5C《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》デッキガイド

こんにちは。Magic the Gathering公式解説者+BIG MAGIC ELDERSの黒田正城です。

いよいよ今週末、名古屋でPTとMFの同時開催がありますね。参加予定の皆さんは練習が佳境に入り、焦っている時期だと思います。特にPT参加者はパイオニアだけでなくドラフトもこなす必要があり大変ですが、贅沢な悩みだと思って楽しみたいところです。

今回の記事は、パイオニアで今一大勢力となっている「5Cニヴ」の紹介です。先日、晴れる屋大阪店で開催された「第一回 関西帝王戦パイオニア」でめでたく帝王になることができたので、現時点の最新情報を紹介することにしました。この時期に記事を書くことは自分にとってリスクもあるのですが、私のように調整に十分な時間が取れない人の参考になればと思います。

なお、この記事では・・・
・メイン戦の戦い方
・覚えておいた方が良い小ネタ
・このデッキを使う上でありがちなプレイミス
・主要なデッキに対するサイドボーディング
・このデッキの、今後の改善点
などを紹介しています。
このデッキに興味のある方だけでなく、他のデッキを使う上で5Cニヴ側の思考を知りたい方にも有用な情報を入れたつもりです。

5Cニヴ デッキ紹介

5Cニヴは、好きな色を生み出すマナクリーチャーから高速で《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を着地させ、各色の強力な呪文を一挙に手に入れることで勝利します。コンセプト自体は以前からあり、モダンでも実績を残しています。しかし、5色デッキは全ての土地、全ての呪文が候補となるため、試行錯誤しながらデッキを「作る」のは相当な時間と労力が必要です。一方、お手本が出てくると「改良する」ことはできるので、多くのプレイヤーが調整を重ね、急速に研究が進んだのです。

まだまだ経験したマッチ数が少ないため変わってくるかもしれませんが、5Cニヴの大まかなデッキ別相性はこのように考えています。天敵となりそうなほどの相性差はあまり感じられず、とても丸いデッキですね。

有利:赤単、黒単、緑単
人気の高い直線的なデッキに総じて有利なため、立ち位置が良いと考えています。

不利:赤青ハサミ、青白スピリット、イゼットフェニックス
大振りな呪文に依存しているデッキのため、早いクロックと軽い打ち消し呪文を組み合わせたデッキは苦手な印象です。

サイド次第:《睡蓮の原野/Lotus Field》ストーム、ドレッジ、《魂剥ぎ/Soulflayer》
5Cニヴはミッドレンジなので、これらのデッキに対するメインの勝率は高くありません。フェアデッキ以外は、サイドにどれぐらい対策を入れるかによって相性は変わってくると思います。

メインデッキ・採用カード解説

では、デッキの紹介に入りましょう。

4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》
4 《楽園のドルイド/Paradise Druid》
4 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
4 《白日の下に/Bring to Light》
1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
1 《戦慄掘り/Dreadbore》
3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》
1 《包囲サイ/Siege Rhino》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《完全なる終わり/Utter End》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
1 《人質取り/Hostage Taker》
1 《漂流自我/Unmoored Ego》
2 《マナの合流点/Mana Confluence》
1 《平地/Plains》
1 《島/Island》
1 《沼/Swamp》
1 《山/Mountain》
1 《森/Forest》
4 《寓話の小道/Fabled Passage》
2 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
2 《華やかな宮殿/Opulent Palace》
2 《寺院の庭/Temple Garden》
2 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
3 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
2 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》

Sideboard
2 《思考消去/Thought Erasure》
1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》
1 《ラクドスの復活/Rakdos's Return》
1 《思考のひずみ/Thought Distortion》
1 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
1 《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
1 《エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》


《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》

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まずはデッキの冠から紹介します。
この美しいドラゴンは、フィニッシャー+手札補充を1枚でこなすエースです。6/6というサイズはゲームを速やかに終わらせてくれますし、防御に回ったときも《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》や《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》、《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》など、環境にあふれているパワー5のクリーチャーをガッチリ受け止めてくれます。
弱点としては、全ての色対策カードが刺さってしまうことです。特に《神秘の論争/Mystical Dispute》は使用されている枚数も多く、注意が必要です。《自傷疵/Self-Inflicted Wound》や《害悪な掌握/Noxious Grasp》、《霊気の疾風/Aether Gust》も当たってしまいますね。《丸焼き/Fry》では丸焼きにならないのが面白いところです。また、忘れがちなのが《栄光をもたらすもの/Glorybringer》の督励です。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》はドラゴンなので、対象にならないことを忘れないようにしましょう。私は忘れました。

