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人として磨かれる

こんにちは、まさしです。

働くとは単にお金を稼ぐ行動のことではない

京セラ創立者である稲盛和夫さんの「生き方」という本のお言葉です。

今回は「あなたにとっての働くとは?」というテーマについてお話したいと思います。


ずばり、僕にとって働くとは


【人として磨かれる行い】


だと思います。

ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないように、人も人によってでしか磨かれない

前職の社長によく言われた言葉です。
人は働くことで人として磨かれて、より輝ける人物へなっていくと思います。
今回はその心について具体的なエピソードと一緒にお話ししたいと思います。

1.影響力

僕が新卒で入った会社で教材販売の仕事をしていたとき、商品がなかなか売れずに苦しんでいました。
そんなとき社長に相談に乗ってもらいアドバイスを頂きました。

「営業で最も大切なことは情熱である。
情熱に勝るものはない。
営業力とは影響力だ。
100%お客さんの為と思って本気で情熱をかけて発信することが大切だ」

と教わりました。
確かに自分に欠けていたことだとこのとき心の底から共感して、小手先のテクニックではなく心に響く話をしようと決めました。

そんなある日、とあるご家庭に訪問させてもらいました。そのご家庭は中学3年生の受験を控えた女の子と、中学1年生の男の子がいるご家庭でした。
このとき社長から教わった通り、目の前の2人の為と100%思い、全力で話をしました。
子供たちは教材を使って頑張りたい!と喜んでくれていたのですが、親御さんが暗い面持ちで子供を別の部屋に行かせて、その場を離れさせてから、実はクレジットの審査が通らないので購入したいができない、子供たちに申し訳ない、と涙ながら言われました。
このとき言いにくい言葉をストレートに言って下さったことが凄く嬉しかったのですが、同時に何としてでも商品を届けたいと思いました。
何か方法はないかと悩んで、自社クレジットを利用して商品を届けられるという方法があることを思い出し、本当にそれで届くならばと契約に至ることができました。
後日会社に報告すると本来使えないものだと怒られたのですが、絶対に届けたいと熱意をぶつけて許しを得ることができ、無事に商品を届けることができました。後日点数が上がったと電話が入り、嬉しそうにしている子供たちの声が今でも忘れられません。

これは僕が無我夢中で働いていたときのエピソードです。相手の為にと本気で働いた結果、多くの人たちの心を動かし、やりたいという思いを形にすることができました。このとき働くということお通して人に影響を与えるという力を身に付けられたのだと思います。

2.誠意と誠実さ



また、ときにはお客さんのクレームを対応するときもあります。このとき大切なのは、相手は何をして欲しいのかをよく考えることです。
「申し訳ありません!申し訳ありません!」
とひたすら謝ることは、相手からしたら望んでいることではないはずです。
謝られても起きてしまった事実は変わらないし、怒りの感情が消えることもありません。
大切なのは誠意を見せることと、今後どうしていくのか、どうしたら納得してもらい、さらに、どうしたら1番喜んでもらえるかを考えてお客さんの代わりにこちら主導で考えて提案してあげる誠実さが最もお客さんの為だと思います。

以前同じ教材販売の仕事をしていて獲得できたお客さんから後日苦情の連絡が入って対応に行くことがありました。
内容としては、僕の話が長引いてしまい、その後お子さんと、その友達と親御さんたちと映画に行く約束をしていたが結局間に合わずに相手の親御さんから怒られてしまったという内容でした。
話をしている最中もこの後映画に行く予定があるとは言われていたのですが、ギリギリ間に合うと思うとのことで急いで契約書を書いてもらい家を出たのですが、結果としては間に合わなかったのです。

かなりお怒りとのことだったので、契約自体もキャンセルになることを覚悟でお客さんのところへ向かいました。

しかしお客さんのところへ行くと留守だったので、謝罪の手紙を書いてポストに入れることにしました。以下がその内容です。

「まず話が長くなってしまったのは僕の責任で、何も弁明の余地もありません。
当然失った時間、お子さんのお友達の親御さんを怒らせてしまった事実は変わることはありません。大変申し訳ありませんでした。

しかし最も大切なことはお子さんの人生が良い方向へ向かうことであり、この場合はテストの点数を上げてあげることだと思います。
当然僕が謝っても、商品が届かないことにはお子さんの人生は変わりません。
なので、時間が押したことについては心の底から謝罪を申し上げますが、お子さんためにも商品を届けてあげるのが僕ができる唯一のことなので、もしお許しいただけるのであれば今後も自分に任せて欲しいです」

と真っ直ぐな気持ちで訴えかけたのです。
後日再度訪問した際に親御さんからは、
「はじめは怒りが収まらなくてキャンセルしようと思っていたけど、昨日の手紙を読んで、そこまで我が子の為に言ってくださるなら、これからも任せたいと思います」
と言ってキャンセルを取り下げて商品を買ってくださり、結果としてとても喜んでくださいました。

このときは誠意を持って対応して、自分の本心を誠実に伝えることでお客さんの怒りを収めていただき、結果として喜んで下さり、最高の形で終わることができました。

働く上で誰しもが経験するこのクレーム対応から、僕は誠意と誠実さがいかに重要かを身を持って学びました。
この時の経験が活かされてその後もクレームの対応には誠意と誠実さをお客さんに伝えて納得していただけるケースがたくさんありました。

3.まとめ

今回は【働く】ということから情熱や誠意、誠実さを学び【人として磨かれる】エピソードについてお話ししました。

働くということは単なるお金稼ぎの方法ではなく、たくさんのことを学べる素晴らしいことだと改めて思いました。
働くと聞くと嫌なイメージを持つ人も多いと思いますが、働くことを辞めてしまったら、人として磨かれることがなくなってしまい、毎日の生活に刺激がなく、本当につまらない人生になってしまうと思います。

僕自身まだまだ学ぶべきことがたくさんありますが、働けるということに感謝をして、今後も人を磨いて人に影響を与えられる人物になっていきたいと思います。

以上、今回は「あなたにとって働くとは?」というテーマについてのお話でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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