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金(カネ)、金(カネ)、金(カネ)。

「カネがほしいということ以外はほとんどひとつも考えられなくなる。

 そういう人間がどういう行動に出るのかは明らかだ。当たり前の話だが、彼らはカネを求めて街をさまよい歩く。

 ウイルス?
 そんなものはまるで問題じゃない。

 病気で死ぬことをほのめかされても、まるで恐ろしいとは思えない。オレは現実にいま死ぬことよりもキツい貧乏に苦しんでいる。それに比べればウイルス感染なんてファンタジーでしかない。オレは少しも恐ろしくない。正直なところを述べるに、他人に感染させることもこわいとは思えない。どちらかと言えばざまあみろと考える。ほめられた考え方でないことはわかっている。でも、いまのオレには別の考え方はできない。オレをマトモな人間に戻したいのなら、とにかくカネをつかませてくれ。カネさえあれば、マトモな良心を取り戻せるかもしれない。話はその後だ。」

小田嶋 隆

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00065/?P=4
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 一時期とても貧乏だった大学生の時、郵便ポスト型の貯金箱に入った10円玉や100円玉を床に広げて、その日の100円ローソンでの晩飯の具材を考えていた時期があった。

 貧乏になると、頭の中が「お金」のことでいっぱいになる。どうやって節約するか、スーパーの棚にバイト雑誌を見てどのバイトをするか、そんなことを一日中考えている。
 
 他人のことなんて考える余裕は無かったし、将来の選択肢の優先順位は「今お金をくれる」職場だった。将来のための勉学よりも目の前のお金だった。

 あの時の自分みたいな人々が、今の日本にはたくさん居るんだと想像する。そういう人々を救済するシステムが必要だ。右目で行政の動きをチェックしつつ、左目で自分なりに出来る事をやっていくしかない。

 「考えろ、考えろ。そして勇気を出して、行動せな!」

ジャパンハート 長期ボランティア医師 大江将史

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