多くのリストが3枚採用になっていますが、私は4枚を推奨します。核になるカードですから、引く確率を最大限に高めることの方が、重ね引きすることよりも重要だと思います。黒いデッキが《思考囲い/Thoughtseize》を連打してきて手札が空になることはよくありますが、そのときにトップデッキする確率が高いこともメリットだと思います。

実際、昨日の帝王戦では準決勝で《思考囲い/Thoughtseize》、《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger》、《ラクドスの復活/Rakdos's Return》といった手札破壊てんこ盛りの赤黒と対戦しましたが、土地6枚、《森の女人像/Sylvan Caryatid》というスカスカの手札をキープし、トップデッキで勝負することによって勝つことができました。余談ですが、この《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger》には相当なポテンシャルを感じました。今はかなり安めなので、揃えておいた方がいいかもしれません。

《白日の下に/Bring to Light》

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《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を実質8枚にしている、教示者的なカードです。このカードのおかげで、状況に応じて柔軟な対応ができるのも5Cニヴの大きな魅力だと思います。
赤マナが足りずに、4色でプレイせざるを得ない場合が何度かありました。5色デッキの宿命ですが、うっかりで4色になってしまうのは最悪です。プレイする前に、色が足りているか必ずチェックする癖をつけましょう。

また、持ってこれるのはソーサリー、インスタント、クリーチャーのみです。私のように、ドヤ顔で《安らかなる眠り/Rest in Peace》や《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を持ってこないようにしてくださいね笑

《森の女人像/Sylvan Caryatid》、《楽園のドルイド/Paradise Druid》

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このデッキのメインエンジンです。7枚の初手にこれらのマナクリーチャーが1枚もない場合、ほぼ自動的にマリガンです。とにかく、メイン戦は4ターン目に5色のマナを揃えることが何よりも優先されることを覚えておいてください。そのため先手で、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》と4枚の土地があるときだけは、マナクリーチャーが無くても例外的にキープできます。

この2種類のマナクリーチャーは、どちらも好きな色のマナを生み出すので大変重宝します。呪禁を持っているため、まず死ぬことが無い点も素晴らしいですが、最近は黒単がサイド後に《自傷疵/Self-Inflicted Wound》を投入しており、安心はできません。
また《森の女人像/Sylvan Caryatid》は0/3というサイズで壁にもなりますが、赤単の《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》や、《顕在的防御/Blossoming Defense》が入っていそうな緑単の攻撃は、序盤はブロックせず通した方が無難です。

《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》

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このデッキを支える影の立役者です。あらゆるデッキに対して重要なパーツとなり、サイドアウトすることはありません。

アグロ相手には序盤の時間稼ぎとして5点以上のライフ損失を軽減してくれます。《頑固な否認/Stubborn Denial》や《鎖鳴らし/Rattlechains》、《呪文捕らえ/Spell Queller》を封印します。ミラーマッチで《白日の下に/Bring to Light》を無力化します。緑単の《英雄的介入/Heroic Intervention》を「引きたくないカードNo.1」に変化させます。

最も強力なのは、<+1>能力を起動し、相手のターンエンド、もしくは攻撃中に《白日の下に/Bring to Light》をプレイする動きです。ここで《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》や《至高の評決/Supreme Verdict》をプレイできれば勝利は目前です。

ほとんど発生しないと思いますが、<-3>能力で相手の厄介なパーマネントを手札に戻し、《思考消去/Thought Erasure》で捨てさせるという動きがあることも一応覚えておいてください。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》

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最初は効果を疑っていたカードですが、使えば使うほど強さを実感するようになりました。今はこのデッキにとって必須だと思っています。
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が関羽、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が張飛でしょうか。それほど甲乙つけがたい性能を持っています。
このカードのおかげで序盤のもたつきが解消され、アグロに対する耐性が高まり、ミラーマッチで《漂流自我/Unmoored Ego》を打たれても逆転できるようになりました。《包囲サイ/Siege Rhino》を1枚しか採用していないのは、《ウーロ》の方が上位互換だと思うからです。もしかすると、4枚入れてもいいかもしれません。そのときはデッキの土地を27枚にしたいですね。

《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》と同様、様々な色対策カードが刺さってしまう点に注意してください。また、見た目からは想像できませんが3マナのクリーチャーですから、《致命的な一押し/Fatal Push》や《突然の衰微/Abrupt Decay》が当たってしまいます。特に《致命的な一押し/Fatal Push》は意識することで回避できるタイミングもあると思います。

《包囲サイ/Siege Rhino》

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昔も今も大変優秀ですが、上記の2枚と比べると色んな面で物足りなさを感じてしまうようになりました。三国志で言うと魏延ぐらいでしょうか。
もちろん、アグロ系デッキに対しての強さは相変わらず強烈ですし、《白日の下に/Bring to Light》の4コストで持ってくる頻度も大変高い、優秀なカードです。

