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【ポケモン剣盾】鳥統一パーティがいい感じになったので喋りたい

 とぅーとぅー。

(これまでのあらすじ)
 ネイティオ統一パーティで不敗のチャンピオン・ダンデを下したチャレンジャー・ツキナミ。殿堂入りで気分がとぅーとぅーしてきた彼女は、ランクバトルでもネイティオとともに戦うことを心に決めたのだった……。


 が、ランクバトルでは同じポケモンを複数使うことはできないので、以下のような縛りで統一パーティを組んでみることにしました。


鳥ポケモン統一パーティ ルール

前提:ランクバトル・シングルで使用するパーティです。

6匹のパーティメンバーの中に、ネイティオを必ず入れる
使用できるポケモンは鳥ポケモンのみ
(※ひこうタイプ統一というわけではない。例えばギャラドスはひこうタイプだが鳥ではないので使えないし、ネギガナイトはかくとう単タイプだが見るからに鳥なので使える)
カセキのトリから復元されるポケモンは鳥である。トリって書いてあるので。
トゲキッスは邪悪な存在なので鳥ではない。あれは爆撃機か何か。

 このようなルールでパーティを構築し、奮闘すること3シーズンくらい。毎回マスターボール級に上がることはできていたのですが、安定して勝利するなんてことは稀も稀なこと。2勝したら3敗して、運よく連勝できたらランクが上がる……そんな繰り返しで、スーパーボール級の魔境で立ち往生する苦行の日々が続いていました。

 しかし、育てた鳥の数が30を超えた頃、ようやくいい感じのパーティが仕上がりました。すごいぞ、勝率が6割を超えた! ポケモンバトルたのしい!

 あまりに嬉しかったので喋りたくなり、この記事を書くことにしました。

 この記事では、2020/5/1~2020/6/1の間で開催されたランクバトル シーズン6で、マスターボール級に到達した鳥パのメンバーを紹介します。
 剣盾からランクバトルに参入したバトル歴3か月くらいの初心者の拙文ですが、よろしければ我があるじネイティオと愛すべき鳥たちの活躍をご覧ください。
 また、それぞれの鳥たちの育成にあたり、参考にさせていただいた育成論のリンクも載せてあります。非常に助かりました。先駆者の方々、ありがとうございます。

5/30での戦況 間違いなく今までのベストレコード……


パーティ構成

ネイティオ(持ち物:いのちのたま)
コオリッポ(持ち物:オッカのみ)
バルジーナ(持ち物:タラプのみ)
パッチラゴン(持ち物:ラムのみ)
アーマーガア(持ち物:じゃくてんほけん)
ウッウ(持ち物:ソクノのみ)


1.ネイティオ

持ち物:いのちのたま
性格:ひかえめ(特攻↑, 攻撃↓)
特性:マジックミラー

各種ステータス(HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ)
種族値:65-75-70-95-70-95
努力値:4-0-0-252-0-252
(※以下各ステータスをH-A-B-C-D-Sの略称で示します)

技構成
・サイコキネシス
・ふいうち
・ねっぷう
・ギガドレイン

参考育成論

 とぅーとぅーと鳴く謎めいた鳥、ネイティオ。ワイルドエリアで飛んでるのをよく見かけます。1.5 m。意外と大きいんですよね。かわいい。

 種族値は特攻・素早さが高めの特殊型推奨っぽいデザイン……ですが、実は同じタイプのシンボラーに攻撃以外の種族値すべてにおいて負けている哀しみを背負っています。
 そのため、普通の特殊型アタッカーならシンボラーでやった方が断然強くなります。シンボラーは特性のマジックガードでいのちのたまをノーリスクで使えたり、いろめがねで等倍ダメージを確保できたりするので、基本的にアタッカー適性はシンボラーの方が上です。

