チョコザップから学ぶ新しいビジネスのカタチ
お客様が潜在的に求めている欲求とはなんだろう、と考え続けることが大切です。
なぜなら、潜在的なニーズを探り出し、それに応えることができれば
「こんなサービスが欲しかったの~」
とお客様に感じてもらえるから。
つまり、強い信頼感やブランドへの忠誠心を生むことができるということです。
チョコザップから学ぶ新しいビジネスのカタチ
ライザップグループが「チョコザップ」というジムをやっていたこと知っていましたか?
この「チョコザップ」の経営スタイルを知ってびっくりしました。
なぜなら、いままでのジムのイメージがガラリと変わったからです。
そこで、本日は「チョコザップ」の秘密を探りつつ、焼き鳥屋で応用するとどうなるのか、考えていこうと思います。
従来のジムは、高級なパーソナルトレーナー付きのものであれば月10万円以上、一般的なものでも月1万から3万円程度が相場でした。
これらのジムには、サウナやジェットバスなどの充実した設備があり、運動を本格的に楽しむための環境が整っていました。
しかし、ジム通いを始めた人が一年後も継続している確率はわずか0.3%というデータがあります。
多くの人々にとって、ジムは長続きしないものだったのです。
そこに登場したのが「チョコザップ」です。月々わずか3,280円という破格の料金で、24時間いつでも利用可能という便利さを提供しました。
シャワーもジェットバスもなく、スタッフもいない無人店舗であることが驚きでしたが、これが大ヒットしました。
その理由は、「運動をしてこなかった人」や「ジムに通ったことのない人々」に焦点を当てたことにあります。
彼らは、高額な会費や充実した設備よりも、気軽に短時間で運動できる環境を求めていたのです。
実際に店舗では会社員がスーツ姿でやってきて着替えもせずに筋トレして、10分程度で帰っていくそうです。
たしかに、マシンをガンガン使うゴリマッチョがいると委縮してしまうよな、、、
潜在的なニーズってこういうことなんだよな、、、
潜在的なニーズを見つけ出し、それに応えることがビジネスの成功につながるんだな、と思いました。
私たちの焼き鳥屋でも同様のことが言えます。
昔は豪華なコース料理やおしゃれな内装にあこがれていました。
わけのわからん骨董品を置いてみたり、、
できもしない創作料理をつくろうとしたり(できないヤツがつくる創作料理は別な意味での創作料理ダぁ~)
かなり遠回りしました。
お客さんが「薩摩炭火やきとり 居酒屋つかさ」に本当に求めているのは何なのか、考えてみると実にシンプルなものでした。
それは「美味しい焼き鳥を手軽に楽しめる場所」
これこそまさに「自分の得意な領域であり、お客様が求めている欲求の交差点」だよな、と思ったんですよね。
そのため、メニューをシンプルにし、店内もカジュアルな雰囲気にしました。
チョコザップの成功から学んだことは、表面的なサービスや商品の提供だけではなく、お客さんの潜在的なニーズを探り出し、それに応えることの重要性です。
どんなビジネスでも、これが成長と持続的な成功の鍵となります。
お客様が「こんなサービスが欲しかった」と感じる瞬間を作り出すことができれば、そのビジネスは長く愛され続けるんだろうなと思います。
潜在的なニーズとは、お客様自身が意識していない、あるいはまだ顕在化していない欲求や必要性を指します。
これを理解し、適切に応えることができれば、お客様にとって予想外の喜びや便利さを提供することが可能となります。
たとえば、私たちの焼き鳥屋でも、当初は提供するメニューやサービスに重点を置いていました。
しかし、徐々にお客様の表情や反応を観察し、会話を通じて隠れたニーズを探ることに注力するようになったんですよね。
ある常連のお客様が「甘酢のかかったキャベツをもっと食べたいな」とつぶやいた一言がきっかけで、「おかわりキャベツ無料」にしましたし、、
忙しい主婦のお客様には、持ち帰りの焼き鳥セットを提供することで、買い物帰りにサクッと美味しい焼き鳥を楽しめるようにしました。
これらの小さな工夫が、お客様の満足度を高め、結果としてリピーターを増やすことに繋がりました。
さらに、潜在的なニーズを探ることは、競合との差別化にもつながります。
どの業界にも競争は激しく、他店と同じようなサービスや商品では埋もれてしまいがちです。
しかし、お客様が気づいていないニーズにいち早く対応することで、他店にはない独自の価値を提供できるようになります。
結局のところ、私たちの焼き鳥屋が目指すべきは、ただの焼き鳥屋ではなく、お客様一人ひとりの心に響く場所です。
「ココに来て良かった」と思わせる瞬間を積み重ねるために、今日も今日とて焼くとです。
いつもありがとうございます。
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