タイ僧院逗留:律の実践とデジタル人文学を垣間見る
タイ僧院滞在の経緯私が東京大学に入学したのが2022年だったのですが、その際初めて受けた仏教らしい授業が、下田正弘先生のオムニバス型の1年間続く最終講義シリーズだったのです。それは大学院科目で、入学したての学部1年生には理解し難いものでした。まず、講義で扱われている内容もそうなのですが、その内容についてそもそもなぜそこまで議論が行われているのか、意味が分からないという状態なのです。実にもやもやした感覚をもっていました。そして、そこから1年経った今でも、あの授業を思い出すと、意