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個人と個人の繋がりから参加型社会が出現する。一緒に動き出そう。

『出現する参加型社会』は、『参加型社会宣言』に続く本であり、クラウドファンディングを活用して出版する方法論を受け継いでいる。

『参加型社会宣言』をクラウドファンディングで出版した理由について、著者の橘川さんは、次のように述べる。

この本は、読んでくれる一人ひとりへの手紙として書いた。

私は、『出現する参加型社会』を書く以前に、10冊の本を出版社から出版してきた。出版社から出す場合は、企画会議という壁を突破する必要があり、担当編集者が、「企画会議を通すための基準」を把握していて、そこに合わせて書いていくことになる。

実際、前著『Zoomオンライン革命!』は、実際に出版した原稿よりも、当初の原稿は、3倍ほど「革命的」なものだったが、「これだと、うちの出版社からは出せません」ということで、相当にまるめて出版した。

出版社がリスクを取って製作費を予め投資し、投資額よりも販売益が上回ると利益が出る仕組みなのだから、出版社がマーケットを調査し、「売れる本」にするためのノウハウを蓄積するのは当然だ。

しかし、それだと二匹目のどじょうは狙えても、最初に空を飛んだ「ファースト始祖鳥」は出てきにくい。出版社にとってリスクが大きいからだ。

『Zoomオンライン革命!』で、この問題にぶつかっていた私は、クラウドファンディングで出版する理由を理解することができ、クラウドファンディングだからこそ書ける本を書きたいと思って、『出現する参加型社会』を書いた。

本を書く前に、本が届くのを心待ちにして、支援してくれる人がいるという状況は初めてだった。本の製作費が集まり、「売れる本」を書く必要から解放された。

あとは、「田原真人が本当に伝えたいこと」を、読んでくれる人に向けて、思いっきり書くだけだった。読者のほうを向いて、今、伝えたいことを全力で書いた。これは、これまでの10冊とは全く違う体験だった。今までは、編集者に向けて書いていた気がする。

書き上げた本は、まさに「出版社からは出せない本」になった。編集者からは絶対に止められそうな原稿になった。本当に自分らしい本になった。

この本の目的は、時代の精神でシンクロして著者と読者、読者と読者が出会い、個人と個人の関係を作り、そこから未来を出現させることである。

だから、連日、オンライン読書会を行い、個人と個人の関係を作る機会を作っている。

本を読んでくれた人の中で、「自分も似たような問題意識で生きているよ」ということをレビューを書いて報告してくれた人とは、個人的に繋がって、一緒にイベントやりたいと思っている。実際に、いくつかのイベント企画が立ち上がっている。

一般的に、書籍というものは、テーマを絞って薄めて、分かりやすくして、簡単に読めるようにすることが多い。

だけど、『出現する参加型社会』は違う。

田原真人をギュウギュウに詰め込んで、社会に投げ込んだ。

小森谷さんは、読書会で、「この本は筋肉質な本だ」と言ってくれた。ふつうは、こんなに詰め込まない。でもこの本は、田原真人をぎゅうぎゅうに詰め込んでいる。石の代わりに意志を社会に投げ込むために書いたのだから。

どこか一か所でも、あなたの問題意識と響き合う箇所があれば、それを文章に書いて、伝えてほしい。そんなあなたと出会いたいと思って書いたのだから。

noteでも、ブログでも、Facebookでも、なんでもよいから、まずは、あなたがどのように受け取ったのかを表現して、それを報告してほしい。

あなたが有名じゃなくてもよいし、影響力がなくてもよい。そんなことは関係がない。あなたがどう感じたかだけが重要だ。

時代の精神でシンクロして、自分の中の違和感や、内的衝動で動き出そうとしている参加型社会の担い手のあなたに出会いたい。

橘川さんは、一人ひとりへの手紙として『参加型社会宣言』を書いた。

それを受け取った読者の一人である私は、オンライン読書会という形で橘川さんに返事を送り、新たな手紙を一人ひとりへ向けて出すつもりで、あなたに向けて、この本を書いた。

受け取ったあなたが、手紙を返信してくれるとうれしい。そうやって動きが連鎖するとムーブメントが起こる。そのために書いたのだから。

本を読んでうなづいただけじゃ、参加型社会は出現しない。一緒に行動したい。そのためのツールとして本を使い倒したい。

個人と個人との繋がりから、何かを生み出していくところから出現プロセスが始まっていく。

◆アマゾンでの販売がスタートしました。最初のレビューもつきました。

◆参加型のいきあたりバッチリ読書会をやっています

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