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『Vitamin Sonic Enhancer』レビュー 〜いろいろできるエンハンサー〜 [vol.063]

普段良く使うソフト・機材簡潔レビューしていきたいと思います。
今回はマルチバンド・エンハンサー、waves『Vitamin Sonic Enhancer』の使ってみた感想を紹介します。

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特 徴

・マルチバンドで倍音を調整できる。
・エンハンスだけではなく多機能。
・レイテンシーがゼロ。

使ってみた感想

今回紹介するのは、wavesの『Vitamin Sonic Enhancer』というプラグインです。

エンハンサーとは、歪みによる倍音の生成を利用して、原音にはない倍音を付加させることができるプラグインです。

エンハンサーはいろいろなメーカーから出てますが、なかなかマルチバンドで調整できるものはないので、よりイメージに近いところまで音作りを攻めることができます。

基本的にエンハンサーの調整ができるというプラグインですが、プラスの機能でステレオイメージャーを使って倍音を広げたり、パンチを加えてトランジェントの効果を付けることもできます。
「INPUT」の調整でサチュレーション効果も加えることができ、実はいろんなことができてしまう優秀なプラグインです。

EQでほしいところをブーストさせるのとは違った効果を付けれるので、EQで補えないところを追求できます。
この『Vitamin Sonic Enhancer』がないとミックスができないという人もいるくらい、愛用している人が多いプラグインです。

個人的には、ドラムバスにかけると低域から高域まで理想の音に近づける補正ができるのでオススメです。
ドラム全体をEQではできないブラッシュアップができます。

「XOVER」で5バンドに分かれた周波数帯域を設定できます。

「DIRECT」で原音の音を下げることができ、作られた倍音のみにすることもできます。
欲しい倍音の周波数を探る時「DIRECT」をOFFにすると、音を聴きながら「XOVER」で設定しやすいです。

 5つに分けられたマルチバンドの倍音を、それぞれのフェーダーで調整します。
上の「S」と「Byp」で、その帯域のソロやバイパスができます。
右の「MASTER」で現状の全体のバランスのまま調整できます。

フェーダー下のツマミでは、ステレオイメージャーを調整できます。
「0」にするとモノラルになります。
右の「MASTER」で現状の全体のバランスのまま調整できます。
モノラル用のVitamin Sonic Enhancerには、このパラメーターは付いていません。

「PUNCH」でトランジェントの効果で音にパンチを加えることができます。

好きなところ

・EQでは作れない立体感を作れる。
・ドラムのセットを理想に追い込める。
・イメージャーが親切。

気になるところ

・やりすぎるとせっかくの良い音から離れていくので注意が必要。

こんな方にオススメ

・エンハンサーを自由に調整したい
・ミックスを追求したい

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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら


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