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[雑記]リーマンショックとは何だったのか

初めに

中国最大不動産大手の中国恒大の破綻危機に際してリーマンショックの様な金融危機の再来が懸念されています。今更感はありますがリーマンショックについて勉強してみました。


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サブプライムローン

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事の始まりは2007年のサブプライムローン問題です。私自身はお恥ずかしながら、サブプライムローンという言葉とそれが原因だったんだろうなくらいの事は知ってました。がその程度でした。

サブプライムローンとは、主に低所得で信用力が低く融資を受けにくい個人を対象としたローンでした。住宅価格は上がり続けるという《住宅神話》が当時あったため、住宅の値上がりを期待した人々が住宅ローンに殺到し不十分な審査のみで貸し出しが行われるようになってしまいました。しかし信用力の低い人に過剰に貸し付けを行ったため最終的には資金を回収できなりました。

住宅バブルがはじけると、住宅ローンの延滞率が上昇し住宅の差し押さえ件数が増加し金融機関は資金を回収できなりました。

なぜ世界中に飛び火したのか

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なぜ、私の様な経済音痴すら知る程の世界的な影響を出してしまったのでしょうか?アメリカ国内でやっとけや!と思いますが、住宅ローンの《証券化》が原因で世界に飛び火する事になりました。

アメリカでは住宅ローンを貸し付けた金融機関は貸し倒れリスクを回避を目的に《RMBS(=Residential Mortgage Backed Securities、住宅金融機構債券)》を発行していました。RMBSは投資家に販売され投資家は元利金を受け取れるという仕組みでした。RMBSはアメリカ国内のみではなく。ヨーロッパの金融機関や投資家に販売されていたため、バブル崩壊影響はヨーロッパをはじめとした世界中に飛び火しました。

サブプライムローン大手のニューセンチュリー銀行が破綻し、連鎖的に破綻、皆の知るところのアメリカ大手投資銀行グループであるリーマン・ブラザーズは64兆円という巨額の負債を抱え破綻しました。これを引き金に世界的な金融不安が顕在化し株価暴落や世界同時不況が起きました。

更なる波紋

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金融不安を受けヨーロッパやアメリカの投資家の多くが高リスクの投資対象から手をひきました。その一例として新興国株式等のリスクの高い商品から安全性の高い商品へと投資家は乗り換え始めたため、新興国は経済成長を支えるだけの資金を調達できなくなり成長は鈍感しました。株価の大幅な下落にくわえ通貨も急落したためパキスタン等はIMF(国際通貨基金)の緊急融資の対象となりました。世界中に影響を生んでしまったのはこのためです。

株価への影響

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(図=ダウ平均、週足)

上図はダウの週足です。’08/9/29から3/2で半年程度かけ44%(11139→6469$)の大幅な下落を経験しています。興味深いのはその後また右肩上がりの相場となっている事です。この背景にはFRBの金利政策(0-0.25%で設定)があります。また為替も112円から90円に下落しており、日本の米国株投資家にはビッグチャンス!という事になっていたと考えられます。

中国恒大の影響

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最近話題の中国恒大のデフォルトどうなるのか?そんな事わかるわけありません。しかしポイントは誰が債券保持者かです。どの国の誰がどれくらい持っているかで、どの程度影響がでるかが決まる事だと思います。

また個人投資家にできる事は、キャッシュポジションをある程度高め《買い場》に備える事だと思います。

その他の忍び寄る影(BNPL)

じっちゃま曰く、《いまは下層な消費者ほどアファームのようなBNPLを魔法の打ち出の小槌の如く信奉している。でも支払い遅延が増えたら「救世主」は「悪魔」のレッテルを貼られるかも。テクノロジーや新しいサービスに酔うのではなく、クールに儲けろよ!BNPLをみるじっちゃまの目は……笑ってないぞ。》

またじっちゃま曰く、《BNPLの焦付きによる損は、アファーム、もしくは証券化された債権への投資家が被ります。アマゾンではありません。》

との事です。今後の一つのキーワードBNPL=Buy Now Pay Laterがありますが構造的なリスクをかかえていると考えられます。《じっちゃま》のコメントと上記の内容をふまえると、リーマンショックの時と同じ構造が見えてきます。登場人物は、《低所得》《低信用力》《無審査》《乱発》です。

今すぐに発生する事はないと思いますが、数年後のリスクに向け今からアンテナ高く情報収集する必要ありです。

最後に

リーマンショックやコロナショックの様な金融危機が日々起こるとは考えづらいですが、アンテナ高く情報を捉えキャッシュポジション比率等のリスク対策を必要に応じて取る事が重要と考えます。

※投資判断は自己責任でお願いします。

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