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M様激混みBJでの戦い
シドニー在住日本人サーファーコミュニティーにおいて
「彼の名を知る者で彼を知らぬ者はいない」
と言われるジャパニーズサーフィングレジェンドである俺様が、最も信頼を置いている波予想サイトは気象庁の海況予報である。
Coastal Waters Forecast for New South Wales
多くの読者諸氏がご利用されているであろう、なんちゃらドットコムなどと比べ信頼度が圧倒的に高い政府サイトgov.auなのだ。
あまり自分の偉大さをひけらかすのは気が引けるのだが事実だから仕方ないな。
なお、当然サーフィンに特化した情報が得られる訳ではないので、自己の経験や分析能力が問われるため誰にでもお勧めできるわけでは無い。
(なのでM様予想はよく外れると有名…)
さて、ある週末、気象庁の海況予報は南西の風と北東のウネリを伝えていた。
俺様によってレジェンドチューンされた波レーダーはBJというポイントを指している。
ここはシークレットポイントではないため、このような海況予報の時BJを目指すサーファーはかなり多い。
そこで俺様は、誰よりも早く海に到着し、暗いうちからパドルアウトするという中高年ならではの作戦なのだ。
もちろん暗いうちに家を出て、まだ日が昇る前のBJに到着。
駐車場にはまだ一台の車も…
めっちゃくちゃ停まってるぢゃねーか!
いつも停めているところからずーっと先のほうしか空いてねー!
てか、こうなることは容易に予想できるのだからもっと早く来いよ、オッサン…
そうしている間にも次から次へとサーファーがやってくる。
慌てて着替えてポイントへ向かう、老眼の進んだ俺様の目にはすでに20人に程のサーファーが、ポイントのかなりアウトに浮かんでいるのが見える。
いや遠目でみると老眼で人影が二重に見えうからたぶん10人くらいだね。
まぁ仮に10人くらいいたとしても全員がバリバリというわけでは無いのだ。
俺様ならいける! さぁ戦いだ!
とか意気込んでいたのは10年程前までのお話で、もう今となっては、いかにおこぼれをゲットするかの作戦を立てないといけないです。
ピークには
「誰にも乗らせねー」
オーラを放つ連中がずらっと。
すでにパドルアウトしていたお仲間
「一番弟子eはボトムでもうすこし貯めたほうがいいよ」が
「インサイド気味からライトを狙う作戦でも結構楽しいですよ。」
と俺様に伝えてくる。
「ブァッカモーン! 師である俺様に上目線でアドバイスをするとは、いつからそんなに偉くなったんだ、貴様わぁ!」
とか、微塵も思ってないです。ナイスアドバイスです。
「そんな感じだね、俺様もその辺で波待ちしておこぼれ狙うよ」
とはいうものの、インサイド気味にも「一番弟子eはボトムでもうすこし貯めたほうがいいよ」をはじめとした年配者に配慮のないお仲間日本人サーファーや、その他あとから続々とパドルアウトしてくるサーファーであっという間にいっぱいになる。
しかしレジェンドレベルの技能と経験を有する俺様は、混雑するポイントからでも何本もの波をキャッチだ!
(ってもイマイチなライトばっかりじゃん。それに波数多いから他の皆さんもガンガン乗ってるけどな。)
アウトにいる連中ではテイクオフは無理であることを、察知してミドルサイズのピークをゲットする俺様。
ウォールがピーンと張った極上レフトにテイクオフっ!
ハイラインで高速セクションを駆け抜け、さらに深〜いボトムターンから、大きなラインでラウンドハウスを仕掛ける!
ってはずだったんだけど、パワーがあり、思ったよりも面が硬いこの日のコンディション。
テールまで思いっきり幅広の竹柄君では力負けしてカーブの際あれれれれれってなっちゃいました。
てか、板じゃなくてライダーの脚力の問題だと思うけどね。
まぁそんなトホホなライディングもあったけど、たくさん乗れて楽しかったです。
ウネリのサイズ、向き、風の強さ向きなどBJにとってかなり好条件だったこの日は、大勢のオージーたちに混ざってお久しぶりのお仲間日本人サーファー達もプチ集合状態。
海の上でも駐車場でも楽しい時間を過ごしちゃいました。
また、ここがワークしたらみんなでセッションだね。
それまで、スクワットでもして足腰鍛えておきます…
(絶対しないな…)
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