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小学生のポケモンぬりえから学ぶポケモンの収益世界一のメディアミックス3

小学生がぬりえでもこんなにハマっちゃうポケモンの収益ってどんなもんよ?
と大人目線の軽い気持ちで世界のキャラクターのメディアミックス総収益を調べてマーチャンダイジングの凄まじさにギャッと跳び上がった。

ここでワンポイント解説
メディアミックスとは。マンガやゲームのキャラクターが、アニメや映画など多数のメディアで展開されること。
マーチャンダイジングとは。キャラクターなどの商品化計画のこと。また商品を顧客にお届けするための戦略。

総収益がなんと約10兆円!世界でダントツのトップ(※1)。
2位のハローキティを1兆円以上引き離している。そもそも2位がハローキティというのも驚きだ。確かにキティちゃんは様々な場所でコロボ商品を出しているのを見かける。3位がくまのプーさん、4位が世界のスターであるミッキーマウスだ。ポケモンはミッキーマウスの総収益を2兆円上回る。ていうか、トップ10のうち日本のキャラクターが半数を占めている。このランキングは非常に興味深い。

世界的に見るとONE PIECEよりも北斗の拳の方が収益が上だ。北斗の拳の場合はゲーム収入が多くを占める。確かに南米に僕がいた頃、現地人に北斗の拳のマネをよくされた。日本はメディアミックス大国なのか!とんでもない市場規模だ。

ポケモンは国内だけでも2兆円を超える収益がある(※2)のだが、大半は国外で収益を上げているということがわかる。

ポケモンはゲーム端末ゲームボーイで1996年に「ポケットモンスター 赤・緑」として発売された。当時、僕は中学生だったが、おそらく小学生が販売対象としていたにも関わらず、中学生にも発売当初から大人気だったことをよく覚えている。このポケモンが第1世代と呼ばれ、登場するポケモンの数は151匹だが、第8世代と呼ばれる現在ではなんと890匹も存在する。

ポケモンの映画も毎年新作が公開され収益を上げている。
発売から四半世紀近く経てば、発売当初にプレイしていた子どもたちは現在30歳から40歳に相当し、既に結婚し子どもを育てている人も多いだろう。そうなると、ポケモンは世代を超越する。

子どもがポケモンにハマるようになると、お父さんたちも昔を懐かしんでポケモンを遊んだ記憶を子どもに語る。親子関係を繋ぐ会話の糸になるだけでなく、お父さんも一緒にゲームを遊び始めるかもしれない。親がハマれば、子どもたちにも積極的にポケモンキャラクター商品を買い与えたり、映画にも親子で見に行くようになるだろう。

ポケモンは子どもにとっては新しく、大人にとってはノスタルジーを促す存在になっている。長年のブランディングにより世代を繋ぐ存在になっているというのは強みだ。

日本各地にポケモンセンターというアンテナショップが存在する。
今回、取材のために池袋サンシャインシティ内にあるポケモンセンターメガトウキョーを訪問したが、入った途端に並ぶポケモンのグッズにノスタルジーを呼び起こされ童心に戻ってしまった。子ども用のグッズばかりと思いきや、大人向けのネクタイや靴下も置いている。そのデザインがまた良い。決して主張せず、見えにくい場所にワンポイントでピカチュウのシッポの刺繍が入っている。これならビジネスシーンにも使える。

ただ見学に行ったつもりがまんまと靴下を買って帰ってきた。
レジには東日本大震災で被災した子どもたちへの募金箱も置いてあり、財布に入っている小銭をついつい入れてしまう。こういった取り組みは素晴らしいと感じる。
POKEMON with YOU募金→https://www.pokemon.co.jp/withU/fund/

うっかり足を踏み入れると危険な場所だと、世界中の冒険で危機を経験してきた僕の直感がささやいてた。

次回は、ぬりえ市場について解説する。

※1 1位はポケモン!キャラクター「メディアミックス」総収益の世界ランキングに日本の底力を見た|FINDERS
https://finders.me/articles.php?id=1492

※2 ポケモンの大ヒットに学ぶ「売上」を爆発させる9つの方法 https://the-marketing.org/pokemon-sales/


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