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志賀高原エクストリームトレイル 54km

さて本番。

◆レース前日 2020年10月17日(土)

そうそう、レースは朝5時スタートなので前泊が必須らしい。宿はエントリー後に主催側が用意したリンクより自分で予約。大会と宿側が提携しているのでどの宿でも統一料金で1泊2食付き。悠長に構えてたら予約開始と共に受付会場から近い順に埋まってしまい、取れたのが会場から車で15分位の宿。送迎があるので困りはしないけどその15分をゆっくり出来たと思うと近い方がストレス少ないよね。戦いは既に始まっていたのね。反省。ということで、           発哺温泉 西発哺温泉ホテル になりました。  http://www.shigakogen.jp/nishihoppo/ 

志賀高原へ行くのは初めて。スキーをやる方には有名な所だそう。ミドル32kmに出場するQ君に車を出してもらい集合場所の立川から約4時間半。この日は志賀高原に初雪が降ったらしく交通規制の可能性もあったが無事に着いてよかった。受付会場のパレスホテルは雨。明日には止むそう。遠くに見える山々は雪。あれに登るのか…。

前泊のホテルはご飯、温泉共に最高でした。こんなに?!ってくらい沢山の料理。何人か出場者が泊まってる様子で斜め前の席の男性が余った筍ご飯をおにぎりにしてくれないか?と頼んでいた。なるほど。1泊2食とはいえ次の日は早朝に出発してしまう為に予めコンビニ弁当が配られた。(おそらくどの宿も同じで大会側の用意だと思う) その為の明日のご飯かな?  その男性が部屋に帰ってから、私たちも…とお願いしたら宿の方が快諾してくれました。ありがとうございます。2つ作って朝とレース中にいただきました。美味しかった!温泉もシンプルながらも湯の花が浮いてる天然温泉。とても良かったです。

4時に宿が会場までの送迎を出してくれるので、3:15に目覚ましをセットし20時に布団に入る…が全然寝れない。自分は緊張するタイプだったのか?子供の頃は遠足の前の日にも寝れるタイプだったのに。ストレッチしたり目を閉じてるうちに寝れたみたいだけど時計の睡眠データによると、0:30まで寝れてなかったみたい。睡眠時間3時間弱。ここも次回以降対策が必要だな…。

◆レース当日 2020年10月18(日)

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今回の装備

キャップ: RIDGE MOUNTAIN GEAR/Basic Cap
レイン兼シェル: GORE WEAR /シェイクドライフードブルゾン
Tシャツ: Why not Tuesdays
パンツ: Answer4/3Inch Short Pants 
ソックス: drymax
シューズ: HOKA ONE ONE/EVO MAFATE
ザック: THE NORTH FACE /TR10
ヘッドライト: Ledlenser /H8R
アームカバー: C3fit/アドバンスウォーム アームスリーブ

写真外
ネックウォーマー:HOUDINI/Dynamic Chimney 
グローブ: SALOMON/FAST WING GLOVE
ポール: SINANO/トレランポール 13.6Pro

パレスホテルで受付し荷物を預け、ホールで準備運動しながら待機。

今大会はコロナを考慮してウェーブスタートを採用。エントリーの際に目標タイム的な事を申告し、5:00のスタートから3分おきにA.B.C...と振り分けられゼッケンに記載される。自分は5:06スタートのC。スタート地点が受付の目の前と勘違いし5:00くらいにさぁ行くかと外出てみたら300m先がスタートだったみたい…。しかも登り坂。焦ってダッシュでスタート地点まで登り余計な体力を使ってしまった。同じ時間帯に知り合いがいるのをエントリーリストで確認していたので探して声かけたら、写真撮ろう!と言われて撮っていたら、スタート10秒前になり、挨拶そこそこで号砲。すいません。

と言うわけでスタートー。わちゃわちゃしてたので行くぞ!というより、あ、はじまっちゃった。

【スタート〜第一エイド 17km】

まずはゲレンデ劇登り。スタートから横手山山頂まで500mくらいをひたすら登る。みんな最初だからか飛ばしてる。自分も突っ込むんだろうなとわかっていたけど飛ばしてる。悩んだけどポール持ってきて良かった。斜度がキツい場面ではとても役に立った。2100m越えた辺りから雪が積もっていて山頂の2350mまで雪山をガシガシ登る。ちょうど夜明けで雲海や日の出が幻想的だった。そしてゲレンデ下り。雪たのしー。

その後、歩行区間。2.3人走ってるのを見た。前の方のグループだからなのかみんな早歩きでも速い。身体も暖まってきたので歩きながらシェルを脱ぐ。歩行区間を終えその後シングルトラックが続いたが停滞する事なく流れが早いし、抜かせそうと近づけば道を譲って前に行かせてくれる。夜も明け太陽が出てきた事で雪なのか霜なのかが溶けて道がグチョグチョだった。赤石山を寺子屋の峰の2つのピークを越え、第1エイドへ。

【第1エイド〜第2エイド17km〜26km】

第1エイドのダイヤモンドスキー場で500mlの水を貰った。事前情報では個包装のみのお饅頭やお菓子と聞いていたがバナナなどフルーツ、紙コップにコーラやスポドリがあった。ありがとうございます。