さて、ここからは1枚~2枚刺しの2色カードです。いずれも、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で大量に獲得することを期待して投入されています。属性の近いカードはまとめて紹介します。

《突然の衰微/Abrupt Decay》

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《木端+微塵/Cut+Ribbons》

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《戦慄掘り/Dreadbore》

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《完全なる終わり/Utter End》

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《人質取り/Hostage Taker》

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《至高の評決/Supreme Verdict》

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除去としてこれら6種類のカードが入っています。それぞれ対象に取れるものが違いますので、プレイする順序を考えることが大事です。可能であれば、プレインズウォーカーに対処できるカードは温存しておきましょう。特に《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》は《白日の下に/Bring to Light》がプレイできなくなるので必ず壊す必要があります。
《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》のように、破壊不能を持ったクリーチャーに悩まされることもあります。その場合は《完全なる終わり/Utter End》や《人質取り/Hostage Taker》が活躍します。
非常に忘れやすいですが、《木端+微塵/Cut+Ribbons》はフィニッシャーとしてよく活躍しますので覚えておいてください。

《発見+発散/Discovery+Dispersal》

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《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》

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《発見+発散/Discovery+Dispersal》は序盤、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》は中盤と、活躍するタイミングが異なりますがどちらも潤滑油として優秀なカードです。どちらも能動的に墓地を肥やしてくれるので、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が出やすくなるというおまけもありますね。《発見+発散/Discovery+Dispersal》は無敵生命体になった《魂剥ぎ/Soulflayer》に対する回答としても優秀です。

《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》は、エンチャント破壊で使うタイミングも多いです。《排斥/Cast Out》で《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が追放されているときに、手札に《白日の下に/Bring to Light》があって、「ひらめいた!すごいアドバンテージ!!」という流れで《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》を持ってきてしまうんですよ・・・笑

《漂流自我/Unmoored Ego》

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私はこの手の「カード名を指定して4枚とも手札、墓地、ライブラリーから追放する」カードがあまり好きではなく、今までどんなデッキを使ってもメインに入れることはありませんでした。ですが今の環境で、5Cニヴに取っては必須カードだと感じています。《白日の下に/Bring to Light》経由でプレイできるため実質5枚入っており、「通れば勝ち」というデッキがパイオニアには多いためです。

ぱっと思いつくのは《睡蓮の原野/Lotus Field》ストームや《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》などのコンボデッキですね。他にも、《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》や《魂剥ぎ/Soulflayer》にも有効です。緑単タッチ青のデッキから《頑固な否認/Stubborn Denial》を抜いたこともありました。

そして、このカードはミラーマッチでも効果を発揮します。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を追放するとデッキの中はスカスカになり、非常に有利なゲームを進めることができます。往々にして相手も《白日の下に/Bring to Light》から《漂流自我/Unmoored Ego》を打ち返してくるため、グダグダのゲーム展開になりがちですが・・・笑

打ち消されない《殺戮遊戯/Slaughter Games》ではダメだと思っています。
・《睡蓮の原野/Lotus Field》を指定できない
・4マナという重さが足を引っ張る
・赤、黒の2色は安定して出づらい
この3点が理由です。《漂流自我/Unmoored Ego》に追加で入れるのはありかもしれません。

マナベースに関しては、それこそ無限の可能性があって正解はわかりませんが、今使っているファストランド多めの構成はとても気に入っています。

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とにかく、5マナ目がタップインランドで《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が出せない、といった悲劇が極力起きないような工夫が必要です。このデッキは1ターン目と3ターン目に、タップインランドを処理できるタイミングがありますので、よく考えましょう。
今は《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が多めに入っているので、本当は27枚目の土地がほしいところです。このあたりは調整の余地ありですね。

それとよく話題になるのが、《マナの合流点/Mana Confluence》の採用です。初手の土地が《マナの合流点/Mana Confluence》2枚だけの場合はさすがにマリガンを考えますが、それ以外のパターンでは数点のライフ損失に抑えることが可能だと思います。私は、《マナの合流点/Mana Confluence》が「4ターン目に5色のマナ」を達成するために必須の土地だと考えています。

もし《マナの合流点/Mana Confluence》を使わない場合、代わりに入るのは《湿った墓/Watery Grave》のようなギルドランドになると思いますが、そうすると5色が揃わない(特に赤マナ)リスクが大きく上がり、デッキの総合力が下がってしまいますし、結局アンタップインで2点のライフ損失があるため同じようなことになると思います。

2色以上のマナが出る土地の選択時に注意してほしいことがあります。緑マナか、青マナ、どちらかを生み出せる土地をできるだけ使うようにしましょう。《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》の脱出コスト、「緑緑青青」は意識しないとかなり出づらいので、《神無き祭殿/Godless Shrine》のような土地を複数入れると構造上の欠陥になりがちです。