 ならば。ネイティオを好んで使う以上、シンボラーでは絶対にできない動きがしたい。

 シンボラーとの最大の差別化要素となるのが、特性のマジックミラーです。
 これは相手から受けるほぼ全ての変化技を跳ね返すという強力な特性にして個性。他に使えるポケモンは(鳥ではないですが)ブリムオンやエーフィなど。
 おにびやでんじはといった状態異常技。フェザーダンスやちからをすいとるといった能力ランク操作技。ステルスロックなどのフィールド変化技。ふきとばしなどの強制交代技。そのすべてがネイティオの前では無力と化します。
 つまり、こういった技を使ってくるポケモン全般に対してネイティオはアドバンテージをとれる、ということになります。

 例を挙げましょう。
 相手はよく見るタイプのカバルドン(技:じしん/ステルスロック/ふきとばし/あくび)。このカバルドン、持っているすべての技がネイティオに通用しません

 我があるじ、最強か……?

 その他、有利に立ち回れるポケモンは、参考にした育成論にも示されているとおり、ヌオーやトリトドン、ドヒドイデなどなど、いわゆる耐久自慢のポケモン。相手を状態異常に嵌めたりして、じわじわ嬲り殺しにすることを得意とする連中です。

 マジックミラーによる変化技跳ね返しがあるので、最初から対面している状況より、交代で後出しするが効果的です。相手がこの手のポケモンを出してきたら、悠々と交代して技を反射、戦術を崩してやりましょう。
(※たまに耐久型じゃなくアタッカーだったりして、いわ技やこおり技でさっくり始末されます。儚い)

 ネイティオの技はこれらの耐久型ポケモンに有利をとれるように構成。火力を盛っていないネイティオだとドヒドイデに耐久されて負けたりしたので、性格補正+いのちのたまで無理矢理火力を確保しています。

 以下ダメージ計算です。ダメージ計算にはiPhoneアプリ『ダメージ計算SS for ポケモン ソード&シールド』を使用しています。

サイコキネシス
・ドヒドイデ(H252 D4)84.7~101.2% 乱数1発(6.2%)
・ドヒドイデ(H252 D252、性格補正あり)64.3~76.4% 確定2発
・トゲキッス(H252 D4)40.6~48.9% 確定3発

ギガドレイン
・カバルドン(H252 D4)60.4~71.1% 確定2発
・カバルドン(H252 D252、性格補正あり)40.9~49.7% 確定3発
(※この場合、なまけるを使われると耐えられますね)
・ヌオー(H252 D4)139.1~164.8% 確定1発
・ヌオー(H252 D252、性格補正あり)92.5~110.8% 乱数1発(65.2%)
・トリトドン(H252 D4)107.3~126.6% 確定1発
・トリトドン(H252 D252、性格補正あり)76.1~90.8% 確定2発
・ドサイドン(H252 D4、ハードロック)105.4~124.7% 確定1発
・パルシェン(H4)144.4~171.4% 確定1発

ねっぷう
・ナットレイ(H252 D4)123.7~146.4% 確定1発
・ナットレイ(H252 D252、性格補正あり)91.7~109.3% 乱数1発(50.0%)
・アーマーガア(H252 D4)69.7~82.4% 確定2発
・ドリュウズ(H4)95.1~113.4% 乱数1発(75.0%)

 ……こうして並べて見てみると、持ち物がいのちのたまである必然性ってあんまりないですね。たつじんのおびでも充分仕事できる気がします。

 最後のひと枠はエアスラッシュと迷ったのですが、ネイティオの個性の一つでもあるふいうちを選択。
 そうなんですよ、ネイティオ、実はふいうち使えるんですよ。あとイカサマも使えます。ちなみにシンボラーは使えません。
 いのちのたまを活かしてダイマックスエースを張るなら、タイプ一致ダイジェットに化けるエアスラッシュ一択なのですが、パーティに先制技が不足していたのと、ネイティオの耐久力を見誤ったタスキ持ちパルシェンなどがからをやぶってきた場合にギガドレイン→ふいうちで討ち取れることを期待したのが選択の理由です。

