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「おジィ。僕は西脇みたいな人間があんま好きじゃねーんだ。それで、ああいう人間に命令されて…
おジィとの将棋を終えてひと段落していると、玄関のインターホンが鳴った。おジィが出た。最初…
「何歌ってんのかさっぱり分んねーな。こんな音楽じゃ英語のヒアリングの勉強にもならんだろう…
野球部を引退して、少し燃え尽きたのかもしれない。十キロも二十キロも走らされたり、今どき古…
しばらくして、金属が擦れ合う音がした後、広がる橙の空を背景にして、木製の銃床に黒い染みが…
おジィが変な鼻唄を口ずさみ始めた。息を鼻から抜きながら、独特の節回しで唄う。ジョーズが近…
外からいうてるだけやったら、世界は変えられへんねん。なあ、そうやろ。俺は……、……俺は、俺は、そんなんしてたら、少しずつ、少しずつ、死ぬだけなんやろ──。 囁くように、近くにいる男に話しかけるように、ヒョウゴさんは呟いている。そして、戦闘中なのだから、当たり前だが、予告なく、ヘルメットの連中から敵側にいるヒョウゴさんにも弾丸が飛んできた。何百発も何千発も飛び交っている銃撃戦の中の、特に際立った意味のある一発だとは思えない銃弾だ。 うっ、という小さなうめき声とともに、ワンボ
そこがパキスタンのどこかは分らない。ヒョウゴさんがパキスタンに行くといったからパキスタン…
もし僕が世界をフェアリーテールに変えられるのなら……。 今朝またもこのフレーズが頭の中を…
本日から『チェンジ ザ ワールド』という長編小説をnoteで配信していこうと思います。 この小…