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コンポストの作り方記録 スイス

 今回は欧州でのコンポスト(堆肥)の作り方について、ご紹介します!

○開始時の割合(目安)




- 牛糞は馬糞や鶏糞などに比べ、急激に温度が上がることがなく安定している。また長期に高温を保つため、材料として適している。
- コンポストの容積は大きすぎると内側が酸欠となる。また混ぜるのも大変
- 小さすぎると、温度が安定しにくい。
- 最初は軽い物質が下、重い物質が上

攪拌0日目 藁の混ざった牛糞を加えている


○熟成期間

夏:8〜10週間
秋:10〜12週間
冬:12〜20週間

1回目 6/30-8/31頃(10週間)
2回目 10/21-12/30頃 (10週間)
3回目 12/30-現在(3/9)も熟成中


○発行の経過



熟成に適したコンポスト内環境

温度:55〜65℃(攪拌開始2~6日後から6−8週間)
水分量:70%(手で握ると固まる程度)
二酸化炭素:3〜10%
匂いにはいつも注意を払う


12/30に開始したコンポスト10日目



開始後入れる物

 最初の2−3週間のみ、生ゴミや、作物残渣を投入する。(週に3、4回。コンポストの温度、湿度、二酸化炭素を見ながら調整。一度に入れるのは全体容積の5−10%程度まで)


攪拌頻度

 最初の3週間、ほぼ毎日。それ以降は週に4回程度
※コンポストの温度、二酸化炭素、水分量、進行状況と天候によって決まる


攪拌目安

 
- 温度が60℃近くになるとき(攪拌しないと、翌日には70℃近くに上昇することが予想される時)
- 水分量が少ない場合。(水分を入れながら攪拌)
- 二酸化炭素濃度が10%を超えるとき
- 後日が雨である場合や、温度が著しく低い場合などにより、攪拌が難しい時。

※ 常に考えることは、コンポスト内の発酵に適した環境を目指す。すなわち、コンポストにとって良い微生物に適した温度、湿度、二酸化炭素濃度(酸素濃度)に近づくように、攪拌を行う。日本では、70℃近くまで温度を上げることが一般的だが(雑草のタネや病気の原因となる菌を殺すため)、欧州では、65℃以上にしてしまうと、良い菌まで死んでしまうため、そこまではあげないと考えていた。


コンポストティー(Compost Tea)


コンポストティーって何ぞやって思うでしょう?コンポストのお茶?

でも、本当にティー。ほら、ティーバックみたいなのにコンポストを入れて、温かい水のなかに。何時間か酸素を入れながら、発酵させて、中の栄養を抽出する。


これを液肥に使ったり、コンポスト初期の発酵助剤に使ったり!


使用機材

・小型特殊機械
   攪拌用
   フィンランド製、1600万円


・被覆シート
 ( 防水、通気性、保温性に優れたもの)



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