難しいことは甜菜が全部やってくれるんだよね

※ この記事は、『Twitterのあんたがたに Advent Calendar 2020』に寄せて書いたものだよ ※


はい、どうもMasateoです。

『あんたがた』を語るアドベントカレンダー、その9日目ということで、僕、Masateoが……

記事を書いていこうと思うんですが…………


書いていいんかな………………こんな奴が……………………



いや、まあその。単純に「文章を書くのがド下手クソすぎる」というのもあるんですが。

僕が実際にあんたがたというコンテンツに触れはじめたのは、まだ1年ぐらい前のこと。長く続くその歴史を偉そうに語れるほど、深く知ってはおりません。
そのうえ、襲い来る難問の数々を華麗に解き明かしてみせたワケでもなければ、皆を身震いされるような洗練された問題を送り出したワケでもなく。8桁の数字が書かれたガムテなんて生で見たことないし、セブンネットプリントはいまだに使い方をよく分かっていません。トゲピーも回せません。

そう。

僕は『あんたがた』というイベントのなかで、ほとんどな~~~んもできていないのです。

なお、ほとんど、というのはつまり、強いて「できたこと」を挙げるとするならば、僕が『2020GW運営のあんたがたに挑戦します』のGMの一員になり、マイクラパロディ問の中の、wordpressに建てられた塔……じゃなくて平屋、そこで出題された謎の7割か8割?程度をデバッグしたこと、ぐらいしかない、という意味です。全体の作業量からみるとマジで米粒ぐらいの貢献度。

そんなどこのじゃじゃ馬の骨かも分からない(?)僕が、錚々たるメンツのなかに突然素知らぬ顔で入り込んで、貴重な25の枠のひとつを潰したとなれば、さぞ皆さんは微妙な気持ちになっていることでしょう。心中お察し申し上げます。

あんまり自分Disりを続けているとそれもそれで怒られそうなので、ここら辺で止めにしておきます。


しかし、そこまで卑下しているのならばなぜ、それでもなおこのアドベントカレンダーに名乗りを上げたのか。

それは、全国の「『あんたがた』って難しそう……」「謎解きとかには興味あるけど、自分にはちょっと……」あるいは「前に参加してみたんですが、何が何だかよく分からないまま終わっていました。失礼します」って方々に、ちょっと心変わりをしてほしいからです。

ただ、そう。もし、どの問題をみても、さっぱりまったく歯が立たないと、僕みたいな人はふつう、「ああ、自分には向いてないんだな。やめよう」と思ってしまうかもしれません。わかる。わかるよ。というか僕もいまだに、その気持ちが無い訳ではない。何度も言うように、僕も何かしらの活躍が出来てはいないから。

ですが僕は、「やめよう」、とまではいきませんでした。


それはきっと僕が、開き直っているからなのだと思います。


━━逆に考えるんだ 「役立たずでもいいさ」と考えるんだ


いや、「役立たず」って言っちゃうとかなり失礼ですが。


僕は、あんたがたの良さは、やはり、『みんなでワイワイ協力して、とてつもない試練に立ち向かうところ』であると考えています。これはまあ、この企画のコンセプトをそのまま言っただけになるかもしれませんが。
いわゆる「全体戦」とも称されるこの形態は、それぞれが持っている知恵を出し合うがゆえ、そこには独特の一体感が生まれます。

この一体感が、すごくイイ。

そして願わくば、この輪の中に自分も入ってみたい。タイムラインに流れるツイート群をはじめて見たとき、僕はそう思いました。

ですが先ほどまでもうしつこいほど申し上げたとおり、出題されていく鬼のような難解さを誇る謎たちに敵う頭脳も、勇者やせばんに必要なフットワークの軽さも、僕は持ち合わせてはいません。今冷静になって考えたら、コンビニひとつ行くことに対してすら腰が重いって、どんだけ家出たくないんだよ。


でもね。よくよく考えたら、それって別に大したことはない、というか、どうでもいいことなのかもなって。

だって、「僕ができないことをできる人」は既に、たくさんあんたがたの中にいるんですから。
甜菜は、勇者は、せばんは、優秀な人材は、実はすでに揃っているわけです。


あ!忘れてた。
『甜菜(てんさい)』とはつまり『天才』、すなわち問題の解法や正解を閃くかしこい人のことを、
『勇者』とは、問題を解くことでその所在が判明する「ガムテープ」を回収しに向かう人のことを、
『せばん』とは『セブンネットプリント班』の略称で、ガムテープに記された8ケタの番号を、全国のセブンイレブンにあるコピー機に入力し、次の問題をプリントアウトしてあんたがたに拡散する人のことをいいます。合ってる?