 耐久面についてはネイティオに期待するべきではありません。弱点を突かれたら終わりと考えます。A252いのちのたまミミッキュ(舞ってない)には先手を取られたうえでシャドークローで116.3~138.2%喰らいます。ダイマックスを切れば耐久面を多少カバーできますが、継戦能力は心許ないので、最後の詰め以外ではしない方がいいでしょう。

 最速ドリュウズを抜くことはできませんが、こちらのHPが満タンで相手が火力補正アイテムを持ってさえいなければ、A252いわなだれを確定で耐えてねっぷうで反撃できます。いのちのたまのデメリットダメージがあるので狙える機会は少ないでしょうが……。

 あと、あまり使われることはないのですが、マジックミラーのポケモンにすてゼリフを撃たれると、マジックミラーのポケモンの方が引っ込んでいくので注意です。この交代は自主的な交代と見做されるようで、レッドカード等とは異なり、たとえダイマックスしていても引っ込んでいきます。

 ……いつかキョダイネイティオとか来ないかな。追加効果でみらいよちが発生するキョダイヨゲンとか。


2.コオリッポ

持ち物:オッカのみ
性格:ようき(素早さ↑, 特攻↓)
特性:アイスフェイス

各種ステータス(H-A-B-C-D-S)
種族値(アイス):75-80-110-65-90-50
種族値(ナイス):75-80-70-65-50-130
努力値:132-100-4-0-252-20

技構成
・つららばり
・はらだいこ
・アイアンヘッド
・もろはのずつき

参考育成論(そのまんまです)


 インパクトのでかいシルエットのペンギンポケモン。ひこう統一・エスパー統一でもなく鳥統一パになった理由の5割はこの子の存在にあります。なんか途中で諦めたような氷の復活エフェクトが愛おしいです。

 技などの構成は参考育成論そのまんまなので、詳しくはリンク先を参照していただくとして、ここでは鳥パにおけるコオリッポの役割に絞って書いていきます。

 このパーティでコオリッポに対処してもらうべき相手は、はりきりパッチラゴンを筆頭とした高火力物理アタッカーです。

 鳥パは鳥だけあって、メンバーのほとんどがひこうタイプ。そのため、でんき・こおり・いわタイプが高頻度で誘引されてきます。頻繁に遭遇する中でも特に厄介なのが、ダイマックスして高火力必中攻撃を撃ち込んでくるはりきりパッチラゴン、スカーフを巻いて追いつけない速さから高火力こおり技を撃ち込んでくるガラルヒヒダルマ……無対策だと簡単に全滅を見ます。もとい、見ました。

 コオリッポは特性のアイスフェイスによって物理攻撃を1回だけ完全無効できる上に、ナイスフェイスの素早さ種族値は全鳥中最速の130。ダイマックスしたパッチラゴンの攻撃を無効化したうえで、次の行動で先手を取ることができます。はらだいこを使えば反撃の起点にできるのも嬉しい。
 スカーフヒヒダルマの先手を取ることはできませんが、ダイマックスしてダイロックを撃てばすなあらしダメージ込みで倒せます。

 物理アタッカーに対しては無類の強さを発揮するコオリッポですが、特性かたやぶりや特殊アタッカー相手だと一転して低火力・低速を晒すことになってしまうため、選出はここぞという時のみにした方が良いです。間違えるとトゲキッスとかになぶり殺しにされたりします。もとい、しました。


3.バルジーナ

持ち物:タラプのみ
性格:しんちょう(特防↑, 特攻↓)
特性:くだけるよろい

各種ステータス(H-A-B-C-D-S)
種族値:110-65-105-55-95-80
努力値:252-0-144-0-36-76

技構成
・イカサマ
・てっぺき
・はねやすめ
・どくどく

参考育成論

 最硬の鳥。この子、本当に頼れるんですよ。

 参考育成論ではしろいハーブを持たせた物理受け型が紹介されていますが、こちらは特殊耐久にも努力値を割いた両面受け型。特殊技を受けると特防が一段階アップするタラプのみを持たせているので、タイプ不一致のでんき技程度なら受けられるようになったりする凄い鳥。あくタイプなので、相手のいたずらごころが乗ったでんじは・やどりぎのタネ等を無力化することもできます。

