トランプ大統領と2020年初頭に起こったイランのソレイマニ司令官殺害事件についてザックリ分かる

前回に引き続きトランプ大統領の方向性が分かるエピソードを紹介します。


2019年6月にホルムズ海峡で日本のタンカーが襲撃された事件があったと思いますが、
それと同じころ、同じくホルムズ海峡の上空でアメリカの無人偵察機が撃墜されました。
高度空域を飛行しているため、それなりの設備で正確に狙わないと撃墜されない状況のため悪意のある攻撃をされたとみなし、
反撃計画を立てますが、その場合相手側に150名ほどの死者が出るとなりトランプ大統領の判断で直前で中止します。

その後反撃してこないことをいいことにアメリカや親米国家に対する攻撃はエスカレートしていき、サウジアラビアの油田施設攻撃、米イラク連合軍基地を攻撃されます。
そして12月に再度イラク連合軍基地を攻撃された際に、米民人がー人死亡してしまいます。

それに対してトランプ氏が空爆し25名の死亡者が出ます。
その対応に反感が高まり米大使館前で抗議デモが発生し、デモに便乗して大使館に火炎瓶を投げ入れる事件が発生。
年が明けた2020年、さらにトランプ氏はドローン攻撃にてこれまでの攻撃の首謀者とされたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害しました。
その5日後、イラクにある米軍基地にミサイル攻撃がありましたが儀性者は出ていません。


という概要だけの説明だと因果関係が分かりにくいので、首某者とされるイラン革命防衛隊について解説します。


イラン革命防衛隊とは


イランには国軍(正規軍)と革命防衛隊という2つの軍隊があり、ソレイマニ氏は革命防衛隊の司令官になります。
現在のイラン政権はイスラム教指導者による政治体制ですが、それ以前は親米派の国王が統治しておりました。
1979年のイスラム革命によって国王は追放され、現在のイスラム教指導者による政権となりましたが、
革命後のイラン軍隊は国王時代からの国軍であり、現在の指導者からみたら元敵軍であり革命政府に従うか分からず使いにくい状況でした。
そんな中、隣国イラクのフセイン大統領が革命の混乱に乗じて領土を奪うためにイランに侵攻、いわゆるイラン・イラク戦争が勃発します。

革命政府はイラクに抵抗しますが、国軍は使いにくく裏切りがでる可能性もあるため独自に軍隊を形成、それがイラン革命防衛隊となります。
その中にある特殊部隊が他国(イラク、シリアなど)の民兵による軍事組織を構成指導しており、言わばイラン革命防衛隊の下部組織として国際的なネットワークを作っている状況にあります。
それを指導していたのがソレイマニ氏になります。

IS(イスラム国)が台頭してきたときに、イラン革命防衛隊がISと戦ったことにより支持を広げ、
当時IS対応に手をこまねいていたアメリカ・オバマ政権はイラン革命防衛隊に協力を求めます。
イランがその見返りに得たものが『イラン核合意』となります。

その後トランプ政権になりイラン核合意を離脱、当然イラン側は約束を反故されたとして批判します。
それに対してトランプ側はロウハニ大統領との会談を行おうとしていましたが、
そのさなか、2019年6月安倍首相イラン訪問中に日本タンカー攻撃、上記に記載した通り米無人偵察機の撃墜などがあり、犯人はイラン革命防衛隊とされました。
この事件のせいでトランプーロウハニ会談は中止となり、今にいたします。


こういった事情がありソレイマニ氏に対する評価は国内外で異なり、イラン国内や軍事組織を構成している国では英雄、国外ではテロリストとみられています。

イラク米軍基地へのミサイル攻撃をした実行犯はイラクのシーア派ですが、首謀者はイラン革命防衛隊の計画とされております。


アメリカも中東における大使館の事件については敏感になっており、過去にイラン米大使館が人質を取られる事件や、リビアにある米領事館が襲撃を受けてリビア大使が殺害される事件が起きています。
そういった過去があることから、早期に解決を急いだ結果、この時期での殺害事件になったと思われています。

まとめ


ここからは私の主観になりますが
イランとしては、反米政策をすると支持率が上がるため、アメリカに対し強硬姿勢を見せる必要がありますが、だとしてもソレイマニ氏は過激派で行き過ぎておりイラン政府も手を焼いていたのではないか?
そんな中、司令官が殺害されたとなれば国として何もしないわけにはいかないので、死者が出ない範囲での攻撃をしかけ、形ばかりの反撃をして米イランともに一連の騷動を終わらせたのではなでしょうか。

またトランプ側も今までの軍事施設の破壊までは我慢していたところ、儀性者がでたとたん反撃に出たため、
自国民の死亡が反撃するボーダーラインだと国内外にはっきりと示すための攻撃だったのかと勝手に推測してます。

トランプ大統領の外交手法が分かる出来事だったと思ます。

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