サイドボード・採用カード解説

続いてサイドボードの紹介です。

《思考消去/Thought Erasure》

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ミラーマッチやコンボデッキなど、相手がアグロ系のデッキでなければほとんどのマッチで投入するカードです。諜報のおかげで土地が伸びることもあり、とても重宝します。親父ギャグになってしまい申し訳ありません。

《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》

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除去、ブロッカー、ライフゲインの3拍子揃った万能カード。アグロ系のデッキと当たった時に無類の強さを発揮します。《白日の下に/Bring to Light》から出てきたときの衝撃もすごいものです。
5マナ域が渋滞するので、特に後手の場合は《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を1枚抜いて、代わりに入れるようにしています。

《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

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墓地対策はこだわりを持ってこのカードにしました。
《安らかなる眠り/Rest in Peace》を4枚使うのが一般的ですが、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》と非常に相性が悪いため入れ替えになってしまいます。そうするとデッキ全体の攻撃力が大きく下がり、《安らかなる眠り/Rest in Peace》を貼ったのにダラダラと時間がかかって負けてしまうパターンを何度か経験しました。そのため、効果は薄くなるかもしれませんが《漁る軟泥/Scavenging Ooze》を使っています。

黒単と当たったときも重宝します。《致命的な一押し/Fatal Push》は普通サイドアウトされるので除去される可能性が下がっており、相手のクリーチャーが墓地から復活するのもシャットアウトしてくれる、良いカードだと思います。ミラーマッチでも《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》を封じられるので少し使っています。

《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》

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全体除去の追加です。《陽光の輝き/Solar Blaze》でもいいのですが、絆魂付与の能力が劣勢をひっくり返す力を持っており、魅力的なのでこちらにしました。
この枠は好みだと思います。《至高の評決/Supreme Verdict》を追加しても良いでしょう。

《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》

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パワー5以上のクリーチャーを追放し、2色のカードであり、他にも使い道がある。そんな便利なカードです。《冥府の報い/Infernal Reckoning》が良く使われている枠ですが、あのカードは赤青ハサミと《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》、《キランの真意号/Heart of Kiran》以外にあまり打つところがないため、汎用性を重視しました。緑単のアタッカー、ほぼすべてに対処できる優れものです。

《神秘の論争/Mystical Dispute》

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私はもともと青が嫌いなプレイヤーでした。昔は《紅蓮破/Pyroblast》をいつもサイドに4枚入れていましたが、三つ子の魂百までです。このカードが世に出てから、ほぼすべてのデッキで使っているような気がします笑
《睡蓮の原野/Lotus Field》ストームに対する必須カードですが、ミラーマッチでも重要な役割を果たします。他にも青白コントロールやスピリット、あまり見かけませんがマーフォークなど、列挙するときりがないですね。攻めにも守りにも使える素晴らしいカードです。

《エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos》

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墓地対策を合計で4枚取ろうと考えていました。《安らかなる眠り/Rest in Peace》は上述の通り不採用なので、残り一枚の枠で試してみようと思ったのがこのカードです。これまた黒単にも効きそうです。
残念ながら墓地を活用するデッキと当たらず、帝王戦で使うことはありませんでした。結局のところ《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》を邪魔するので、別のカードにする可能性が高いです。

《ラクドスの復活/Rakdos's Return》

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ミラーマッチなど、お互いがミッドレンジの場合に劇的な効果を発揮するカードです。プレインズウォーカーにダメージが入るため、1対4ぐらいの交換はしょっちゅう発生します。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》の<∔1>能力から、相手のドローステップにプレイする小技(大技?)も覚えておきましょう。本当は2枚にしたいところですが、帝王戦のときは持っていなかったので1枚しか使っていません笑

《思考のひずみ/Thought Distortion》

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《ラクドスの復活/Rakdos's Return》を2枚にするか、このカードと1枚ずつにするかはいつも悩むところです。こっちは《睡蓮の原野/Lotus Field》ストームだけでなく、青白コントロールに対しても一撃でゲームが終わる破壊力を持っているため、非常に捨てがたいのです。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》の能力を素通りしてしまうのは難点ですが、それでも使う価値があると思っています。

《耳の痛い静寂/Deafening Silence》

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《睡蓮の原野/Lotus Field》ストームと、イゼットフェニックスを意識したカードです。《安らかなる眠り/Rest in Peace》の代わりを探しているときに、これでも良いなと思って採用しました。ストームを使い込んでいる人からすると、《爆発域/Blast Zone》を置いたターンに破壊できるのであまり脅威にはならないという残念な話もありました。そのため《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》になるかもしれません。そうすると《白日の下に/Bring to Light》で持ってくることもできますしね。

