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[023]アノマリー(語録)

初めに

アノマリーとは経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。代表的なものとして、小型株効果、低PER効果、配当利回り効果、1月効果などがあります。今回は時に触れ《じっちゃま》が引用される月毎のアノマリーについてまとめてみました。

季節要因の重要性について

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(写真=じっちゃまYouTubeより)
じっちゃま曰く、《あのね、アメリカの株式市場では2月は下げやすいんですよ》

馬鹿にするけども、としっかり否定した上で季節毎の値動きの特性の重要性を説明されています。この様な特徴をも活用されて市場のセンチメントを読み取られています。Stock Trader’s Almanac(歳時期)というデータブックも活用されているようです。

各月のパフォーマンスと特徴

じっちゃま曰く、《アメリカの株式市場は11~1月が一番儲かるシーズンと言われてる。2月は相場が悪い。3~4月は相場良くて、Sell in Mayと言われてる。7月良くて、8~9月に調整する。それがアメリカのマーケットの季節性。今後も同じようなパターンになると考えるのが自然》

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(図=S&P500月次パフォーマンス、じっちゃまツイートより)

上図はS&P500ですが、NASDAQも基本的に同じ動きをします。

◼️経験的に強い月: 11月、12月、1月、3月、4月

◼️経験的に弱い月: 2月、5月、9月

◼️語録: 1月

じっちゃま曰く、《「1月バロメーター」とは「1月の相場が高ければ、その年の相場は高くなる」という法則。1950年以来、85.5%の確率でそうなっています。きのうまでS&P500は年初来+1.6%→今日死守できれば今年は良い相場が期待できます。》

First Five Daysと1月バロメータ

じっちゃま曰く、《今日と明日の立会い重要です。なぜならThe First Five Daysインジケーター、並びに1月バロメーターという法則性があるから。The First Five Daysインジケーターとは1月の最初の5立会日がプラスなら、1月31日までがプラスで終わる確率が極めて高いという法則です。なぜ1月31日までがプラスで終わる必要があるか? といえば、1月の月次パフォーマンスがその1年をほぼ決定するから。84.5%の確率で当たっています。これが1月バロメーター。4766.18が去年の引値。これを越えられるかに注目。》

一月効果について

タックスロスセリング(損出しによる節税)で12月前はに売りが出て12月前半に売り切り、後半でそれらの銘柄を中心に反発する事がありこれが一月効果となる。売られやすい銘柄は、その年にIPOされた銘柄で、その後株価は低迷しており多くの投資家が含み損となっている物で発生しやすい。小型の銘柄程影響は大きい。12/15-31の間に投資するのが効率的である事が多い。

◼️語録: 2月

じっちゃま曰く、《だから「2月相場は、甘く見ないほうがいい」と言っただろ?》

またじっちゃま曰く、《2月の相場は苦しいと思うが、それは僕の勝手な思い込みに過ぎない。それまで買うのを待たないでください。物事をなすことができない人は、今日できることを明日、明後日まで先延ばす人。今日稼げるんだったら今とってください。クリスマス前後は毎年相場高い。》

◼️語録: 5月

じっちゃま曰く、《Sell in Mayの理由は納税。しかし、2021年はコロナで確定申告の期限が1ヶ月延長された、Sell in June(6月売り)になるかも。業績も伸びてるのになんで売るかイミフ。なんのために観察してるの?」》

また同じくじっちゃま曰く、《”Sell in May" と言われるのは確定申告で余った現金が再度株式市場に流れて一巡するのが5月だから。今年はそれが1ヶ月延びたので"Sell in June"になる。おまけに大幅な上方修正するほど企業業績は好調、長期金利は低いのに何が悲しくて君たちは株を売るわけ?(コロナ特例の確定申告時期延長受け)》

◼️語録: 9月

じっちゃま曰く、《9月はアメリカ人にとって新年度の始まり。株式市場では売出が始まりディールが殺到する。需給関係が崩れるとわかっているからいち早く逃げるゲーム。》

またじっちゃま曰く、《9月は相場の物色の流れが変わりやすいことで知られている。今年の場合、GAFAMを中心としたハイテク株が相場の中心だったわけだが、ひょっとするとそれらの銘柄群が売られ、オールド・エコノミー株などに人気が移ってしまうかも知れない。「慎重には慎重を期したい!」ということをお願いしてます(‘20年ツイート)》

じっちゃま曰く、《米国株「ガツン!」とイッパツ喰らうのは、これから(9月後半)だよ。》

経験的に後半の方が弱いようです。


◼️語録: 12月

じっちゃま曰く、《クリスマスの前までにタックスロス・セリングの損切りを実行する投資家が多い。売りプレッシャーは12月半ば辺りがピーク。過去1年にIPOされた株で、上場後まったくいいとこなしでズルズル株価が下がったというようなケースが、一番タックスロス・セリングの標的になりやすい銘柄。》

またじっちゃま曰く、《逆に言えば、クリスマスの声を聞いたらこの辺の銘柄を仕込もうとしている。だからリストにしている。1月第1週第2週あたりで、1日15%高かよー、20%高かよーというデッドキャットバウンズが起こりうる(1月効果の)対象銘柄です。》

・米国ではクリスマスの前後は相場が高い
・12月後半は小型株のパフォーマンス高い
・タックスロスセリングで売られたルート( $ROOT )は買い
・年始にリバウンドが期待できる

◼️クアドプルウィッチング

Quadruple Witching Dayはアメリカで①株価指数先物取引、② 株価指数オプション取引、③個別株先物取引、④個別株オプション取引の4商品の清算日が重なる日。

3月・6月・9月・12月の第3金曜日。日本でも先物とオプションの清算日が重なる3月・6月・9月・12月の第2金曜日はメジャーSQと呼ばれ、波乱があるため注目されます。《じっちゃま》がどの程度重視されているかは不明ですが、過去にツイートは上がっていないようです。

最後に

月々がどんな値動きをするのか見ておけば良いという単純な話ではありませんが経験則は大切。相場は作るものではやく乗るもの!しっかり読み取って爆益にしたいですね!というお話でした。


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