるオールマイティなプラグイン。

使ってみた感想

今回紹介するのは、wavesのよく使うエフェクトが詰まったマルチエフェクトの『CLA Effects』というプラグインです。

wavesではおなじみのクリス・ロード・アルジさん監修のプラグインです。

今回の『CLA Effects』はCLAシリーズの中ではちょっと種類が違っていて、楽器に特化したプラグインではなく、マルチエフェクターになっています。
マルチエフェクターといってもたくさん入っているわけではないですが、よく使う「EQ」「DISTORTION」「REVERB」「SHORT DELAY」「LONG DELAY」「PITCH」がとても簡易的になってひとつになっています。

楽曲の中でメインになるようなトラックには今回の『CLA Effects』ではなく、それぞれ単体のエフェクトをかけたいところですが、効果音的なフレーズなどを作る際にはものすごく重宝します。
特に声を少し加工したいときは非常に便利です。
個人的にラジオボイスの質感はすごく気に入っています。

そして一番目立つ左上のスイッチ「SND LONG DLY」ですが、こちらはLONG DLYのON/OFFスイッチになっています。
リアルタイムで使う人は使い勝手があるのかもしれませんが、DTMで作曲する人には出番はないかもしれません。
スイッチングのオンオフはオートメーションでかけば良いので。

CLA Effectsの使い方

基本的にシンプルな6つのフェーダーで、調整していきます。

「EQ」・・・「TOP」「FILTER」「TELEPHONE」からいろいろなフィルターのかかり方を選択できます。ラジオボイスのような声も簡単に作れます。
「DISTORTION」・・・「DRIVE」「CRUNCH」「FUZZ」から歪み具合を選択できます。派手な拡声器のような声も作れます。
「REVERB」・・・「ROOM」「HALL」「CANYON」からタイプを選択し、音の広がりを調整します。
「SHORT DLY」・・・「SLAP」「EIGHT」「DOT EIGHT」からショートディレイのタイプを選択できます。
「LONG DLY」・・・「QUARTER」「HALF」「FULL」から長めのディレイのタイプを選択できます。
「PITCH」・・・「TAPE PHASE」「CHORUS」「MR.WIDE」からモジュレーション効果を選択できます。
そして、左上の「SND LONG DLY」は上記で書いた通りLONG DLYのON/OFFスイッチになっています。
左側「HOLD」にすればかかったまんまのONの状態に、真ん中は「OFF」で、右側の「THROW」でクリックしている状態の時だけONになり、離すとOFFになります。
こちらのスイッチはリアルタイムで使う時は便利ですが、オートメーションを描いてDAW上でコントロールもできます。

好きなところ

・フィルター、テレフォンが絶妙。
・ディストーションも絶妙。
・操作が簡単。

気になるところ

・「SND LONG DLY」の使い勝手がわからない。
・あくまでも簡易的に雰囲気を作る用途としてということで。

こんな方にオススメ

・声の加工をよくする
・アレンジに効果音をよく使う
・クリス・ロード・アルジが好き

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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら


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