サイドボーディングガイド

では、個別のサイドボーディングに入りたいと思います。MtG Goldfishを参考に、主要なデッキをピックアップしました。


黒単


アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
-1 《完全なる終わり/Utter End》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
-1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
-1 《戦慄掘り/Dreadbore》

イン
∔1 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion(GRN)》
∔1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》
∔1 《エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos》
∔3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

概ね有利なマッチアップです。後手のときに手札でダブつきそうな、重めのスペルを順に抜いて序盤の展開をしっかりすることができれば、ほぼ負けないと思います。《戦慄掘り/Dreadbore》は抜かなくてもいいのですが、赤黒の2色が安定して出にくいため外しています。
良く使われている《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》は《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》にやられやすいですし、黒単に専用のサイドはいらないと思いましたので不採用です。
用途が異なりますが、《漁る軟泥/Scavenging Ooze》が十分な働きをしてくれると思います。まずマナクリーチャーを展開し、生き残ればラッキー。《自傷疵/Self-Inflicted Wound》で除去されたら《漁る軟泥/Scavenging Ooze》を出し、墓地からマナクリーチャーを追放することで3/3を作れば、多くのクリーチャーを食い止めることができるでしょう。

ミラーマッチ

アウト
-1 《包囲サイ/Siege Rhino》
-1 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
-2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
-1 《至高の評決/Supreme Verdict》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
-1 《人質取り/Hostage Taker》
-1 《完全なる終わり/Utter End》

イン
∔2 《思考消去/Thought Erasure》
∔3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
∔1 《ラクドスの復活/Rakdos's Return》
∔2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

帝王戦では3回のミラーマッチがありましたが、いずれも勝つことができました。

恐らくミラーマッチは多発すると思いますので、大まかな流れを解説しておきましょう。まずはメイン戦の流れです。

まず、初手では適切なマナが確保できているかどうかを確認します。上述のとおり、「4ターン目に5色、5マナ」が条件です。怪しい場合はマリガンですが、《漂流自我/Unmoored Ego》が手札にある場合はそのままスタートしても差し支えありません。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を追放できれば、出てくるカードは《包囲サイ/Siege Rhino》か《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》になるでしょうから、それほどの脅威にならないはずです。

中盤になると、お互いフルタップで《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》や《白日の下に/Bring to Light》を打ち合うことになります。先手が圧倒的に有利なのは仕方ないところです。後手側は《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》で《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を戻して時間を稼ぐなど、やりたくない選択肢も取らざるを得ない状況にあります。

サイド後はノーガードの殴り合いから一転、お互い《神秘の論争/Mystical Dispute(ELD)》があるため警戒しながら動くことになり、まずは《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》をめぐる戦いになります。場に《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を出せた方が大きく有利になりますが、そのターンは土地がフルタップになりがちです。返しで《漂流自我/Unmoored Ego》を食らうと泥仕合です。
最終的には《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が場に残り、殴り始めた方が勝つ展開が多いです。長いゲームになりますので、ミラーマッチは何度も練習しておいた方が良いと思います。

赤青ハサミ


アウト
-2 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》

イン
∔1 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
∔1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》
∔2 《神秘の論争/Mystical Dispute》

《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》は《神秘の論争/Mystical Dispute》が刺さりやすいのでプレイしづらいです。《白日の下に/Bring to Light》も同様ですが、こちらは《頑固な否認/Stubborn Denial》もあるためより一層の注意が必要です。そのため、こちらも仕方なく《神秘の論争/Mystical Dispute》を入れ、重要な呪文を押し通す展開になると思います。

青白スピリット


アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
-1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
-1 《完全なる終わり/Utter End》
-1 《包囲サイ/Siege Rhino》

イン
∔3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
∔1 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion(GRN)》
∔1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》

相手のクリーチャーはすべて飛行持ちなので、地上を固める《包囲サイ/Siege Rhino》やすぐ倒れてしまう《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》は抜きます。ここでも《神秘の論争/Mystical Dispute》が非常に役立ちます。《鎖鳴らし/Rattlechains》が出てしまうと《無私の霊魂/Selfless Spirit》を常に意識しなければならず、全体除去が打てないので優先的に対処する必要があります。
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を着地させることができればこれほど楽なゲームはなく、対戦相手のぎこちないプレイが初心者のように見えます笑

赤単ミッドレンジ


アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《人質取り/Hostage Taker》

イン
∔2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

有利なマッチアップです。大きな変更はせず、序盤の《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》に対処できる手札をキープできれば良いと思います。《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》が出てくるようであれば、後手番のときに《楽園のドルイド/Paradise Druid》2枚を《思考消去/Thought Erasure》と入れ替えるのが良いと思います。

赤単アグロ

アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-2 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
-1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》 