 特殊耐久はダイマックスしたラプラスの威力140・C252性格補正ありダイアイス(キョダイセンリツ)を確定耐えできるように調整してあります。ラプラス相手なら先手を取れるので、あとははねやすめ連発で安全にダイマックスターンを枯らすことができます。オーロラベール状態を無駄に消費させられるのも美味しい。
 ぜったいれいどで倒されたりしなければ(大事)、そのまま耐久してどくどくで毒殺することも可能です。ただしうるおいボディには注意。

 こちらのきのみ発動を見た相手が物理型にチェンジしてきたらしめたもの。くだけるよろいで素早さをアップさせてもらったうえで、イカサマのカモにしてしまいましょう。参考育成論でイカサマの仕様やダメージ計算が詳しく解説されています。ありがたい……。
 このバルジーナは特殊受け要素を加えた分、参考育成論よりも物理耐久を削っているので、積めるタイミングがあれば積極的にてっぺきを積んでおくといいでしょう。前もって積んでおけば、はりきりパッチラゴンのでんげきくちばしも耐えられるようになります。

被ダメージ目安(特殊)
・ラプラス(C252、性格補正あり、ダイマックス) 威力140ダイアイス 83.8~99.5%
 (タラプのみ発動後)55.2~66.3%
・ドラパルト(C252、性格補正あり) かみなり 48.8~58.0%
 (タラプのみ発動後)32.2~38.7%
・フォルムチェンジロトム(C252、性格補正あり) ボルトチェンジ 47.9~58.0%
 (タラプのみ発動後)31.3~38.7%
・トゲキッス(C252、性格補正あり) マジカルシャイン 60.8~71.8%
 (タラプのみ発動後)39.6~47.9%

被ダメージ目安(物理)
・ドラパルト(A252、性格補正あり) ドラゴンアロー 44.1~51.9%
 ※くだけるよろいによる防御ダウン考慮済
・ドリュウズ(A252、性格補正あり) いわなだれ 37.7~45.1%
・ミミッキュ(A252、いのちのたま) じゃれつく 61.2~73.2%
・パッチラゴン(A252、性格補正あり、はりきり、先手) でんげきくちばし 154.8~182.4%
・ヒヒダルマ(ガラル)(A252、ごりむちゅう) つららおとし 89.4~105.9%

 おのれダルマ。お前はいつも鳥パを苦しめる。
 事前にてっぺきを積んでおけたorくだけるよろいが2回発動していたなら、スカーフダルマを耐えてor抜いて、イカサマで倒すことができます。

 物理・特殊両面を受けられるようになっているため、
・低火力の特殊型を相手しながら、隙を見ててっぺきを積む
・物理型を相手しながらくだけるよろいで素早さを上げ、高速特殊アタッカーに備える
 といった動きができるとクレバー。うまく試合が運べばバルジーナだけで相手3体全部倒せたりもします。


4.パッチラゴン

持ち物:ラムのみ
性格:いじっぱり(攻撃↑, 特攻↓)
特性:ちくでん

各種ステータス(H-A-B-C-D-S)
種族値:90-100-90-80-70-75
努力値:92-228-0-0-0-188

技構成
・でんげきくちばし
・みがわり
・がんせきふうじ
・じしん

参考育成論


 これは鳥。キイロイトリ。OK?

