社長の息子が、社内で社長や会社の古株たちとの人間関係を円滑にするには?
社長、古株たち、怖いっす。
ということで、その人間関係を円滑にするにはどうしたらいいか、というテーマで、実際に感じていることを書いてみます。
そもそも、社長の息子(跡取り)が、会社の古株たちとうまくいかなくなる時には、どういうことが原因になるのでしょうか。
その原因の多くは、『社長の息子は、社内のアラがよく見えてしまう』からです。
多くの中小企業の場合、その息子(跡取り)は、いったん社会に出て、他の会社経験を経てから、父親の会社に入ってくることが多いと思います。
そうすると、前の会社との比較していまうので、今の会社の悪いところばかり目につくんです。
「ここはだめだな」とか、「なんでこんな非効率なことしてんだ?」なんてことを思ってしまう。
会社をよりよくしたいと強く思っている分、そのことを社長や古株たちにストレートに伝えてしまって、それで摩擦が起きることになります。
かといって、それらを見過ごし、黙っているのも健全ではありません。
ではどうすればいいか。
僕の思う結論は、『許容と提案』です。
会社には会社の歴史があります。
今その目の前の、否定したいと思っている物事は、その会社が紆余曲折の末たどり着いた一つの結論でもあるわけです。
それを理解せず、否定してしまうことは、すなわち、それを生み出した社長及び古株たちをも否定することになってしまいます。
なので、どんな気に入らない事柄であっても、まずは一旦受け入れましょう。『許容』するんです。
「なるほど、そういう考え方もありますね。」と受け入れつつ、どうしてそういう形になったのかを理解する姿勢を示す。
その上で、「それもいいのですが、こういうやり方はどうでしょうか。」と『提案』する。
この方法が、相手も受け入れやすく、摩擦も生じにくい方法かなと思います。
僕自身の反省になりますが、当初、僕は正直うまく関係性を築けませんでした。
否定こそあまりしていませんでしたが、「こうした方がいいですよ!」という『正論』ばかり言っていました。
『正論』は、すなわち現状の否定です。
その現状を作り上げてきた古株たちからすると、自分たちの否定ととらえてしまいます。
「あいつ、いっぱしのことは言うけど、何もわかってねえ」となってしまい、力を貸して頂けなくなってしまってました。
今思うと、とても良くなかったなって思います。
今でこそ、その方々とも円滑に付き合うことができていますが、多くの時間と労力をロスしてしまいました。
なので、これから、そういう立場になる方には、知っておいてほしいです。
否定はダメ。正論もダメ。
相手や歴史を理解する姿勢をもち、『許容』して、『提案』する。
大切なのは、相手の立場を理解する気持ちを持つってことなのかもしれませんね。
今日は、『社長の息子が、社内で社長や会社の古株たちとの人間関係を円滑にするには?』というテーマで書いてみました。
何かの参考になればうれしいです。
それではまた。
※音声でも配信中です。
Stand f.m.『社長にならない息子のラジオ』
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