イン
+3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
+1 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
+1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》

《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》、《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》、《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》というように序盤の展開がしっかりしており、ミッドレンジよりはるかに戦いづらいデッキです。こちらはインスタントの除去が少ないため、《朱地洞の族長、トーブラン/Torbran, Thane of Red Fell》が出たターンの被害をどれぐらい最小限に食い止められるかが鍵です。

《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》、《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》の果敢コンビは《森の女人像/Sylvan Caryatid》で止めにくいですし、《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》が《楽園のドルイド/Paradise Druid》に対する強烈なプレッシャーになります。後手の場合は2枚抜いて、《思考消去/Thought Erasure》を入れた方が良いかもしれません。

同じ赤単でもサイドボーディングは大きく異なります。赤単ミッドレンジとの対戦ではあまり役に立たない《漁る軟泥/Scavenging Ooze》や《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》が活躍すると思います。

青白コントロール

アウト
-1 《至高の評決/Supreme Verdict》
-1 《人質取り/Hostage Taker》
-1 《包囲サイ/Siege Rhino》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
-1 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
-2 《森の女人像/Sylvan Caryatid》

イン
∔3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
∔1 《思考のひずみ/Thought Distortion》
∔1 《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》
∔2 《思考消去/Thought Erasure》

メイン戦は全部しのがれることも多いですが、サイド後はこちらの方が能動的に仕掛けられるので有利だと思います。マナクリーチャーがいっぱいいても意味がないため、効果的な呪文と入れ替えます。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を通すことを最優先で考えましょう。《僧院の導師/Monastery Mentor》が入ってくることもあるため、テフェリー対策も兼ねて《突然の衰微/Abrupt Decay》は残しています。

緑単系


アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》

イン
∔1 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
∔1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

これも有利なマッチアップです。《顕在的防御/Blossoming Defense》があるため、単体除去は相手のマナがないタイミングを狙いましょう。《突然の衰微/Abrupt Decay》であっても、自分のメインフェイズにプレイすることが必要です。
《人質取り/Hostage Taker》が大変強力です。《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》を触れる数少ないカードの一つなので、忘れないようにしてください。

なお、緑単にはタッチ黒、タッチ青があります。タッチ黒の時はこのサイドボーディングでいいと思いますが、タッチ青は打ち消しが入ってくるので、

アウト
-1 《漂流自我/Unmoored Ego》
-1 《発見+発散/Discovery+Dispersal》
-1 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
-1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》

イン
∔1 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
∔3 《神秘の論争/Mystical Dispute》

という入れ替えをおすすめします。
3マナの巨大クリーチャーの返しに《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を出し、相手のクリーチャーをバウンスできると、一気に楽になります。

5Cニヴ 今後の改善可能性

さて、それでは今週末このデッキを使う場合、ここから改善の余地がある点が2つありますので、その説明をしたいと思います。

①土地の枚数は26?27?

《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で大量の呪文を手にしたものの、マナが足りず動けないというパターンがしばしば発生しています。せっかく《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》を出したのに追加の土地が置けない、という状況は非常に悲しいものがありますので、どうにかして1枚の呪文をあきらめ、土地を増やしたいところです。サイドボーディングでよくアウト候補になっている、《戦慄掘り/Dreadbore》でしょうか。しかしこのカードも強いので簡単には外せません。ここはテストプレイが必要だと思います。

②サイドボードのカード選択と、サイドボーディングは完璧?

ここが最も重要なポイントだと思います。
今回紹介したサイドボードはかなり未確定な部分が多く、他にも試す価値のあるカードがたくさんあります。例えば《思考消去/Thought Erasure》は諜報が重宝すると書きましたが、青い呪文であるため《神秘の論争/Mystical Dispute》に引っかかったり、色マナがそろわずプレイできないケースもあります。4ターン目以降に、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》の能力で手に入っても今さら感が強いので、《思考囲い/Thoughtseize》の方が良いかもしれません。

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墓地対策として《漁る軟泥/Scavenging Ooze》は、デッキの方向性に合った良い選択だと思っていますが、本当に《安らかなる眠り/Rest in Peace》はなくていいのか?という点も不安が残っているため、十分なテストプレイが必要です。同時に、《エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos》の価値も見極めなければなりません。ドレッジはテーロス発売後全く見なくなったのでいないのかもしれませんが・・・

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コンボ対策は《耳の痛い静寂/Deafening Silence》、《減衰球/Damping Sphere》、《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》など様々な選択肢があります。しかし、5Cニヴは《白日の下に/Bring to Light》を使うため、自分の首を絞めることになるカードを採用するのは大きなリスクを伴います。もしかすると専用の対策カードを入れるより、4枚目の《神秘の論争/Mystical Dispute》の方が強いかもしれません。

