人民網日本語版で知る中国 V.1.1


第1話 中国無くして韓国無し

  韓国(昔は朝鮮といった)という国は、2000年の昔から中国の従属国でしたから、食料でもなんでも、中国から援助してもらってきました。現在のソウル郊外には「土下座門」という、韓国からのちょびっとの貢ぎ物に対する中国からの膨大な返礼品を持って年に一度韓国を訪れる中国の使者を見送るため専用の、大きな門があったそうです。
  その意味では、以下の(ネギの)ニュースは、ごく当たり前の話ではあります。

  ネギなんていう作物は素人でもできる、というくらい簡単に作れる。私が鎌倉に住んでいた頃、ほうれん草やトマトは害虫だとか土壌等の問題から、いろいろと難しいのですが、ネギやミニトマト、ニガウリなんていうのは、放っておいても成長してくれる。
  そんな作物まで欠乏状態になってしまうというのは、いったいどんな理由があったのでしょうか。単なる天候不順による100年に一度という一時的な危機だったのか。
  それとも、日本でも数年前、政府の食糧政策のドジでスーパーからチーズがなくなった、なんてことがありましたが、同じように、韓国でも韓国脳政府が農家に誤った指示を出して(指導して)、つまりが農業政策の失敗なのかもしれません。

  しかし、中国への韓国人旅行客が激増している、なんていう<関連ニュース>にもあるように、韓国という国が相変わらず、中国という(保護)国なくしては生きていけないという傾向は、今も続いているようです。

  日本の場合、政府が韓国脳でも、総合商社や専門商社群が頑張って、世界中から野菜や食料を安定調達してきてくれるので、特定の一国に「おんぶに抱っこ」という事態に陥ることは避けられてきましたが、現在の韓国脳日本政府を見ていると、今後はそうもいかないようです。

  近い将来、韓国脳日本政府の失策による食糧や金融危機、ワクチン災禍などによって、日本に大きな危機が押し寄せたとき、なんといっても頼りになるのはお隣の(韓国ではなく)東シナ海を隔てた中国です。

  なにしろ、人民網日本語版を見る限り、「イケイケどんどん」と景気がいいのは、世界中で中国一国。しかも、金(きん)や石油が出たなんて偶発的な理由ではなく、文明国としての数千年の歴史と、彼らの人間性由来の繁栄なのです。
  私たち大学日本拳法人は、中国の「豊かな物品」ばかりでなく、彼ら中国人の豊かな人間性というものに対する「間合い」をよく見極めておく必要がある。日本拳法と同じように。

<引用開始>

○ 中国産ネギの輸入量が760%増と激増!韓国が中国からの輸入を強化するワケは?

人民網日本語版 2024年05月09日15:00
  今年4月、韓国の外食物価が前年同月比3%増となったほか、果物や野菜の価格も高止まりしている。韓国の人々の食費負担が高まるにつれて、中国から輸入する野菜が激増するようになっている。
  最近、韓国で外食する消費者の多くが、「ランチがどんどん高くなっている」と悲鳴を上げている。首都・ソウルで一般的なランチは人民元に換算して70-80元(1元は約21.5円)だ。韓国統計庁が最近発表した最新統計によると、4月、韓国の外食物価は前年同月比で3%上昇した。これにより、外食物価上昇率が消費者物価指数上昇率を上回ったのは35ヶ月連続となった。

  外食物価だけでなく、韓国の国民が自炊する際の食材の価格も上昇している。韓国統計庁が今月初めに発表した統計によると、4月、韓国の消費者物価指数は前年同月比で2.9%上昇した。うち、農産物の価格は20.3%増と、大幅に上昇した。リンゴやナシといった果物の価格は高止まりしており、物価の水準を押し上げる主な要素の一つとなっている。

  韓国の国産野菜と果物の価格が高止まりしているのを背景に、品質とコスパに優れた中国産の野菜の輸入量が激増している。韓国関税庁の最新データによると、今年3月、中国から輸入したネギとキャベツの量は、前年同月比で764%増と171%増とそれぞれ激増した。また、中国から輸入するニンジンやタマネギの量も増えている。

  物価を安定させるために、韓国は今月から、ハクサイやキャベツ、ニンジンなど7品目を新たにゼロ関税の適用範囲に組み込んだ。そのため、しばらくの間は、輸入する農産物がさらに増えるとみられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年5月9日

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<引用終わり>


第2話 パンのみにて生きるにあらず

  人間は飯だけ食えれば生きている・存在している、というわけではありません。人それぞれの個性・文化というものがあってこそ、一人の人間として本当に存在しているといえるのではないでしょうか。