次のエイドまで距離は短いが焼額山へのガツンとした登りがある。そしてまたもやゲレンデ登り。斜度がエグい。山頂からは全コース中1番長い下り。ダラダラというわけではなく緩急ついた下り坂で地味に太腿の前にダメージを受けるのを感じる。そういや今大会は登りより下りの方が人に抜かされた気がする。自分としては登りが苦手で下りの方に自信あったのにな…。

【第2エイド〜第3エイド 26km〜40km】

第2エイドの奥志賀高原駐車場で500mlのペットボトル水、バナナを食べ滞在時間1.2分ですぐスタート。ここからは舗装路を下り熟平まで。アスファルトは硬いなぁ、と思いながらも飛ばせる区間なので太腿は辛いけどペースを上げる。2.3人と並走しながら話しつつ抜かされた。

熟平からはひたすら林道。紅葉がとても綺麗で木漏れ日が入り絵のように美しかった。前後の人にもほぼ会わずひたすら単独行。最初は楽しかったけど途中から疲れで飽きてきた。集中力も切れ始めていたのだと思う。普段珈琲中毒なくらい飲んでいるので生活にカフェインが必須で今回もカフェイン入りのジェルを飲んでいたがいまいち効かない。多分習慣からか身体は珈琲の味が欲しかったんだと思う。次回は珈琲のジェル持っていこうと思いながら走っていた。

【第3エイド〜第4エイド 40km〜45km】

再び一ノ瀬エイド。コーラがあったのでカフェイン補充に飲んだら身体が欲しがっていたらしく3杯貰った。補給をしていたら声をかけられ誰かと思ったら一緒に山を走った事ある仲間だった。これから第二エイドに向かうらしい。失礼ながら出るの知らなかったけど不意に知ってる人に会うと嬉しいもんだなぁ。

第3エイドの前半は右手側が切り立った斜面の細いシングルトラック。踏ん張り効かない足にはとても辛い。ここでミドルの部の2名に抜かれる。あっという間に見えなくなった。そして後半は高低図を見てもわかりにくい再びのゲレンデ登り。3つ目かな?志賀高原は本当にスキー場多いんだなぁ…。

【第4エイド〜ゴール 45km〜54km】

3つ目のゲレンデ山頂近くには45km地点という看板があり、そこから3kmほど進んだ第4エイドなのであと5kmちょっとかーと思ってたらエイドで「あと10kmで終わりだから頑張って!」と言われる。疲労によりコースの記憶が曖昧になってたのでマジか…と凹む。水は割と残っていたのでスポドリだけを飲みすぐにスタート。前半のビワ湖あたりの下りで後ろからやって来た方が第2→第3エイド間の下りで抜かされた際に話した人だったので何事かと思って聞いてみたらロストしていた様子。「あはは〜15分くらいロストしちゃいました〜」と言いつつ笑顔で颯爽と抜かれました。恐ろしい…。この方はゴール後に風呂の脱衣所でもお会いして話したらTJAR完走者でもあったらしい。そんな方も出てるんだなぁ。

そして最後のゲレンデ、サンバレー。4つのゲレンデ中で1番斜度がエグく、長い。体感としては垂直にも感じるほどの斜面で脚もほぼ売り切れいるので這う様になんとか登った。上を見上げると心が折れそうなので自分の足元しか見れなかった。レース後トップ選手は走って登る方もいたそう。信じられない…。

なんとか登りきり下りで自分含め4人の集団になり、そのまま2つ目の歩行区間へ。何となくゼッケンのスタート時間帯を見ているとA→D→A→C(私)という隊列だったので、このまま行けばD帯の方には3分差を付けると勝れるけど、それは無理そう、A帯の方には6分アドバンテージがあるって事だから離されなければ勝てる。という事を考えていた。脚もう限界に近く一歩一歩踏み出すごとに軽く攣っている状態。段々自分でもこれ以上大きな動きをしたら完全に攣って動けなくなりそうだなと思えるラインがわかってきたので無理せず着いていくのを目標にした。正直最後の最後の場面でこういった目標ができた事で頑張れた部分があると思う。単独行だったらもっとペース落ちていたな。ありがたい。

歩行区間終わりラスト2〜3km。集団もバラつき単独行。必死で記憶は曖昧だけど何とかゴール。

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無事完走できて何より。

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タイムは 7:39:43

目標としていた8時間を切ることができたし、まず怪我なくしっかりとゴールする事ができて良かった。いやー辛かった。ゴール後に歩行区間で集団になったA帯の方に話しかけられ、その方も時間差を意識して負けないように頑張れたって言って下さいました。嬉しい。振る舞われたキノコ汁がとても疲れた身体に染みました。美味しかったーー!

◆まとめと反省

・宿は早めに予約をしよう。
・カフェイン入りの珈琲味のジェルを持って行こう。
・ポールはずっと持ってたけど下りはしまおう。
・ペースは攣るギリギリでゴールはできたけど太腿の前が弱い事がわかった。

初めての大会はとても楽しいと思える素晴らしい体験となりました。エクストリームという名に相応しくとても過酷で、でも走り甲斐のあるコースでした。大変な状況の中、様々な事に配慮しつつ大会を開催をして下さりありがとうございました。

やっと1歩踏み出しレースの楽しみを知れてきた様に感じます。2021年も様々なレースが開催される事を願い、自分自身もそれに向けて頑張っていこうと思います。













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