見出し画像

私は、現実から覚めて夢に生きる #1

ー焚火を囲んで起きたことを語り合う。そのうち起きたことだけでは物足りなくなって、ありもしないことをあったことのように語りだす。ー

これが小説の起源という説がある。事実を話すうちに飽きてきて、面白さを競うようにありもしないことを語りだす構図だ。

夢とはきっとこういうことだ。大層に祭り上げる必要も過剰に重々しく扱う必要もない。今はありもしない面白いこと。人は夢を見ずにいられないのだろう。

今から未来を設計しても「起こったこと=過去」の延長線上ににすぎない。結果は大切でも、そこからスタートしたら同じことしか予測できない。

人によっては、夢とは現実逃避のニュアンスを持つかもしれない。それでも、離れた場所にしかないものがある。

面白いという感情にも消費期限はあるから、夢にも飽きが来る。そしたらまた、別の夢を探せばいい。

語ることも叶えることも簡単ではないのかもしれない。それでも、私は私の夢を語るし私の夢を叶えてこの地に形作る。その世界を生きる。

タイトルを言い直せば「夢という現実を生きる」ということなのかもしれない。

みんなの色んな夢が重なって溶け合った現実ほど面白いものはない。私はみんなの夢が聞きたいし味わいたい。今、ありもしないからこそ面白いことを一緒に楽しみたい。

2021/01/22 18:25

あとがき

早川瑛子が心の内を伝える連載の第1回。一見、壮大であるようで「面白いを身近に」というシンプルなメッセージを併せ持っています。本音に立ち還る旅路にはこんな景色が広がっているのかもしれません。

巡り巡ってサポートしてくださったあなたへ何か還せるように生きていきます。よろしくお願いします!