 コオリッポの項ではりきりパッチラゴンに弾圧される鳥たちの悲劇を紹介しましたが、こちらは鳥パの救世主、ちくでんパッチラゴンです。

 前述の通り、鳥パのメンバーはひこうタイプが大半なので、でんきタイプを強烈に誘引します。特に先発でよく出てくるのがロトム(ヒートだったりウォッシュだったり)。ボルトチェンジでサクッとひこう鳥を始末して次に備えるぞーといった魂胆が透けて見える。舐めくさりやがって。

 そんなロトムを仕留めるために採用されたのが、このちくでんパッチラゴン。
 ボルトチェンジはタイプ相性など「効果がない」によって無力化された場合、使用ポケモンは控えと交代することができません。仮に相手のロトムがこだわりスカーフなどを持っていた場合、相手は自主的に交代せざるを得なくなります

 この相手の自主的な交代と相性がいいのが、御馴染みのインチキ技・でんげきくちばし。このでんげきくちばし、「相手より先に行動できると威力2倍」という効果のインチキ技なのですが、インチキくさいことに、交代で出てきた先の相手にも2倍威力で攻撃できます。つまり交代で出てきた相手に対しては、相手がどれだけ素早かろうと、容赦無く2倍ダメージを叩き込むことができます。インチキですね。

 しかし、このことは相手も当然承知、そもそもパッチラゴンを見てでんげきくちばしを警戒しないほうがおかしい。相手も交代先はカバルドンやドリュウズといったじめんタイプを選んでくるのが普通です。そうされると、相手にただ無償で交代を許したことになってしまう……またタイプ相性不利盤面になってるし、何も美味しくない……。
 そのため、相手の手持ちに極端に素早いポケモンがいない場合や、相手の手持ちにでんき技無効のポケモンがいる場合は、タスキ潰しも兼ねてとりあえずがんせきふうじを撃っておくのが安全です。一旦素早さを下げてから改めてでんげきくちばしをお見舞いしましょう。この素早さ調整だと、がんせきふうじ1回で最速109族(アイアントとか)まで抜くことができます。
 ちなみに、交代先をドリュウズと読んでじしんを撃った場合、パッチラゴンにA252振っていたとしてもH4振りドリュウズを確定で倒せません。まずはがんせきふうじで素早さを下げてから、ひこうタイプの鳥に交代して相手のじしんをスカすか、こちらのじしんで追撃をかけるか考えるのが吉です。

 持ち物はラムのみ。もともとは参考育成論に倣ってたべのこしを持たせていたのですが(HP16n+1調整はそのときの名残)、狩る対象のロトムから頻繁におにびを入れられるので変更しました。タイミングを見てみがわりを張れば、二度目以降のおにびも対策できます。

 以下ダメージ計算です。

でんげきくちばし(先手)
・アイアント(H4)88.0~105.2% 乱数1発(31.2%)
・ウォッシュロトム(H4)98.4~116.6% 乱数1発(93.7%)
・ヒートロトム(H252)39.4~46.4% 確定3発
・トゲキッス(H252)170.0~202.5% 確定1発
・ラプラス(H252、B252、性格補正あり)91.9~108.8% 乱数1発(43.7%)

がんせきふうじ
・アイアント(H4)20.8~25.3% 確定5発
・ウォッシュロトム(H4)23.0~27.7% 確定5発
・ヒートロトム(H252)36.9~44.5% 確定3発
・ドリュウズ(H4)5.9~6.9% 確定17発

じしん
・ドリュウズ(H4)82.7~97.8% 確定2発
・パッチラゴン(H4)67.4~80.7% 確定2発


被ダメージ目安
・ヒートロトム(C252、性格補正あり)オーバーヒート 39.5~46.8%
・ウォッシュロトム(C252、性格補正あり)ハイドロポンプ 33.3~39.5%
・パッチラゴン(A252、性格補正あり、はりきり)げきりん 174.0~206.7%
・ドリュウズ(A252)じしん 108.4~128.8%

 はりきりパッチラゴンを倒すのは基本的に無理ですが、上手く交代際にがんせきふうじを当てられた場合、最低一回はみがわりによるダイマックス枯らしが使えます。その後、ダイジェットで加速しきったパッチラゴンを後続で止められるかが問題ですが……まだダイマックス権が残っていて控えにコオリッポがいるならば多分大丈夫でしょう。


