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焼き鳥屋のオヤジと常連さんとの会話


オヤジ:「いやー、昨夜さ、また面白いことがあったんだよ。」

常連さん:「何があったんですか、オヤジ?」

オヤジ:「若い男の子3人が来てさ、もう最初から酔っぱらってるみたいにテンション高くてね。まぁ、それは普通だと思ってたんだけどさ、しばらくして今度は若い女の子3人が来て、その男の隣に座ったんだよ。」

常連さん:「えっ、隣に?もともと知り合いじゃないんですか?」

オヤジ:「いやいや、それが全然知らない同士だったんだよ。でもね、すぐに打ち解けてさ、あっという間に大盛り上がり!スマホで写真撮ったり、なんか『デカいのが好き~!』とか言って盛り上がっててさ、こっちが恥ずかしくなるくらいだったよ(笑)」

常連さん:「それは盛り上がってますねぇ(笑)でも、最近そんな風に知らない人同士が楽しむのって珍しいですよね。」

オヤジ:「そうなんだよ!昔はさ、飲み屋で知らない者同士がすぐに打ち解けて、一緒に飲むのが当たり前だったんだよな。でも最近は、特にコロナの影響もあってか、そういう光景あんまり見なくなったよ。」

常連さん:「確かに。距離感っていうか、みんなスマホとかに集中しちゃって、リアルな場での交流が少なくなった感じがしますね。」

オヤジ:「そうだよな。でもさ、昨夜の若者たちを見てたら、なんか昔の飲み屋文化が戻ってきたみたいで、懐かしかったんだよな。それでさ、思ったんだよ。俺がやってることって、ただ焼き鳥を焼くだけじゃなくて、こういう『人と人が自然に繋がる場』を提供してるんだなって。」

常連さん:「いやー、オヤジ、それこそが焼き鳥屋の本質ですよね。ただ食べ物を提供するだけじゃなくて、人が集まって心を通わせる場を作ってるってことですよ。」

オヤジ:「そうそう!そういう場を作りたいんだよな。今の時代、スマホやSNSで簡単に繋がれるけど、こういうリアルな場での偶然の出会いや予期しない楽しさってのは、デジタルじゃ味わえないからな。」

常連さん:「まさにそうですね。昨日みたいな出会いが、これからも増えるといいですね。」

オヤジ:「うん。『つかさ』でまたこんな素敵な出会いが生まれることを期待しながら、俺も今日も焼き鳥焼くよ!まぁ、なんだかんだ言って、昨日の『デカいのが好き~!』って言ってた女子の言葉が頭から離れなくてさ、笑いが止まらなかったけどな(笑)」

常連さん:「ははは!それは印象に残りますよね。」

オヤジ:「そうだよな。でも、こんな風に人々が笑顔を交わしてくれる限り、俺の焼き鳥屋としての役割は果たされてるんだなって思うよ。だからこれからも頑張るさ!」

常連さん:「さすがオヤジ!これからも楽しい場を提供し続けてくださいね!」

オヤジ:「ありがとうな!日曜日は定休日だから、常連さんも良い日曜日を過ごしてくれよな。」

常連さん:「もちろん、ありがとうございます!また来ますよ!」

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