小学生のポケモンぬりえから学ぶポケモンの収益世界一のメディアミックス4
https://ameblo.jp/kogi-kamisama/image-12593897653-14752073610.html
前の記事で総収益10兆円を超えるポケモンのメディアミックスについて調べてみたが、では、ぬりえのマーケットってどんなものなのだろうか?
ぬりえと言えば、子どもがやるものというイメージが先行するが、2005年から刊行された大人の塗り絵シリーズ(河出書房新社)は、驚愕の730万部!(※1,2)。
本が1冊1,000円だとしても73億円の売上になる。2005年から2006年の1年ではなんと170万部も売れている。新型コロナウイルスによる感染拡大によりステイホームが増えた影響もあり、今年は昨対160%を記録するなど売上を伸ばしている。
塗り絵は認知症予防にも効果的と日本認知症予防学会の会長が2015年にテレビで紹介したことで需要が急増したという。
この730万部というのがどれだけ凄い数字かというと、あの半沢直樹の原作シリーズ累計が270万部(※3 ただし2013年のデータ)ということを鑑みれば、いかに驚くべき数字かわかるだろう。
河出書房新社は、大人の塗り絵コンテストも毎年行っており(※4)、約7000点近くが応募されており、その塗り絵の完成度の高さに眼を見張る。応募年齢の幅が4歳から103歳までとサイトに書いてある。まさに揺り籠から墓場までが顧客層。塗り絵以上に幅広い年齢層に愛されるモノはない。
ポケモンぬりえもイラストレーターのようなプロの人が本気で塗れば、それだけで商用に使えてしまうような作品になってしまう。
まさに”好きのチカラ”がいかに能力を高め、ぬりえを1つの芸術に昇華するかを証明している。
※1 異例のベストセラー! 「大人の塗り絵」シリーズ 総計600万部突破 本日よりコンテスト募集開始
http://web.kawade.co.jp/bungei/797/
※2 河出書房新社がコロナ禍の書店を支援、「大人の塗り絵」報奨キャンペーン実施
https://www.bunkanews.jp/article/218205/
※3 【オリコン年間】『半沢直樹』原作、昨年から“25倍返し” シリーズ年間総売上270.1万部
https://www.oricon.co.jp/news/2031468/full/
※4 第13回大人の塗り絵コンテスト入賞・入選作品[入賞作品一覧]
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