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アグロ対策に取っている《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》ですが、使用する機会が少なそうです。青白スピリットなど、カウンターを備えたデッキに対しても安心できる《至高の評決/Supreme Verdict》を追加するのが一番適しているように思いますが、プレインズウォーカーも巻き添えにしながら、破壊不能を貫く《破滅の刻/Hour of Devastation》なんてのもありました。

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ということで、サイドボードの候補は50種類ぐらいありそうですね笑
これらのカードを納得いくまでテストし、自分に合った15枚を選んでください。

最後に

5Cニヴは、今週末間違いなく人気の出るアーキタイプです。広く知られているデッキだからこそ、相手の裏をかく工夫もできる状況だと思います。あと数日しかありませんが、出場される方はここからが正念場ですから、悔いの無いよう練習してもらえたらと思います。

さて、今回は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。みなさんが名古屋で良い結果を出されることを願っています!

この記事についてのご質問、お問い合わせは、masashiro.41236@gmail.comまでご連絡ください。PT直前なのでレスポンスが悪いかもしれませんが、確認します。もしくは会場でお声がけください!

(追記)1月28日の大会結果


サイドボードをこんな感じに変更して参加。

2 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》
1 《ラクドスの復活/Rakdos's Return》
1 《思考のひずみ/Thought Distortion》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
3 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《突然の衰微/Abrupt Decay》
1 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
4 《神秘の論争/Mystical Dispute》

黒単 〇〇
1本目は先手だったので、マナクリーチャー→《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》で相手の《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》をバウンス→《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》という理想的な流れで勝利。

2本目は《人質取り/Hostage Taker》で《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》を誘拐し、ブロッカーとして立たせたら《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》が止まったので、その間に《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》から戦線を構築して勝利。

青白スピリット 〇×〇
1本目は相手がフルタップのスキに《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が着地。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》も通ったため危なげなく勝利。

2本目に《思考囲い/Thoughtseize》で《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》を捨てさせたところ、隣にいた《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》が《呪文捕らえ/Spell Queller》とばっちり噛み合ってしまい敗北。《神秘の論争/Mystical Dispute》を攻めで使えなくなってしまった。《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》を甘く見ていたのが敗因。

3本目は《至高の幻影/Supreme Phantom》と《天穹の鷲/Empyrean Eagle》2体が並んでライフ3まで追いつめられるも、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が3枚繋がり、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》をブロッカーとして立たせて時間を稼ぎながら逆転。このマッチでも《人質取り/Hostage Taker》が大活躍。相手の場に《無私の霊魂/Selfless Spirit》がいたため、《白日の下に/Bring to Light》で《至高の評決/Supreme Verdict》を持ってくるプランが成立せず、大変苦戦した。

アブザン 〇〇
1本目は《包囲サイ/Siege Rhino》にゴリゴリ殴られる懐かしい展開。しかしこちらは関羽と張飛。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が並んで勝利。

2本目はお試しで入れたサイドカードの《不屈の追跡者/Tireless Tracker》がこれまた昔のスタンダードと同じように活躍し、5枚追加ドローできたおかげで勝利。マナクリーチャー経由で3ターン目にプレイすると、即座に手がかりを出せるのでかなり相性が良さそう。
《失われた遺産/Lost Legacy》で3ターン目に《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》、5ターン目に《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》を抜かれ、《不屈の追跡者/Tireless Tracker》は《アブザンの魔除け/Abzan Charm》で追放され、デッキに入っているまともなアタッカーが《包囲サイ/Siege Rhino》、《人質取り/Hostage Taker》、《楽園のドルイド/Paradise Druid》だけになってしまったが辛くも勝利笑

*1月31日追記 PT名古屋のデッキリスト

PTはMFの1日前にデッキ登録締切があるので、先程リストを提出しました。デッキリストは公開(サイドボードの枚数のみ非公開)になりますので、記事を読んでいただいている皆さんには共有したいと思います。MFに出場予定の方は、参考にしていただければ幸いです。

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Maindeck
4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》
4 《楽園のドルイド/Paradise Druid》
4 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
4 《白日の下に/Bring to Light》
1 《探索する獣/Questing Beast》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
1 《戦慄掘り/Dreadbore》
3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》
1 《包囲サイ/Siege Rhino》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《完全なる終わり/Utter End》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
1 《人質取り/Hostage Taker》
1 《漂流自我/Unmoored Ego》
2 《マナの合流点/Mana Confluence》
1 《平地/Plains》
1 《島/Island》
1 《沼/Swamp》
1 《山/Mountain》
1 《森/Forest》
4 《寓話の小道/Fabled Passage》
2 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
2 《華やかな宮殿/Opulent Palace》
2 《寺院の庭/Temple Garden》
2 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
3 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
2 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》