5.アーマーガア

持ち物:じゃくてんほけん
性格:ようき(素早さ↑, 特攻↓)
特性:ミラーアーマー

各種ステータス(H-A-B-C-D-S)
種族値:98-87-105-53-85-67
努力値:12-172-76-0-28-220

技構成
・ブレイブバード
・アイアンヘッド
・ボディプレス
・つけあがる

参考育成論(そのまんまです)


 最初の道路で出てくる鳥にしては格好良すぎない……?
 ガラルのみんなの移動手段、アーマーガアです。パッチラゴンと並んで、ランクバトルで使用率が高い鳥ですね。

 メジャーなのは物理耐久を活かした耐久型のようですが、この子はフルアタッカー構成です。頻繁にちょうはつを撃たれますが、無意味です。

 ダイマックスアタッカーとして使う鳥を考えて育成論漁りをしていたところ、じゃくてんほけんアーマーガア論を発見。かつてハチマキアーマーガアを使っていた時期もあったので、アタッカーアーマーガアの奇襲性には信頼が置ける……。急いで育成してパーティに組み込みました。

 固有特性のミラーアーマーは、名前がマジックミラーに似ていますが、こちらは変化技を跳ね返すのではなく能力ダウン効果を跳ね返す効果。
 例えば、マジックミラーだと跳ね返せるおにびやでんじはなどの状態異常技などは、ミラーアーマーで跳ね返すことができません。一方で、ミラーアーマーはマジックミラーで跳ね返せない、バークアウトなどの攻撃技の追加効果による能力ダウンや、いかく・ぬめぬめなどといった特性による能力ダウンを弾くことができます。くろいきりのような能力リセット技には効果を発揮しませんが、クリアスモッグならタイプ相性で無力化できます。
 ダイマックス技の半分ほどは相手の能力を確定でダウンさせる追加効果を持っているため、場合によっては相手のダイマックス攻撃を躊躇させることができる強力な特性です。

 構成は参考育成論そのまんまなので、ここではまた個人的な鳥パの話をします。



 さて。


 トゲキッスってなんなんでしょうね。



 トゲチックはChickだからニワトリの類なのかなって思ったりもしたんですよ。愛らしい顔もしてますし、やわらかそう。なんかフォルムが爆撃機とかそういうものを想起させてくるけど、鳥パで採用してもいいかなー、とか一瞬考えたりもしました。

 


 お前は鳥ではない。

 ランクバトルで出てくるトゲキッスに蹂躙されまくり、決断は下されました。2体順調に倒したのに3体目に出てきたトゲキッス1匹に全滅させられるって何の悪夢だ……?

 この人畜無害そうな顔しながら鳥を蹂躙してくるじゃあく存在を倒さねばならない……でも相性有利なコオリッポは物理アタッカーを起点にしてはらだいこを積まないと火力が足りない……!

 そんな葛藤の末に選ばれたこのアーマーガアは、トゲキッスを倒す宿命を背負っています。
 サブウェポンに搭載されがちなほのお技を受けてじゃくてんほけんを発動。返す刀のダイジェットで先手を奪い、ダイスチルでトドメを刺す……。トゲキッス側もじゃくてんほけんを搭載している可能性があるので、ダイスチルを使うのは相手を少し削ってからの方がいいでしょう。

 ドラパルトはダイジェットを2回積んでいないと抜けないので、じゃくてんほけん発動済みの削られたHPで相手するのはやや危険です。
 ただ、じゃくてんほけん発動済み+素早さ2段階アップ+任意のステータス1段階アップ状態なら、つけあがるの威力が160になるので、ダイマックスした最速ドラパルト(H4振り)でも先手を取って確定1発で倒せます。こういうロマン技、非常に好みです。


