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地震が教えてくれたこと
昨日の地震はヤバかったですよね。
いつもの通り仕込みを母としてたら、突然、足元がグラっと揺れた気がしました。
「ん?目まいかな?疲れがたまっているのかな?人って倒れる時は、こんな感じで倒れるのかな?」
と勘違いしそうになりましたが、すぐに地震だと気づきました。
店内の調理器具がカタカタと音を立て、棚に置いてある瓶が揺れ始めるのを見て
「コレはヤバいかも」
と思ったんですよね。
ふと「お母さん、大丈夫かな?」と思い見てみると、「コレ何事?」みたいな顔をして、まだ状況がわかっていない様子でした。
「地震、地震だよ」と言うと、母は鍋をもったまま固まってしまいました。
人はパニックになると動けなくなるとはいうけど、本当だなと思いました。
「大丈夫だよ」と声をかけたものの、突然、アラームが鳴り響き、
「大地震です」という警告が頭の中をグルグルと回り始める、、
心臓はドキドキと鳴り、焦る気持ちをおさえきれない、、
パニックになりそうな母といっしょにその場にしゃがみ込み揺れが収まるのを待っていたんですが、、
その数秒がやけに長く感じられました。
やがて揺れが収まり、店内に静けさが戻り、
母もホッとした顔をしていましたが、
「もしかしたら、まだデカいのがくるんじゃね!?」
と緊張が解けない様子でした。
スマホで確認すると「震度4」。
あの揺れで震度4なのか、、、
と改めて地震の威力に驚かされたんですが、、
震源地の近いところでは「震度6」だったと聞いて、思わずゾッとしました。
「薩摩炭火やきとり 居酒屋つかさ」を始めて32年、何度か地震を経験したけれど、
恐怖っていうのは毎回新たにやってくるよな、と思います。
今回のように仕込みの最中だろうが、
お客様がいる時間帯だろうが、
眠っている真夜中だろうが、、
地震が起きれば一瞬で緊張感に包まれます。
そしてその後に続く不安と恐怖。
地震は建物を揺らすだけじゃなく、心の奥深くまで揺さぶってくるものです。
80歳を超えている母が、いまでもいっしょに働いてくれています。
普段は頼りにになる母ですけど、
こういうときは自分がしっかりしなければいけない、
と改めて感じました。
災害への備えや対策は確かに大切だけれど、それ以上に大切なのは、家族を守り、一緒に乗り越える力だなんだと。
地震のような生命の危機を感じるようなことが起きると、日常のありがたみを感じます。
そして、どんなに忙しくても、家族といっしょに過ごす時間やお客様とのふれあいがどれだけ大切なのかを再認識させられます。
荒波の中にいる船のように揺れるボロ家の中で、揺らがないために、何を守り、何を大切にすべきなのか、を考える良い機会になりました。
これからも地震は避けられないでしょうけど、そのたびに家族や仲間といっしょに強くありたいと思います。
そして、日常の中で、笑顔を絶やさず、安心できる場所を提供し続ける店を守り続けたい。
地震が教えてくれたこの大切な思いを胸に、今日も今日とて、焼くとです。
いつもありがとうございます。
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