そういったプロフェッショナルの皆さんがあんたがたには揃っている、ということは、たとえ僕が何も貢献できなくても、あんたがたがめちゃくちゃ困るというわけではない。
もしも僕がなんにも思いつかなくても、あるいはmsr(ミスリード)をぶっ放したとしても、家から出たくなくても、代わりにそれらをできる人、カバーしてくれる人がなんだかんだでうまいことやってくれちゃうんだもんね。全部。
だったら結局、何もできなくたっていいんです。進捗に貢献できなくても、誰にも責められる理由はありません。


僕は決めました。『ガヤ』になろうと。


問題が出ます。
「なんだコレは?!」「意味わからんすぎウケる」と、とりあえず思ったことをテキトーに流します。企画用のハッシュタグをつけてね。
そういえば毎回情報共有用のスプレッドシートがあるんで、そっちも覗きます。すげえ!もうなんか問題が再現されてる。ちょっとだけ手伝お。
ツイッターに戻ります。あ!もう甜菜がおる。すげ~!すごいので「すげ~」ってツイートしましょう。
そんなこんなで議論は進みます。僕もなんとな~く関係のありそうなことをツイートしておきます。あ、ちょ、なんか話が難しくなってきた。僕には手に負えねえ。
ここはプロに任せます。ヒマなんでドット絵でも描こう。ポチポチ。あ、言い忘れてましたが、僕は最近スプシでやたらドット絵を打つ人です。サンタマリオとか。ドット班はいいぞ。
え、なに?解けたの?!マジ~~?!ってそんなん分かるかよ~~!!「そんなん分かるかよ~~!!」ってツイートします。
現地判明、なるほどね。遠いんでパス。アッ勇者候補だ!ご武運を、の意味を込めていいねを押します。
ヒマなんでどうでもいいことでもツイートします。え?アンケート??そんなの一択でしょうが。「きのこ」をポチ。
アッ勇者がガムテ見つけた!せばああああん!!!!「せばああああん!!!!」ってツイートします。引用RTのときもあります。
ほどなくして、印刷された次の問題が出ます。「なんだコレは?!」「意味わからんすぎウケる」。

以下略。


ね!!見事になんにもできてません。というか、どちらかと言えばしょうもないことしかしてません。

でもねでもね、こうやって、「ただ顔を出している」だけでも、参加している気分になれるんです。実際は何一つ分かっていなくても、なんだか「ものすごくハイレベルな戦いに挑む猛者たち」の一員になれている、ような気分になるんです。個人差はあります。
というか、たとえ自分は一切貢献していなかろうと、どうにもこうにも行かなくて完全に行き詰まった……そんな状況下にふと甜菜が舞い降りる瞬間は、それはもう果てしない爽快感と得も言われぬ感動を味わえるんですわ。若干誇張しすぎたかもしれません。

コレは、『ネガティブな諦め』ではなく、『ポジティブな開き直り』。消極的というよりは、むしろ積極的な考え方だと思っています。

たしかに、あんたがたのためになるようなすごいことは出来ないかもしれない。でも逆に、大してすごくないことなら、いくらでもできます。大してすごくないことをやり続けるのは、はじめから全部諦めて何もしないというよりは、幾分かマシな気がします。
それに、すごくないことを積み重ねていると、たまに『すごいこと』が偶然生まれることもあります。適当に思ったことをツイートしていくなかで、何気なく「コレ、○○みたいだね~」という一言が、実は会心の一撃で、そこから解法がブワーーーーッッと広がる、なんてこともあります。そう考えると、自分の考えをとりあえず共有してみるというのも、けっこう大事。


結果的に最後までなんにもできなくてもあんたがたに大迷惑がかかるワケではないし、僕は輪の中に入れてうれしい。たまにクリティカルヒットが出るともっとうれしい。

僕はあんたがたという企画を、『ガヤ』のひとりとして騒ぐ、という方法で楽しんでいます。
このポジションはホントに楽しいです。なんせ気がラクなんです。「基本は誰かが解いてくれる。自分はまあ、ワンチャンあればいいや」ぐらいの気分でいるので。
(いや、極端な話、あんたがたに挑む人みんながそういう心持ちなのかな。「任せとけ!俺の天才的なヒラメキであんたがたをエンディングまで運んでやるぜ!!」なんて人はそうそういませんよね。それは極端すぎるか)


そういう訳で。

もし僕と同じように、謎も遠征もネプリも苦手だよ、あんたがたって難しいな……と距離を置いてる人がいたら、まずはぜひとも『ガヤ』になることを、僕はオススメいたします。いや違う、違うよ、「お前なんてガヤでじゅうぶん」とか言いたいんじゃなくて、「大丈夫!傍観者になっちゃってもいいんだよ!」っていう意味。

謎が解ける人も、解けない人も、全部含めて『あんたがた』というチームです。解けない人は、無理してあの化け物じみた難問たちとにらめっこを続けなくてもいいんです。(もちろん続けてもいいけど)

好きなように騒いだり思ったことを言ったりしていれば、あとの難しいことは全部、甜菜がやってくれます。






勝手なことを言いすぎた気がする。あの、今の話は全部忘れてください。


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