6.ウッウ

持ち物:ソクノのみ
性格:ずぶとい(防御↑, 攻撃↓)
特性:うのミサイル

各種ステータス(H-A-B-C-D-S)
種族値:70-85-55-85-95-85
努力値:244-0-252-0-0-12

技構成
・なみのり
・はねやすめ
・こらえる
・みがわり

参考育成論


 個性豊かなガラルの鳥たちの中でも、ひときわ異彩を放つ青い鳥。色違いだと赤い鳥
 色違いのウッウを使ってマスターランクに行きたかったので、このパーティはウッウを軸に据えることを考えて構築されていたりします。

 努力値振りは参考育成論そのまんま、耐久力を高めてうのミサイルを数発撃ちこむことを目論む型です。持ち物はでんき技ダメージを半減するソクノのみに変更し、サブウェポンに搭載されがちな4倍弱点のでんき技を受けても、最低1発はミサイルを撃ち込めることを期待します。
 いわ技は物理技が多いため、高めた物理耐久でそこそこ耐えられます。からをやぶる前のスキルリンクパルシェンのロックブラストなら、A252性格補正込みでも確定耐えできます。やぶられたら死にます。
 フリーズドライでも4倍ダメージを喰らうので、アローラキュウコンが出てきたときは注意。

 固有特性うのミサイルは、相手の攻撃を受けたときに相手に最大HPの1/4ダメージを与え、咥えていたのがサカシマスなら防御ダウン、ピカチュウならマヒ状態の付与が発生するという自動カウンター。マヒによる素早さダウンは当然便利、さらにこのパーティはエースに物理アタッカーを据えているため、サカシマスをぶつけても後に有利な状況を作ることができます。
 鳥パにはステルスロックを使えるメンバーがいないので、うのミサイルは貴重な固定ダメージ源にもなります。ちなみにまきびしなら意外にもデリバードが使えます。

 参考育成論に倣って、先陣を切ってミサイルを構え、耐久してマヒや削りを入れつつ場を乱し、後に続くアーマーガアやパッチラゴン、コオリッポ(アイス)の暴れやすい盤面を作る、というのが理想の動きです。

 ウッウ最大の個性であるこのうのミサイルですが、弾のリロードに必要なみずタイプの技を無効化するちょすいよびみず、マヒの入らないでんきタイプじゅうなん持ちに加えて、特性マジックガードのポケモンなど、結構多彩なポケモンに対応されてしまいます。相手のパーティにこの類のポケモンがいた場合は、選出を控えるか別のポケモンに任せるかの選択になります。
 また、能動的にミサイルを発射できないウッウは、相手にとって格好の積み起点になります。積み技を持っていそうなギャラドス・トゲキッスなどが出てきた場合は退いたほうが安全です。

 一方で、ミサイル発射準備が整ったウッウは、存在するだけで結構な圧力を相手に与えるようです。ピカチュウを咥えているウッウに攻撃することを躊躇い、わざわざポケモンを交代してくることもありました。このウッウははねやすめみがわりを搭載しているので、1ターンを稼げるのは非常に美味しいです。
 このウッウの素早さだと、マヒを入れれば最速ドラパルトまでなら抜けるようになります。スカーフダルマはマヒを入れても抜けませんが、後続のアーマーガアなどで簡単に処理が可能です。


選出の話

 圧倒的に私のバトル経験値が不足しているため、選出についての考え方はかなりふわふわです。

 場を乱すための先発ウッウ、相性とタフネスに優れたパッチラゴン、アーマーガアのチームをベースに、相手パーティに合わせてメンバーを組み替えていきます。

 まず相手チームにパッチラゴンがいた場合は、何が何でもコオリッポを選出します。相手にはりきりパッチラゴンを出された場合、コオリッポがいないと勝ちの目がほぼ無くなります。

 相手チームにウッウを無力化できるポケモンがいた場合、先発をバルジーナに変更することを検討します。バルジーナは確定耐え調整したラプラスに加え、ドラパルトやギルガルドにも強く出られるので、相手のパーティにそういった面子が並んでいた場合は是非選出すべきだと思います。
 特に、ロトムをはじめとしたでんきタイプのポケモンがいた場合は、パーティからパッチラゴンを外さないようにします。高確率で先発で出てくるので、うまくちくでんで絡めとれば序盤の試合を有利に運べます。