Sideboard(枚数は非公開です。ご了承ください。)
《思考囲い/Thoughtseize》
《殺戮遊戯/Slaughter Games》
《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
《ラクドスの復活/Rakdos's Return》
《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
《安らかなる眠り/Rest in Peace》
《神秘の論争/Mystical Dispute》
《致命的な一押し/Fatal Push》
《夢さらい/Dream Trawler》

メインデッキはほとんど変更なしですが、《発見+発散/Discovery+Dispersal》を抜いて《探索する獣/Questing Beast》を投入。少しではありますが、打撃力を上げることにしました。《魂剥ぎ/Soulflayer》にほとんど当たらないので、《発見+発散/Discovery+Dispersal》を忍ばせておく意味が薄れていることも一因です。

サイドボードのカード評価と選択理由は下記のとおりです。

《思考囲い/Thoughtseize》

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《思考消去/Thought Erasure》ではなくこちらを採用しました。
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で手に入れられる2色のカードであること、諜報が付いていること。《思考消去/Thought Erasure》のメリットであるこの2点を考慮しても、《思考囲い/Thoughtseize》の1マナという軽さが勝つと判断しました。後手の1ターン目や、3ターン目にマナクリーチャーを展開しながらプレイすることができるので好感触です。
2ターン目にマナクリーチャーを展開し、3ターン目に《思考囲い/Thoughtseize》と《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》をプレイすることも可能です。

《殺戮遊戯/Slaughter Games》

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コンボだけでなくミラーマッチでも役に立つので、《漂流自我/Unmoored Ego》の追加として採用しました。PTはゲームの前にお互いのリストが公開されるので、カード名の指定に困らないことも採用を後押ししています。

《不屈の追跡者/Tireless Tracker》

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ミラーマッチやコントロールとの対決で、膨大なアドバンテージを稼いでくれるカードです。5Cニヴは過剰ともいえるマナソースが入っているため、相性がとても良く採用しました。2ターン目にマナクリーチャーを出して、3ターン目にプレイすると即手がかりも出すことができて非常にお得です。

《ラクドスの復活/Rakdos's Return》

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本編で紹介したとおりです。先ほどMOで練習していたら、相手が《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で4枚のカードを手に入れたのですが、X=6 でちょうど手札が全部なくなりました。ごめん。。。笑

《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》

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スピリットを警戒して《至高の評決/Supreme Verdict》にしたかったのですが、やはり4マナが重いこと、白白青は安定して出づらいことから原案に戻りました。

《安らかなる眠り/Rest in Peace》

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記事で紹介した内容と矛盾しますが、結局必要という結論になってしまいました。PTがリスト公開性のため、生半可な墓地対策が見えると相手に余裕を与えてしまうためです。最近ではジャンドも《魂剥ぎ/Soulflayer》もほとんど見ませんので、GPに参加される方はこの枠を他のカードに割いてもいいのでは、と思います。

《神秘の論争/Mystical Dispute》

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5Cニヴはアドバンテージを稼ぎながらクリーチャーで殴って勝つ、典型的なミッドレンジです。《神秘の論争/Mystical Dispute》は、特殊な勝ち筋のコンボやコントロールに対抗するための必須カードです。このカードの枠はしっかり確保することをおすすめします。
上位デッキの多くに刺さる優秀なカウンター呪文です。赤青ハサミや青白スピリットは、同じように《神秘の論争/Mystical Dispute》をサイドインしてくると思われますので、それを打ち消すためにも必要でしょう。《睡蓮の原野/Lotus Field》ストームにも、最も効果的なカードだと思います。

《致命的な一押し/Fatal Push》

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アグロ対策のカードは色々と試しました。記事で紹介した《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》、《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》に加え、《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》や追加の《突然の衰微/Abrupt Decay》などです。
《致命的な一押し/Fatal Push》は《思考囲い/Thoughtseize》と同様、1マナという軽さが素晴らしく、採用になりました。黒単、緑単、白単ヘリオッド、赤青ハサミ、青白スピリットなど、考えられる上位のアグロ全てをカバーすることができます。《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》は非常に捨てがたいですが、5マナで出して3点回復するより、1マナで除去をプレイした方がライフは残る、という判断で外しました。強くおすすめします。

《夢さらい/Dream Trawler》

画像43

アグロ相手の最高のフィニッシャーとして、ミラーマッチの3番目の刺客として、投入したカードです。《白日の下に/Bring to Light》で持ってこれないということは、お風呂に入っているときに突然気づきました笑
豊富なマナ加速があるため、普通に手札からプレイすることは容易だと思います。分かっていても対処しようのない、優れたカードです。使う場合は、2本目以降土地を置きすぎないように注意しましょう。

以上です。みなさんのご検討を祈っています!

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