「世界食料デー」に考える命の価値と情報の価値
10月16日は国連が定めた、世界の食糧問題を考える国際デー。って知っていただろうか。
私が運営する「ホープタウン」では、この日に合わせてパネル展を行っているため、少し勉強したのだが、
全世界で1日2万5000人の人が食料不足が原因で命を落としているという。1日2万5000人。1年で900万人以上。
近年世界で起こったどんな大災害よりも、そして新型コロナウィルスよりもずっと多いのだ。
でもメディアから情報として流れてこないのは、自分たちに関係ない話題だからなのか。興味をひかない話題だからなのか。でも、「関係ない」ことは決してないのだ。
食料問題の本質は実は「食料が足りないから」ではない。世界中でみると、食料は十分に足りているのだ。ではなぜ食べられない人がいるのか。それは、必要以上に集めている人がいて、食べられずに余ったものを捨てる。もっとハッキリ言えば、人から食べ物つまり命を奪って、どんどん捨てている。それが私たち多くの日本人のやっていること。しかし、多くの日本人は自分たちが人の命を捨てていることを知らない。
つまり、メディアで取り上げることで人の命を救えるのだ。
新型コロナウィルスで騒ぐ前から、毎日人は亡くなっている。それがニュースにもならないというのは僕にはとても気持ち悪く感じられる。情報の価値とは何なのか。命の価値を表すとは思いたくないし、誰もあからさまに言う人はいないが、情報の価値と人の意識とは無関係ではない。