 相手チームに耐久型ポケモン、特にカバルドンの影が見えた場合は、耐久スレイヤーのネイティオの出番です。ネイティオは控えに忍ばせておいて、相手の変化技使用タイミングにあわせて後出しを狙います。


パーティの弱点の話

 アタッカーが物理型に偏っているので、ドサイドンなど物理耐久の高い相手には苦戦を強いられます
 ネイティオのふいうちをエアスラッシュに変えれば特殊ダイマックスエースとして運用できるようになりますが、先制技持ちがいるという安心感とトレードオフになります。
 物理アタッカーの宿命として、やけどや特性いかくにも弱いのですが、やけどにはパッチラゴンのラムのみ、いかくにはアーマーガアのミラーアーマーが有効なので、まったく手も足も出ないということはない……はずです。

 また、鳥パ共通の悩みとして、ほとんどのメンバーに対してステルスロックが痛烈に刺さります。ネイティオのマジックミラーで跳ね返せるとはいえ、うまく返せなかった場合は相当な不利を押し付けられることになります。特に、はらだいこでHPを減らして火力を確保するコオリッポに岩が突き刺さると、攻撃すらままならなくなります。

 コオリッポやくだけるよろいバルジーナはロックブラストなどの連続攻撃に非常に弱いので、スキルリンクパルシェンなどは天敵になります。連続攻撃技、いわタイプにもこおりタイプにもあるのが厄介ですね……。

 あとは……このパーティのメンバー、素の状態での素早さが一番高いのはネイティオ(147, 準速95族と同速、最速81族を抜ける)、フォルムチェンジを含めるとナイスフェイスのコオリッポ(168, 準速116族と同速、最速100族を抜ける)となっています。素早さ操作の手段はいろいろ詰め込んでありますが、飛び出してすぐに高速アタッカーを上から殴れるポケモンはいません。純粋に素早いドラパルトやダイジェットを積んでいくトゲキッスをうまく仕留められないと、後続で対処できなくなるので簡単に負けます。

 よく使われているポケモンはよく使われているだけあって強いんですよね……。そして速い……。


鳥パとてもたのしい話

 ここ数か月、鳥統一パを組んでいて感じたことについてちょっと喋りたいので書きます。駄文度合いが5割ほど増すので読み飛ばしてくださっても結構です。役に立つことは特に書いてません。

 滅茶苦茶楽しいですね、縛りプレイ……!

 自分の好きなポケモンで戦える幸福感、コンセプトに沿ったポケモンが画面に並んでいる統一感と特別感、メジャーなポケモンにメタ戦術をぶつけて討ち取ったときの高揚感と優越感……! カードプールが絞られている分、勝てないポケモンに遭遇したときに対策を探しやすいのもうれしいですね。
 統一パだけあって弱点が偏ったり、どうしても使えない戦術が出てきたりもしますが、それも相手の出方を予想しやすいというメリットに化けたり。ランクバトル挑戦中も何回か統一パの方とマッチングすることがあったのですが、安直に弱点を突きにいったりすると簡単にいなされて反撃を喰らうんですよね……さすが対策している……強い……。

 私のパーティはほとんど他の方の育成論をパクってきて使っているだけですが、それでも自分で方向性を決めて育てたポケモンにはすごく愛着が湧きます。その子たちが活躍してくれると親のような気持ちで喝采を送り、采配ミスで負けてしまうと罪悪感に包まれ……ごめんな……私がへっぽこだから活かしてあげられない鳥たち……。

 今後配信されるDLCでもまた新しい鳥が追加されるようなので、今後もへっぽこトレーナーなりに鳥つかいを続けていくつもりです。ファイアロー育ててみたいんですよね! あとオドリドリとかも可愛くて好きなので、ガラルに来て欲しいです。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。
 夢特性のネイティとか欲しい方がいれば、まだボックス1つぶんくらい余っておりますのでお声がけください。



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