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一般的週末サーファーのためのマジックボードとの出会い方
サーフィン歴40年の大ベテランサーファーが、一般的週末サーファーの皆様へマジックボードとの出会い方を伝授します。
僕のようなごく普通一般週末サーファーでも、流石に40年間も続けるていると、今まで所持したサーフボードの本数はちょっとわからないほどになります。
マジックボードに出会った事があるかと聞かれたら
「あります」
と答えられます。
では、僕と同じような一般サーファーがマジックボードを手に入れる方法とは?
それは…
「激しい思い込み💕」
です。
誰が何と言おうとこの板は自分のマジックボードなんだぁぁぁっ!
って思い込めるならそれがマジックボードです。
終わり。
ごめんさい…正直言ってわかりません。
40年間ほぼ毎週末つまり年間100日近くサーフィンしてきたけど、最近特にサーフボード選びはどうしたらよいか全くわかりません。
近年は各メジャーサーフボードメーカーがモデル名のついたサーフボードを次々と発表して、しかもそれらのどれもが優れているというカオス状態。
そもそも、各有名サーフボードメーカーがそれぞれ発表するモデル名のついたサーフボードをショップやネットで購入する限り、マジックボードに出会うなんて「運命の出会い」とかじゃないとあり得ないのではないかと思うんだけどなぁ。
モデル名のついたサーフボードなんかほどんど存在しなかった今から20年程前にたどり着いた(と思った)究極のマジックボードとの出会い方など、今となってはオッサンの戯言でしかなくなってしまいました。
ちなみに僕が過去にたどり着いた究極のマジックボードとの出会い方は
「シェーパーに直接会って、すべてを託す」
です。
いや、でした。
あ、いや、今でも通用します。
絶対に。
なぜ「シェーパーに託す」ことが究極なのかと言えば、それは僕の過去の経験に基づくというよりも、世界の名だたる有名なシェーパー達がみんな口を揃えてそう言っていたのだから、それはきっと間違いないはずなのだ。
随分昔の話なんだけど、オーストラリアのサーフィン雑誌にサーフボード特集が載っていました。
それ自体はよくある特集で最新のボードのウンチクが載せられて、正直いって僕レベルの週末サーファーにとっては「ふーん」以外の何物でもなかったです。
でも、その特集内に掲載されていた有名シェーパー達へのQ&Aの一つの質問に対する彼らの答えが目からウロコだったのです。
それは
「ボードをオーダーする際の注意点は何ですか?」
というものでした。
そして8割以上のシェーパー達が
「シェーパーに任せろ」
と答えていたのが強烈に印象的だったのです。
それって、ちょっと考えればなるほど全くその通りで、プロでもショップライダーでもない我々一般週末サーファーが、プロであるシェーパー対して幅とか厚さとかをあれこれ注文を付けることほど馬鹿げたことはないよね。
その雑誌を手にした当時、僕はちょうどニューボードのオーダーを予定していたので、ビールの箱を担いでシェーパーの家を直接訪ねに行った。
ビール片手に無駄話をしながら、彼に伝えたことと言えば、どこで使う板なのか、ということだけだった。
彼とは初対面だったのだけど、それ以前にヌサドゥアのデカい波用に6’10”の板をオーダーしたことがあり、その際に参考にと普段使いのショートを友人経由で渡したことがあった。
はたして出来上がってきたのは、過去に彼に渡したことのある、いままで使っていた板とは似ても似つかない、細くて薄いサーフボードだった。
彼から聞かされていたのは当時の主流だった長さ6‘2“ということだけで、それ以外のサイズは板にもなんの記載も無く不明。
そしてその今まで乗ったこともないような細くて薄い板は当時の僕にとって最高の、いわゆるマジックボードだった。
その板のお陰で僕は、今まで出来た事がなかったようなレールトゥレールのサーフィンが、深いボトムターンからのバーティカルなオフザリップが、出来るようになったといっても過言ではない。
「あぁ、プロとか超上手いサーファーはこれをやっていたんだ。この感覚なんだ。」
と、今までいたこっち側からあっち側に足を踏み入れた気がした。
あっ、ちなみに今はすっかりこっち側に戻っております(涙)
なお、そのクイーンズランド州出身のPeter Millsというシェーパーは全くの無名。
僕がバリ島に住んでいた当時のオージーの友人に紹介されたバリ島在住オーストラリア人シェーパーというだけの存在だった。
それまで乗っていた板はSam Egan(Luke Eganのお父様)というオーストラリアの有名シェーパーによるもので、オーストラリアにいた当時通っていたショップでオーダーシートをもとに削ってもらった板だった。
ここで明らかになった事とは、ショップから送られてきたオーダーシートをもとに削られた板と、さっき会ったばかりの日本人サーファーがシドニーに戻りビーチブレークメインで乗る事をイメージしながら削られただろう板の間にある歴然とした差だったのです。
それから僕はパフォーマンスショートに限っては必ずシェーパーに会い削ってもらってきたので、それらの板は常に調子が良かったです。
余談ですがパフォーマンスショートにはもう乗れません…無理…テイクオフできない😭
話を戻すと、おそらくこのセオリーはツインフィッシュやミッドレングスにも適応されると思います。
たとえ僕たち一般的週末サーファーにとっても、シェーパーがライダーを知り、そのライディングをイメージして削ってくれた板ならばそれがマジックボードになる確率は極めて高いと思うのです。
もちろん「シェーパーに直接会って削ってもらえるようなチャンスねーし」という人も大勢いると思います。
その場合はやっぱり
「激しい思い込み💕」
これに尽きますかね。
あ、あと僕と同じくお小遣い的にオーダーは厳しい皆さんも「運命の出会い」があるよう祈りましょう。
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