  大学(や高校)とは、勉強やスポーツばかりする場ではありません。文化力を涵養する全人教育の一環として、各種文化クラブや同好会があり、文化祭という催しも大々的に行われるのです。
  大学日本拳法にしても、毎日、殴り合いをすることばかり(が楽しいということ)ではありません。
  みんなで集まって、ワイワイガヤガヤ、ああでもないこうでもないと、くだらない話をして騒いでいるのも、大学日本拳法(部としての活動)の一部です。そして、そんな日常を通じて各大学日本拳法部独自の文化というものがあってこそ、確かに(部として・部員として)存在しているといえるのです。

  50年前の関東では、ピラニア軍団の日大、貴公子の○○大、等々、企業文化ならぬ、各大学日本拳法部独特の文化が感じられたものでした。個人においても、拳法以外で強烈な存在感を地味に放つ人というはたくさんいました(今後、警視庁や自衛隊、文部科学省の天下りが入り込んでくるにつれ、本来の文化力は薄まっていくでしょう。上からのお仕着せ、見かけだけの「健全な」武道化していく)。
  
  私の大学時代ですが、新人戦で一回試合に出た以外、4年間、選手として試合に出たことがない後輩がいましたが、彼は2年生・3年生になっても1年生と一緒に練習の前後にタオルやバンデージを干したり、畳んだりという雑用をしたりといった彼なりの活動の仕方によって、その柔和な笑顔と共に彼独自の存在感がありました。
  彼が彼である、という証左・存在意義・存在証明があったのですが、広義でいえば彼独自の文化力といえるものがある、ということなのです。

<単なる拳法バカではない>

毎度のことですが;

  ○ YouTube「2017全日本学生拳法個人選手権大会 女子の部準決勝戦 岡崎VS谷」      
     https://www.youtube.com/watch?v=O7kumnslLns
  ○ 2018 Kempo 第31回全日本拳法女子個人決勝戦 坂本佳乃子(立命館大学)vs谷南奈実(同志社大学) https://www.youtube.com/watch?v=DI-HxBtlxxg

  彼女たち(の戦いぶり)には、単に拳法が強いということにプラス、その人間性・人間力・人間としての匂い → 個性・文化力が強く感じられます。ただの殴り合い人間ではないのです。

  確かにこれは、大学から日本拳法をやり始めた人間にはマネできないというか、追いつけないことではあります。
  しかし、試合での勝ち負けは別にして、その存在感を示すのは、なんといってもその人の集中力です。拳法をやる時の集中力もありますし、私の後輩のように、朝早くから部室に来て雑用をするといった生活習慣の中での集中力というものも又、その人の文化(力)の涵養に大いに寄与するのではないでしょうか。
  そして、警視庁や自衛隊の、技術や道具としての日本拳法・自分たちの飯の種としての日本拳法ではなく、文化としての日本拳法を追求する私たち大学日本拳法人は、人にでも事象であっても、形而上的世界や文化という側面を見逃してはいけないのではないでしょうか。

第3話 中国製品に見る文化力

  大学日本拳法に文化を見るようにして、中国製品のなかに、中国や中国人(の文化)を見る(味わう)ことで、私たちはより楽しむことができる。
  例えば、100円ショップの家庭雑貨を購入する際、それらの機能を見るばかりでなく、その機能を100円で実現するために、その製造工程においてどんな工夫が為されているのか(何を削り、何を生かしているのか)といった視点で眺めることで、そこに存在する製造者(在来種日本人&中国人)の文化を理解する。

 それによって私たちは、単に100円の品物を購入するという機械的な行為を、製造者の文化を感じるという次元にまで拡げて「買い物を楽しむ」「買い物から学ぶ」ことができるのです。
  30年前に「100円ショップ」が始まった頃は、確かに粗悪なものが多かった。「安かろう悪かろう」でした。しかし、ここ10年くらいから、グングン機能やセンスがよくなってきている。

  それは、中国人の「なんでも工夫する」という人間力・中国文化が発揮されてきているからなのです。

  大学日本拳法人は、単に「100円でここまでやるか」という機能ばかりを見るのではなく、それを作り上げた中国人の人間力・文化力というものをも見て、学ぶことで、毎日各人が創造している大学日本拳法という文化をより豊かにしていけるでしょう。

  私たちが、拳法の強い人を見て、その強さばかりでなく、彼や彼女の人間性まで慮(おもんぱか)る・推し量ることで、自分の拳法も層の厚いものにしていくように、他人(他国)の政治力や経済力の強さの中に、その源泉ともいえる人間力・文化力を知り・学ぶことで、それらを自分の人間性に繁栄することがができるにちがいない。

続く

2024年5月17日
V.1.1
平栗雅人

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