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馬の瞳に恋してる2022【皐月賞】

最も速い馬が勝つ皐月賞。
この格言におけるはやいが本当に”速い”なのか、”早い”なのか、あるいは”疾い”なのか、スピードにしたって最高速なのか、それとも全体の持ちタイムなのか。
いやいやそれまでの成長過程、仕上がり、完成度の意味の話なのか。
如何ようにも解釈でき過ぎてしまって、この格言を残した人物に是非ともお伺いしてみたいところ。
2歳G1が増え、ダービーを見据えて東京コースで慣らす選択肢が増え、こんなところも多様性、今年も各路線から群雄割拠。どこから印を打っていいのかわからない。そんな状況、心構えではやい馬を探せと、各馬の記者会見を見ていた自分は一つの動画インタビューに辿り着く。

◎ アスクビクターモア 田辺裕信 

この記者会見をご覧いただきたい。ポイントは田村調教師の服装である。



めっちゃフェラーリやん。
もうこれじゃん最も速い馬。
むしろこれしかないじゃん。
最も速い馬が勝つと言われる皐月賞の記者会見に、F1フェラーリのチームジャケットの上着と帽子のセットアップで現れるのだから。
半ば自分自身を強引に説得しながら動画を見進めていると、
次第に田村調教師の強面なお姿とは裏腹に(失礼ですよあなた)、とても馬のことを大切に思われていて、その言葉のひとつひとつがまた胸に響いてきたのである。

「自分の思いは二の次。馬自身、騎手が、レースが楽しかったと思って帰って来てもらえたら」

なるほど、競馬はかけっこである。仕事であり、遊びでもある。
わかる、如何なる状況でも、何事も楽しんで出来る人こそ最強。
人馬にレースを楽しんでもらうことこそが、ベストパフォーマンスへの最短距離。

中山で3戦3勝、トリッキーと言われる中山2000コースもこの馬にとっては、まさに庭。このレースに向けて、体調は万全ベストコンディション。そして走り慣れた、仲の良いお友達も揃っているときた(主観です)。
楽しむための準備はここに整った。
G1、いいやF1皐月賞、田辺騎手のハンドリングで最も速いアスクビクターモアが勝つ。
レース後、楽しかった!と帰ってくるアスクビクターモア、田辺騎手。
そしてそれを迎え入れる田村調教師を見たい。

◎ アスクビクターモア
○ ドウデュース
▲ キラーアビリティ
△ ジャスティンパレス
△ ダノンベルーガ



褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。