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中学生だった僕は谷川俊太郎さんと同じことを言っていた

とまぁ、とんでもなくイキったタイトルで申し訳ないです。
まさまさです。

コルクラボの読書会(コルクラボbook倶楽部)に参加してきた気付きと感想を書いていきたいと思うよ。それでははじまり〜。

谷川俊太郎さんの「スヌーピー」という詩がある。

タイプライターが打てるくせに
きみはドッグ・フードを食べるとき
フォークもスプーンも使おうとしない
そんなきみがぼくは好きさ

「世界的に有名な」
 自分にちっとも気づかず
いまだにきみは
「世界的に有名な」外科医を
撃墜王を ゴルフ選手を夢見つづける
そんなきみがぼくは好きさ

そう、『そんなきみがぼくは好きさ』である。
中学の卒業式の日に、僕は3年2組のクラスメイト全員に手紙を書いた。
それは、僕が思った、それぞれのいいところを書いた手紙だった。
例えばこんな感じ。

毎朝、きみが向けてくれる笑顔が
毎朝、きみがかけてくれる「おはよう」が
僕の元気の源だった
そんなきみがぼくは好きさ

うん。『そんなきみがぼくは好きさ』以外のセンスのなさは問わないでくれ。ラブレターみたいになってて恥ずかしいよ…。だけど、40人ものクラスメイトに手紙をかけた僕は凄いと思うw

じゃ、本題に移りたいと思います。
コルクラボbook倶楽部の読書会のお題本は『二十億光年の孤独』
スタートはp72の『二十億光年の孤独』という詩を参加者が一行ずつ読んでいくスタイル。小学校を思い出す。

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしているか 僕は知らない
(或いはネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

【孤独】という言葉をKeyWordにしつつみんなで感想を、言葉を紡いでいく…。
✓言いたいことを本音で言えない時、孤独を感じる。
✓車での移動中に年明けを迎えてしまい、私は何しているんだ…と孤独のよ
 うな寂しさのようなものを感じた。
✓残業して職場で最後になったあの感じ。
✓自分にはわからない話題をみんながしているとき。
✓孤独っていいな。孤独って楽しい。
✓身体的な孤独もあれば精神的な孤独もあることに気づいた。
✓20代後半になり周囲が結婚していくのをみて、泣きそうになった
✓一人っ子はそもそも孤独とか感じにくいんじゃない?
✓地球上に一人しか居なれば孤独じゃないよね?
✓ということは、人と比較する時にうまれるものなのか?
✓二十億光年はとても遠く真っ暗なイメージもそこに「光」年という明るさ
 も感じされられる

孤独という言葉の定義は関係なし。
孤独を感じた、その瞬間を、エピソードを、みんなの前で吐露していく。
あぁ…みんな孤独なんだなぁ。
え!?孤独を楽しんでいる人がいる…。
解釈の違い。
そう、違いがこんなにも素敵にかんじるんだなぁ…と。
詩を味わう。
そう、味わうという感覚がとても心地よい。

その後、谷川俊太郎さんの他の詩にも触れていく。
・ふくらはぎ
・うんこ
・うそとほんと
・しぬまえにおじいさんのいったこと
・あいしてる
・ほん
などだ…。
その中で僕が好きだった詩を紹介しておきたい。

『しぬまえにおじいさんのいったこと』
わたしは かじりかけのりんごをのこして
しんでいく
いいのこすことは なにもない
よいことは つづくだろうし
わるいことは なくならぬだろうから
わたしには くちずさむうたがあったから
さびかかった かなづちもあったから
いうことなしだ
わたしの いちばんすきな人に
つたえておくれ
わたしは むかしあなたをすきになって
いまも すきだと
あのよで つむことのできる
いちばんきれいな はなを
あなたに ささげると

むかしあなたをすきになって いまもすきだ…なんなんだよ、このロマンティックさは。
ぜひ、みんなも詩をあじわってみて欲しい。

最後に。
『二十億光年の孤独』という詩を参加者全員で音読した。
読書会が始まる前に見た、この詩から浮かび上がる景色とはまた別の景色が僕の目の前に広がっていた。それを作り上げてくれたのは、紛れもなく読書会に参加した方々であり、コルクラボbook倶楽部の主催者であり、谷川俊太郎さんなのだ。
正解がない解釈を皆の前で披露できるのは、安全安心の場があるからだ。
話せる心地よさのを感じ、谷川俊太郎さんを味わいあった参加者の8割が読書会の2次会に足を運んでいったのでありました。

今度は2次会でみんながおすすめしていた『一節披露の会』の様子を書こうかしら。読んでくれてまっことありがとう。

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