あと二回

 ああ、我慢できない。

 というわけで、24話の感想などを書いてしまいますが、観ていない人はネタバレなので読まないでください。観たら読んで!
 あと、興味ないという人は寧ろ読んで!今からでも間に合う。一緒に最終回を楽しもう!

 ……では、本題。まずは、チョット気になってたことから。
 22話で、ジーラッハを持ってきたマニィに対して、バララはマックナイフで向かってくるんですよね。ビフロンではなくて。

 そこで、メガファウナが金星行ってる間にどうやら戦いが進んでいたようなので、妄想したりするわけですよ。

 犬猿の仲のミックとバララが、ビフロン対ヘカテーで散々っぱらやり合ってボロボロになってしまった、とか。

「あたしのクリムを蹴って!」
「名前で呼んだりして、デキたのかよ!」

 こんな罵り合いとかしながら戦ってたのかなあ、とか実に胸熱。

 その結果、ビフロン故障・修理中→マックナイフで出ることになり結局ボロボロだし、ユグドラシルの目標に。
 ヘカテーもボロボロ・修理→宇宙用装備に。けどそろそろ厳しいなあと思っていたところに姫さまが新型持って来てくれて、感謝。

 なんて。
 どころで、ビフロンを平気で破壊したバララの気持ちが、これまた気になりました。やはりパイロットにとって愛機とは、命を託した戦友みたいなものなんじゃないかな、と。それを特に思うところなく破壊してしまう。

 ……24話は、結構分かり易いプロットだったと思います。何故なら「主役はバララ」と明快だったからです。
 マニィが帰ってきて以来(というかジーラッハからマニィが飛び出してきてルインと抱き合って以来)、バララはマスクと視線を交わしてないんですね。完全に心があのクンタラ仮面から離れている。

 ビフロンを破壊したのは、マスクの下で戦っていたころの自分との決別、みたいな気がするのです。

 そしてこのシーン

マスク「バララっ! ……? バララ!バララ!どういうつもりだ!」
バララ「ふざけたんじゃありません、機動テストです」

 五回もスカされるし。思わず笑ってしまうシーンです。しかし、冗談めかしていながら、結局バララは触らせない。もう心が離れてるのに、それに気づかず、気安く触ってくる元彼の雰囲気。
 マスクは女心が分かってないね~。こういうところでバララが、表には出さないが本気で怒っている、マスクを拒絶しているというところが分かる。

 それはそうと、超兵器を出しときながらも、戦況を変えることはできない、というの「そんなもんに頼ってたら負けるんだ」という監督の持論でしょうね。
 なんか種とかではそういう兵器で劣勢を優勢に変えさせてたりしたけど。だから監督は種嫌いなんだろうな。
 あと、そんなんなのに人気出ちゃったから嫉妬して。戦場に嫉妬を持ち込んで!

 しかしながら、このころは皆仲良く(?)してたのにね。

 さて、バララさんの嫉妬に狂って戦場でトワサンガ軍もアメリア軍も気にせず殺しまくった、このエキセントリックな姿に関しては

 色々なサイトで論じられているのでそちらにお任せして。

 私の注目はアイーダさん。先論でお話しように、このGレコのストーリーの牽引役はアイーダさんですからね。

 今回のお話でアイーダさんは明らかな変化が見えていました。

 まずは、クリムとミックに謝って、御礼したこと。自分のワガママでビーナス・グロゥブまで行っている間、トワサンガ軍とキャピタル・アーミィとの戦闘を任せっきりにしてしまい、苦労をかけました、と謝っている。
 これに対し、ミックは思わず感激してる、と応えている。よっぽどアイーダの変化に驚いたのだろう。

 そして、カシーバミコシでの法皇との会話。カシーバミコシの力で争いをやめさせることができる、という法皇に対し、権威を無視する時代だ、とか言ってしまうところは昔のままかもしれない。
 それにベルリ、とノレドとラライアは法皇と別れる際、御機嫌ようと言っているのに、一人だけ言わないんだな~。こういうところは何にでも突っかかっていく突撃娘の面目躍如。
 しかし、その目線が敵対するようなものなくなったように見える。

 最後に、ベルリに対して。前回の戦いでラライアから戦場で命を落とす危険もあることを指摘されることになったベルリ。心身を消耗してメガファウナに帰還した彼を労い、もうカーヒルの事は忘れて、とアイーダは言う。
 ベルリはアイーダの想い人であったカーヒルを殺してしまったことをずっと引きずっていて、いつも戦闘の時に敵パイロットの生命を気にしています。当たるな、と叫んでしまうくらい。
 しかし、今の戦場では人の命を気にしていたら自分が死んでしまう。ベルリがそう考えるようになってしまった責任をアイーダは感じ、彼を労いました。

 金星で色々なものを見たアイーダは、そういう点で大きく成長しました。

 しかしその途端、目の前でお父様を死なせてしまう。う~、ドラマだなあ。

 以上、24話の感想!最終回まであと二回。
 ああ、富野監督のことだからちゃんとあと二回でキッチリまとめてくるんだろうけど、気になる!

 正直、終わって欲しくないなァ。

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